音楽ナタリー PowerPush - 超特急

映像で魅せる真骨頂 初ライブDVD / Blu-ray見どころ解説

超特急初のライブDVD / Blu-ray「BULLET TRAIN ONE MAN SHOW ikkiにホールで福おこしだ!!!!!i!! 2014 at 日本青年館」が7月23日に発売された。メインダンサー&バックボーカルグループを名乗る彼らにとって、今作はCDだけでは伝えきれなかったグループの本質を示す重要なアイテムだ。今回ナタリーではメンバー全員に集まってもらい、本作の見どころやライブの裏話を教えてもらった。ぜひ映像とあわせて楽しんでほしい。

取材・文 / 伊藤実菜子

「こんなライブ行ってみたい」と思える

──初のライブ映像作品は、超特急が結成からこれまでに積み上げてきたものの集大成が詰まっていますね。まずは作品を観た感想から教えてください。

ユーキ

ユーキ いろんな角度や視点から撮られた自分たちのライブ映像を全部観るのは初めてで、見直してから気付くことがたくさんあって。「あー、ここ自分よりもこっちのメンバーのほうがすごいカッコいいことしてるんだな」とか「ここでこんなことしてるんだ」とか、そういうメンバーそれぞれのやり方が見えて面白いなと思いました。このときの横位置キレイだったなーとか(笑)。

カイ ステージから見たペンライトだったりお客さんの笑ってる顔とかもすごいキレイで、映像を観て幸せな時間だったなって思い出しましたね。

コーイチ 僕は「こんなライブ行ってみたいな」って自分で思うくらい楽しそうなライブをしてるなと。ダンサーたちの表情は普段は見えないんですけど、映像だとしっかり見れるので、ただ必死なだけじゃなくて本当に楽しそうにダンスしてるんだなって実感しました。まだまだ改善点はあったけど、このときの自分たちにとってはできる限りのことをやれたんじゃないかなって思います。

ユーキ 日本青年館では全体的に緊張してたなあ。やっぱりスターダストの登竜門で、偉大なる先輩方の立ったステージで踊ってるっていう自分の気持ちの高まりがすごくて制御不能でした(笑)。ライブ自体には「少年から青年へ」ってサブタイトルが付いてたんですけど、まだ少年っぽい姿も見えたりするので、このライブが映像として残るのは貴重だなと思います。

コーイチ この日は僕もずっと緊張してました。ステージに立っても緊張が抜けないライブは初めてだったんですけど、デビュー曲の「TRAIN」ではラストのサビ前とか当時は苦労してたキーを緊張しながらもしっかり歌えてたので、「少年から青年へ」っていうタイトル通りしっかりステップアップしたんだなあって思えましたね。

ユースケ CDではボーカルの声だけで魅せてたけど、今回はダンスもちゃんと魅せられるから、改めてこの作品で超特急っていうジャンルを示せるんじゃないかなと思います。

ユースケを援護する気持ちで臨んだ殺陣

──Blu-rayにはアンコールで披露された、「ikki!!!!!i!!」へつながる殺陣の芝居も全編収録されています。

ユースケ 殺陣終わったあと僕すごい笑ってるんですけど、あれ安心感からなんです。実を言うと殺陣はめちゃくちゃ不安で、本編ではずっと「ヤバいもうすぐ殺陣がある、殺陣殺陣殺陣……」みたいな感じで(笑)。練習もめちゃくちゃキツかったんですよ。初日から型をいっぱい覚えなきゃいけなくて、ほんとに泣きそうになりました。今までやったことのないチャレンジだったので、殺陣はほんとに観てほしいです。

タカシ

タカシ コーイチと棒を回すところがあるんですけど、そこを合わせるのが苦労しましたね。どうやったらお互いを見ずに合わせられるか、カッコよくキメられるかっていう。でも本番では今まで練習してきた中で一番そろっていたのはびっくりしました。映像観てそこが一番テンション上がりましたね、「うわっ、ここめっちゃそろってる!」って(笑)。

コーイチ 背中合わせで回してるので、練習のときはどっちかが早かったり遅かったりして全然そろわなかったんですよ。本番もちょっとぐらいズレるんだろうなーと思ってたけど、ほんとにピッタリそろってたので、長いこと2人でボーカルやってきただけあるなあと思いました。

リョウガ 僕は1人だけ短い小刀だったんで、はっきり言っちゃうとそんな大変じゃないと思ってたんですよ。でもいざ演じると、短いぶん相手を斬りつけるように見せるのが大変で、緊迫感を感じながらやってました。まあ殺陣はユースケが一番大変だったんじゃないかな。

ユーキ そう、悪代官という一番強い敵を倒す役。しかも「ikki!!!!!i!!」のセンターだし、僕たちよりもプレッシャーを2倍くらい背負いながらやっていて。その姿を見てたのでユースケを援護する気持ちで臨みました。

ユースケはほんとに一皮むけた

──パフォーマンスの中で特に注目してほしいところは?

