「超特急であり続けたい」という証明
──「Sweetest Battlefield」ではどんな自分たちを見せたいと考えてライブを作っていったんでしょう。
ユーキ やっぱり、勢いが落ちないようにと言いますか。これまでと変わらない、それ以上のパワーのものを見せたかったので、とにかく気持ちで挑んだライブになりました。
ユースケ 不安もどこかにあったとは思うんですけど、それよりも8号車の笑顔を僕たちがちゃんと守らないといけないなと思ったライブでもありました。ユーキが考えてくれたセットリストで、僕たちがどうやって8号車さんを楽しませるか。エンタテイナーとして、自分たちをどう奮い立たせてステージに上がっていくか。若干の“壁”みたいなものは感じていたけど、「絶対に6人なら乗り越えられる」っていう自信を持って挑んだライブだったと思います。
──ユーキさんは演出を担当されましたが、このライブで特に見せたかったものを1つ挙げるなら?
ユーキ MCを減らした、ほぼぶっ通しのステージですね。
──それにはどういった意味が込められていたんでしょう。
ユーキ “突っ走ってる感”を出したかったというか。MCを挟むとどうしても一旦落ち着いてしまうから。みんなメンバーの声を聞きたいかな?とも考えたんですけど、MCで話すよりも歌とダンスで僕らの思いを表現するほうが早いなと思ったので、パフォーマンスをすごく重視した、自分たちでもビックリするくらい攻めた構成になりました。それが僕らの決意の表れと言いますか。「僕らは超特急であり続けたい」という証明になったんじゃないかなと思います。
──ほぼ通しのセットリストやカラーガードなど、1つのライブにいろんな挑戦が詰め込まれていて驚くほどでしたけど、きっとすべてに意味を持たせているんだろうなというのは感じたんです。
ユースケ 昔からユーキが「僕たちを見た人が勇気付けられるようなグループになりたい」と言ってくれているんですけど、本当にその通りだなって。挑戦し続ける人に対しては、応援が生まれると自分は思っていて。あきらめないからこそ夢は叶うものだし、ステージの上でもあきらめず挑戦し続ければ、その姿を見て勇気付けられる人ってきっといてくれると思うんです。特に超特急は人間味があふれるようなグループだと僕自身思っているので……例えばユーキはアクロバットをしたり、カラーガードで一番難しい技を成功させたりしてたんですけど、そういうのをつい8号車目線で見ちゃうと「やっぱ勇気もらうな!」って……。
ユーキ 何それ(笑)。
ユースケ 8号車目線になったときにね、「ああ、僕らのパフォーマンスって勇気や希望を与えられているのかな。それでライブに来てくれたりするのかな」って思うんだよ。正直挑戦ごとって不安になるし、苦手なことを克服しなきゃいけないときもあるんですけど……そういうことを1つのエンタテインメントとしてあえてステージでやることによって、僕たちの成長を共に感じてもらえているのかなって思います。
このパートは大切にしていきたいなって思います
──セットリストは東京と神戸で大きく異なるものでしたが、それぞれにテーマはあったのでしょうか?
ユーキ すごくざっくり言うと、東京はポップ。神戸はクールなイメージですね。
──オープニングナンバーも東西公演で異なっていて。幕開けの曲は大切だと思いますし、今回のライブに関しては特に注目が集まっていたと思います。
ユースケ うん。
──東京公演は「超ネバギバDANCE」でしたが、この曲を選んだ理由は?
ユーキ 初めてオリコン1位になった曲ということで僕らにとって記念すべき曲ですし、超特急の顔にもなっていると思うんです。なので「超ネバギバDANCE」を最初に持ってくることには、意味があるかなって。
──そうだったんですね。ちなみに神戸は「Kiss Me Baby」が1曲目でしたが、こちらは?
ユーキ クールな曲で東京ではやらない曲はなんだろうなと探していたんですけど、「Kiss Me Baby」をド頭に持ってくることってあまりないから、意表を突けるかなと考えました。あとこの曲は不思議というか万能というか。カッコいい曲だけど8号車の合いの手がめちゃくちゃ入る曲なんですよね。僕のセンター曲ですが、8号車と一緒に成長してきた曲でもあるので、1曲目に持ってきてみたんです。
──「Kiss Me Baby」にはユースケさんの見せ場もありますしね。
ユースケ そうですよ、ありますよ! まさかユーキとタッグを組んで、ペアを踊るとは。
ユーキ そうだね。
ユースケ 僕も感慨深かったというか。「(ユーキのペアの相手は)ユースケなんじゃない?」と言われてビックリしましたけど……ここは昔から8号車さんが沸いていたポイントでもあると思うから「大事なポジションだ」と思って入念に振りを合わせました。「ユーキのタイミングに合わせる!」と思って。
ユーキ ふふふ(笑)。
ユースケ ホントに、ちゃんと準備したなっていう実感はありますね。うれしかったです。昔「自分も踊ってみたいな」と思って遊びで踊ったりもしていたんで。このパートは大切にしていきたいなって思います。
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僕はもっとダンスに執着しないといけない