音楽ナタリー Power Push - 超特急
8号車と立った夢の舞台 代々木の2日間を振り返って
──リョウガさんはどうでしょう。
リョウガ 僕自身のよかったところですよね。それはやっぱり……。
タクヤ 僕、どこかわかった。
リョウガ いや、たぶん違うと思うよ。「Drive on week」でトロッコへ移動するときのダッシュの速さです。センターステージからトロッコまでの移動時間が、ホントにギリギリなんですよ! あの8の字型ステージの移動距離の長さがもうね……。いったい誰が考えたんですかね?
ユーキ おい!(※8の字型ステージを考案したのはユーキ)
リョウガ バックステージに行ってもトロッコに乗り込むまでに長い階段があるので、全力で走らないと間に合わない。もうあのダッシュは今まで生きてきた中で一番速度出てましたね、ええ。
ユーキ ちょっとこれ、演出へのクレームですよ! わかりました。これからは、リョウガくんの動線だけは気を遣っていこうと思います。
リョウガ うわあ、一番嫌な返しだわ(笑)。
──ちなみにタクヤさんはどこだと思いました?
タクヤ 1年前の国際フォーラムでのクリスマスライブに比べて、MCが少しまとまったところ。
一同 あはははは!(笑)
カイ それプチ悪口だよ!(笑)
タクヤ (笑)。いや、でも僕は代々木でリョウガに救われましたからね。ライブが始まる前のスタンバイ中、不安で不安でぶっ壊れそうだったときに、イヤモニからリョウガの「大丈夫」って声が聞こえたんですよ。本人は全然そんなつもりなく言ったのかもしれないけど、本当に気持ちが軽くなりましたから。
──リョウガさん、どうして「大丈夫」と言ったんですか?
リョウガ ええ?(笑)
タクヤ 本人、言ったことも覚えてないくらいだと思いますよ。
──その前に会話は?
タクヤ なかったんです。ヘッドセットマイクを通してメンバー間ではワイヤレスで会話ができるようになっているんですけど、「大丈夫」は突然でしたね。
──リョウガさんの中で思うことがあったんですね。
リョウガ そうですね。代々木でのライブ実現は2015年の夢でもあったしみんなそれぞれに思うことはたくさんあると思うけど、会場にいるのはみんな8号車なんだから、大丈夫だよっていう気持ちだったんじゃないかなって思います。
カイ そのときはユースケもただただ緊張してたもんね、珍しく。いつもは「ヤバいヤバいヤバい!」って騒いでるけど、代々木のときは「(小声で)ヤバい……ヤバい…」ってずっと泣いてて(笑)。
ユースケ いやあ……そうだね。まあ、泣いちゃいますよね(笑)。
──タクヤさんはいかがですか?
タクヤ 僕は、自分がどうこうというより、全体的にすごく楽しかった。心から超特急をやっててよかったって思いました。それが何よりのことかなって思います。何事も満足したら終わりだとも思うけど、僕が一番よかったなと思うことは2015年の超特急の夢を、7人と8号車で叶えられたこと。
カイ 僕らメンバーから見たら、タクヤの印象的なシーンはやっぱり最後のMCかな。
リョウガ タクヤの涙ね。
カイ うん。よかったよね。
リョウガ しかも、僕のグダグダなMCのあとですからね……。
カイ リョウガもいいこと言ってたよ(笑)。みんないいこと言ってたって。
リョウガ 僕が一気に引き立て役になるくらい、みんなの心に染みわたる言葉でした。そう、タクヤは9号車……スタッフの方にもね。ライブ後に「MCで泣きそうになったよ」って言われてて、もうそれ聞いて「チッ」て思って……。
一同 あはははは(笑)。
タクヤ いや、泣けばいいってわけじゃないからさ(笑)。
──タクヤさん、あのときの思いを振り返ってみて、いかがでしょう。
タクヤ んー! あんまりしっかり振り返ると、たぶんまた泣いちゃうんですけどね(笑)。僕らはこんなに恵まれた環境で、周りの力に支えられてここまで来て。自分の力なんてまだ全然ないと思うんです。それでも、あのライブを通して自分が誰かのためになれたと思えたことがすごくうれしかった。そういう思いが、さっき言った「超特急をやっていてよかった」っていう気持ちにもつながるし……。もともと、僕は超特急の一員としてアーティスト活動をするなんて、夢にも思っていなかった立場だったので。あの場所で改めて「こんなに素晴らしいエンタテインメントがあるんだな」っていうことをすごく思ったんです。うん。きっとその涙だったんだと思います。
タクヤ 終演後コメント
ライブが終わってしまって悲しいです。もう一度だけでいいから、あの景色をまた観たいです。かなり心にグッと来ました。本当に楽しかったです。
「No More Cry」で紗幕が落ちて、8号車でいっぱいの会場の光景が広がったときは、感情の整理がつきませんでした。状況を理解できなくて……本当に夢のようだったし、目の前の景色が信じられなかったから、自然と涙が出ていました。
また1年後のこの時期には代々木よりももっと大きなステージに立って、今僕のメッセージを読んでくれている皆さんと素敵な時間を過ごしたいので、2016年もがんばります!