コーイチ ユースケがほんとにいい表情してるので、そこを1コマも逃さず観てほしいなあと思います。男が見ても惚れるような顔をいちいちするんです、うっとうしいくらい。一時停止をいっぱい押してほしい。

タクヤ 彼はほんとに一皮むけたと思いますよ、このライブで。「少年から青年へ」っていう言葉がほんとに合うと思う。顔映りがもう全部キレイ。

ユースケ

ユースケ だそうです(笑)。映像じゃないんですけど、16ページのブックレットに殺陣のリハの写真が載ってて、それをタクヤが超カッコいいって推してくれて。ブックレットにもカッコいい僕がいます(笑)。

──ジャケット写真でもセンターですし、この作品はユースケくんがメインと言えますね。

ユースケ いやあ、もうほんとうれしいですね。泣きましたもん、発売決定を知ったとき。お母さんに「ほんとよかったよー! うれしいなあ」って……。最高でした。

──ではカイくんの注目ポイントは?

カイ 「Signal」です。「Signal」はライブに来てくれた限られた人しか聴けなかった曲で。今まで大事な場面でやってきた、超特急にとって大切な曲なので、こうやってみんなに届けられるのはすごくうれしいですね。

──自分が一番いい表情をしている曲はどれだと思いますか?

カイ 「refrain」のラストのサビかな。ユースケと僕で、床に座って音をとる仕草があって。ユースケと目合わせてニコッとしたり、あとは最後の指を鳴らす振りでちょっと切なげな顔をしてるのがよさげだなと思います。

──カイくんは終盤のMCで「普段は言わないけど、でっかくなりたい」といった意思表明をしていましたね。気持ちが高ぶっていたんですか?

カイ うーん、わかんないですけどたぶん言いたくなったんでしょうね(笑)。登竜門をくぐったからには大きくならなきゃいけないっていう使命感があるし、もっと大きなステージに行きたい気持ちもあるので。このタイミングで言おうと。

ライブDVD / Blu-ray「BULLET TRAIN ONE MAN SHOW ikkiにホールで福おこしだ!!!!!i!! 2014 at 日本青年館」 / 2014年7月23日発売 / SDR
DVD / 4104円 / SDMD-0124
Blu-ray / 5508円 / SDMB-0114
収録内容
  1. Overture
  2. Rush Hour
  3. Secret Express
  4. TRAIN
  5. panipani
  6. POLICEMEN
  7. Kura☆Kura
  8. FLASHBACK
  9. Bloody Night
  10. Kiss Me Baby
  11. Drive on week
  12. Shake body
  13. COMP!!COMP!!COMP!!
  14. Signal
  15. refrain
  16. ikki!!!!!i!!
  17. No.1
  18. 走れ!!!!超特急
Blu-ray特典映像
  • Road to 日本青年館メイキング映像
  • お蔵入り映像 幻のバレットフクダショッピング映像
  • 超特急幻のカラオケ大会!!??
"BULLET TRAIN ONEMAN SHOW 2014" 真夏の全国Zepp TOUR~孤高の戦士達が力を解き放つ時 '感電注意報発令!' ~
  • 2014年8月1日(金)東京都 Zepp Tokyo
  • 2014年8月3日(日)北海道 Zepp Sapporo
  • 2014年8月9日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
  • 2014年8月14日(木)愛知県 Zepp Nagoya
  • 2014年8月15日(金)大阪府 Zepp Namba
  • 2014年8月29日(金)東京都 Zepp Tokyo(追加公演)
超特急(チョウトッキュウ)

スターダストプロモーションに所属する恵比寿学園男子部、通称「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成された“史上初!フロントメイン「ダンサー&バックボーカルグループ”。メンバーは1号車コーイチ(お父さん担当)、2号車カ イ(神秘担当)、3号車リョウガ(ガリガリ担当)、4号車タクヤ(筋肉担当)、5号車ユーキ(ドジっ子担当)、6号車ユースケ(元気担当)、7号車タカシ(末っ子担当)の7人。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビューし、「Shake body」「POLICEMEN」とシングルリリースを重ねる。2013年6月にはテレビ東京系連続ドラマ「ヴァンパイア・ヘヴン」のエンディングテーマ「Bloody Night」を4thシングルとして発表し、オリコン週間ランキング10位を獲得した。2014年3月に6thシングル「ikki!!!!!i!!」をリリースし、東京・TOKYO DOME CITY HALL公演を含むホールツアーを実施。6月にアニメ「遊☆戯☆王 ARC-V」のオープニング曲に使用されたシングル「Believe×Believe」、7月に日本青年館公演の模様を収めたライブDVD / Blu-ray「BULLET TRAIN ONE MAN SHOW ikkiにホールで福おこしだ!!!!!i!! 2014 at 日本青年館」をリリースした。ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている。