タクヤの熱情の解放
──3週目にリリースされたのは、タクヤさんがセンターの楽曲で。
タクヤ 「凱歌」ですか? 「凱歌」はロックっす!
一同 あははははは!(笑)
──「ロックっす!」、決めゼリフになってますね(笑)。
タカシ それに尽きるってことやな。
タクヤ 僕は今までこういう曲調の曲でセンターをやったことがないので、8号車はビックリしたんじゃないかな。自分でも意外でしたし。
ユーキ でもタクヤ、根は熱いですから。ついにね、タクヤの熱い感情を解放してもらおうかなと。今までのセンター曲で悲しい感情は爆発させていると思うんですけど、燃えたぎるような姿は普段見せないし……タクヤの心のドアを開いて、その奥底に入り込まないと見えないから。そういう、いつもは照れくさそうに隠しているところを、ステージ上で思いっきり出してほしいです。
タクヤ でもね、唯一出たときあるよ。いつだと思う?
カイ 熱い感情が?
タクヤ そう。「絶対こいつ倒す」って。
タクヤ以外全員 倒す?(笑)
ユーキ わかった! (プロレスラーの)羆嵐さんだ!
カイ 「ギラギラ超特急」か! ごめん、確かにあれは怖かった(※バラエティ番組「ギラギラ超特急」のプロレス企画で、超特急は羆嵐と対決。タクヤは1人、闘争心むき出しで羆嵐に立ち向かった)。
タクヤ あのときは本当に、何も周りが見えなかったです(笑)。
一同 あはははは!(笑)
タカシ 目つきがいつもと違ったもんな。
リョウガ なんならちょっと引いたもん。あんなに体格差あるのに仕留めに行って、「何やってんだこいつ……」って(笑)。
──(笑)。では、ステージ上でタクヤさんのそういった部分を垣間見た瞬間はありますか?
カイ 感情の爆発はありますよ。去年のツアーでタクヤが踊った「霖雨」とかね。踊りながら叫び声を上げていたけど、その声が舞台裏にも聞こえてくるくらいに激しかった。気持ちの爆発っていう面では、たまに感じることがありますけどね。
タクヤ やっぱり8号車のリアクションがあると、湧き上がるものがあります。自分にとって気持ちいい反応が来たときって、ステージに立つ人間だったら誰でも感情が昂ぶると思うし。あとはなんだろう……余計なことを考えず、その曲で自分が伝えたいことだけに集中すると、熱いものが出てくるような感覚があるなと思います。
──「凱歌」のパフォーマンスがどのようになるのか、なかなか想像がつかない分楽しみです。
タクヤ 歌詞の内容も熱いですしね。僕たち超特急が今思っていることにも重なるというか。「みんなの前で早くライブがしたい」と思っている、熱い魂みたいなものが伝わったらいいなと思います。振りはのちのちちゃんと付けると思いますけど、ライブでは舞台やミュージカルのような見せ方で己の中から出る熱が伝わればいいなとも思っていて。逆に、まったくのノープランで行くかもしれない。感情が付いてこなかったら終わるけど(笑)。
一同 あはははは!(笑)
タクヤ 「もう1回やらしてー!」って言っちゃうかも。
ユーキ ナメてるだろ!(笑)
タクヤ それは冗談ですけど(笑)、楽しみです。新たな自分が8号車に伝わったらいいなと思っています。
沼津稜雅
──リョウガさんはこれまでわりとエキセントリックなサウンドの曲でセンターを担当することが多かったと思いますが、今回のセンター曲「So Crazy」はバキバキのEDMで。
リョウガ そうですね。でも曲調に騙されずに歌詞を見てみると、ちょっとおふざけしてる部分もあって。「必死スギテ草」とか「陰キャマルダシ」とかね。なので、聴く人によって印象が変わるんじゃないかなと思います。
──好きな人とのデート中に頭の中でささやきかける声がカタカナ表記の歌詞で表されていて、“白い自分”と“黒い自分”のせめぎ合いが描かれていますよね。
リョウガ はい。1人の人間の二面性を描く内容ですね。パフォーマンスに関して具体的に考えるのはこれからですが、動きなのか、表情なのか、何かしらの方法でその二面性を表現するものになるのかなと。
──タカシさんは、この二面性という部分を歌でどうやって表現したんですか?
タカシ 二面性はこの曲の大きなテーマだと思ったので、白と黒の歌い分けをどうしようかなと考えるところから始まりました。僕はカタカナの歌詞のほうを黒い自分と捉えて、イケイケな感じでラップをしたりしているんですけど……白い自分を「陰キャマルダシ」と攻める黒い自分が、実は本当の意味での陰キャなのかもと思ったんです。そうやって一歩踏み込んで考えて歌うことでキャラクターが際立って、何回も聴いてもらえる歌になってくれるんじゃないかな、なんてことを考えていましたね。
──ではメンバーの皆さんは、この曲でリョウガさんのどんな姿を見てみたいですか?
ユーキ もうこの曲はさ、ガツガツ踊ってほしいよね。
カイ そうだね。アクティングとかはしなくてもいいくらいだと思う。
ユーキ リョウガって、流して踊るじゃないですか。思いっきり踊りすぎないというか。だけどこの曲に関してはもうガッツリ、「踊ってるぜ、俺!」っていうくらいの感じで行ってほしい。
カイ 抜いて踊る余裕感が彼のカッコいい部分なんだけど、いつもの“いい脱力感”じゃなくて、“いい力み”を見たいよね。
タクヤ 脱力感がリョウガの色気につながってるのはわかるんだけどね。
カイ 力んで踊る、男らしい姿を見てみたい。
リョウガ ……。
タクヤ ……ブッ(笑)。
ユーキ タクヤどうしたの?
タクヤ いや、ガツガツ踊ってるリョウガを想像したら笑えてきちゃった(笑)。
一同 あはははは!(笑)
──表情なんかも一切ふざけずに踊るリョウガさんは、確かに見てみたいです。
ユーキ そうそう。熱い感じで行ってほしい。
リョウガ ええ、やっちゃいますよ……(キメ顔をしながら)。
リョウガ以外全員 はい、ダメー!
──さっそくふざけちゃってますね。
カイ すぐカッコつけから逃げるから!
タクヤ お前が本気でカッコつけたらヤバいんだよ? うちらの中で一番の“沼”だから。
リョウガ 沼!?(笑)
カイ “沼津稜雅”だから(リョウガの本名は船津稜雅)。
リョウガ えっとお……ちょっと“ヨクワカラナクテ草”って感じっす(笑)。
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