ユーキ 自分が一番よかったと思えるところは、スポーツパートのチャレンジ企画でトランポリンダンクを決めたことかなあ! みんなからのパスがつながったら、自分が絶対にシュートを決める!って自信しかなかったです。初日はなかなかパスがつながらなかったけど、2日目はその悔しさを晴らすように一発で決められたから「超特急ってすげーな」ってことを実感できたし。
──ユーキさんはいつも大事なところでバシッと決めるイメージがあります。
ユースケ 去年の春ツアーのNHKホール公演の、15段のモンスターボックスもそうだしね。ユーキはホントに決めるところでしっかり決めてくれる。
──では、メンバーの皆さんが選ぶユーキさんの名シーンは?
一同 ……。
ユーキ ん?
タクヤ いや、ある。あるんだよ!? ただみんなトランポリンダンクの場面思い浮かべてたのに、自分で言っちゃうから(笑)。
リョウガ やっぱり一番のファインプレーは、8の字型のステージを思い付いたことじゃないですか?
ユーキ 待って(笑)。それ名シーンでもなんでもないから。ただの名案じゃん!
ユースケ いや、ステージを考えるっていうのはすごいよ。
タカシ 8の字型じゃなかったら、あのきれいな景色は見えてなかったんだもん。
ユーキ パフォーマンス以前の問題じゃんかー。
リョウガ パフォーマンスはだってもう、ユーキだから完璧だしさ。
──ステージを8の字型にするアイデアは、パッと思い付いたんですか?
ユーキ そうなんです!
──ユーキさんはそういったアイデアをよく提案するタイプなんですか?
ユーキ そうですね、投げかけはします。思い付いたことはすぐに口に出しちゃうんですよ。叶ったらいいなと思って。
リョウガ 彼はある意味、頭がすごく柔らかいですからね(笑)。
──ダンスを小さいときからずっとやってきたユーキさんにとって、代々木の大きな舞台で、しかも自分の考えた8の字型のステージで踊る、というのはどういった経験になりましたか。
ユーキ めちゃくちゃ気持ちよかったです! しかも今までのライブと違ってダンサーがあちこちに散らばるから、それぞれが単体で見せていかなきゃいけないシーンが多かったじゃないですか。そういったシーンでは「ここの空間は自分1人が背負ってるんだ、しっかり伝えなきゃいけない」っていう思いがあったし、もう「みんな俺のパフォーマンスを見て!」っていう気持ちでやってたので。かなり楽しかったですね。
ユーキ 終演後コメント
2日間という短い時間で、今年最後で、僕らのすべてが詰まった2015年の集大成のライブ。目標にしてきた舞台に立って、8号車だけで会場が埋まっている光景を見たら「超特急ってこんなにたくさんの人に支えてもらえるようになったんだな」って実感して……。うれしい気持ち、感謝の気持ちが交錯する中、来年はもっともっとみんなに夢を与えられるグループになっていきたいって思いました。 代々木のライブを経験して、上を目指すことは大事だって実感しました。でも僕は、スキルがまだ全然足りないです。もっとメンタルもボディも作り込まないと。
超特急、これからは8号車が全員集まって大騒ぎする大きなライブができるようなグループになっていきたいです。8号車の皆さん、これからの活躍を期待していてください!
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- One/O Signal
- Snow break
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- Love again featuring マーティー・フリードマン
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- Gravitation
- Superstar
- What's going on?
- Star Gear
- Time Wave
- Kura☆Kura
- Burn!
- Believe×Believe
- Kiss Me Baby
- Secret Express
- Bad Boyz / Bad Boyz
- キャンディ・ナイト / cologne
- Cosmic岬 / タクヤ
- COMP!!COMP!!COMP!!
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Rush Hour~Drive on week~No.1~Shake body - Billion Beats
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超特急(チョウトッキュウ)
ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている“史上初!! メインダンサー&バックボーカルグループ”。メンバーは1号車コーイチ(お父さん担当)、2号車カイ(神秘担当)、3号車リョウガ(ガリガリ担当)、4号車タクヤ(筋肉担当)、5号車ユーキ(ドジっ子担当)、6号車ユースケ(元気担当)、7号車タカシ(末っ子担当)の7人。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビューした。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施。12月に1stフルアルバム「RING」を発表する。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」を発表。さらにインドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演し、海外“初開通”を果たす。9月に10thシングル「Beautiful Chaser」をリリースし、12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年3月に関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「お義父さんと呼ばせて」の主題歌を表題曲とするシングル「Yell」を発表。5月にライブBlu-ray「超特急 CHRISTMAS ONEMAN LIVE 2015 Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~ at 国立代々木競技場 第一体育館」をリリースする。
リョウガ 終演後コメント
かなり前から準備をしていたけれど、いざ本番となるとあっという間の2日間でした。2015年を締めくくる、最高の2日間になったと思います。
濃厚な2015年の最後のライブを終えて、超特急がどんなにすてきなグループなのかっていうことを、メンバーも8号車もわかったと思う。だから、もう何も恐れるものはないです。8号車がもっと増えてくれたら、その分だけいろんな景色が見れると思うので、これからはまだ会えていない8号車にも会いに行きたい。いつまでもかけがえのない仲間と一緒に、スピードを上げながら最終目標である東京ドームに向けて突き進んでいきます!