BUDDiiSが10月11日に1stアルバム「BRiLLiANT」をリリースした。
2020年9月のグループ結成から3年、BUDDiiSにとって初のアルバムとなる今作には、リード曲「Koi to me」や「Brightness」といった新曲5曲のほか、ライブでたびたび披露されていた「P.A.R.T.Y」などを含む全10曲が収められた。リリースを記念した音楽ナタリーの特集では、メンバーが全10曲を徹底解説。さらに、バラエティ豊かな収録曲同様、“十人十色”の個性を放つメンバーの“輝く”魅力を、インタビューを通して深掘りする。
特集最後には「Koi to me」のミュージックビデオ撮影に密着したフォトレポートも掲載する。大ボリュームの特集を、ぜひ「BRiLLiANT」視聴のお供に。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 上野留加、三橋あずみ(P5のみ)
01. Koi to me
MORRIE BUDDiiSにこれまでなかったジャンルのカッコいい曲で、最初に聴いたときには英詞で歌っているように聞こえるかもしれません。日本語詞を英語っぽく聴こえるように歌っているので、耳で聴いて、歌詞を見て、2度楽しめる曲になっていると思います。この曲、実はけっこう前からデモがあって、僕は最初聴いたとき直感的に「いいな、カッコいいな」と思っていたんですよ。みんなのパフォーマンス力がもっと上がったときに歌ったら絶対に映えるはずだって。
──それはいつ頃ですか?
MORRIE 2年くらい前ですね。ずっとやりたかった曲なので、念願なんです。
──歌唱に関してはどんなところに力を入れましたか?
MORRIE サビですね。この曲はラップ陣が歌い出しを担当していて、僕が最初に登場するのは1番のサビなので、そこは力を入れました。あとは後半にある高音パートも聴いてほしいです。
FUMINORI この曲のテーマの1つに“圧倒的顔面”というのがありまして。ミュージックビデオの撮影ではビジュアルを作り込んで臨んだりしたので、今までのBUDDiiSとは違う一面を見せられたと思いますし、そうやって“画”でも伝えられる表現ができたんじゃないかなと思います。振付に関しては、相変わらずBUDDiiSらしいキャッチーさがありますね。2本指でバッテンを作って口に当てるポーズなんかはマネしてもらえるんじゃないかなと思う一方で、手先の動きまで意識したセクシーな動きもあって。リード曲にぴったりな、この作品の顔になってくれる曲だなって、パフォーマンスしながらも感じています。
02. Glow Gold
SHOOT 「Under The Sea」(2021年8月リリース)に続くBUDDiiSの夏曲ですね! 「Under The Sea」と比べるとすごくチルな雰囲気の曲になっています。UTAさんに作ってもらった曲ですごく思い入れがありますし、何よりカッコよくて大好きな曲です。MVを沖縄で撮ったこともすごくいい思い出だし……夏はもう終わってしまうけど、これからの季節もゆったりと聴けるサウンドだと思うので、楽しんでくれたらうれしいなと思います。
──ハイスピードカメラを使ったMVはインパクトがありますし、レトロな世界観がかわいいですよね。
SHOOT 「Koi to me」のMVと比べるとギャップを感じられて、僕たちがいろんな表現ができることが伝わると思います。あと、この曲は今やっているアルバムのリリースイベントでも披露していて。新しい曲ではあるんですけど、僕らの中で早くも定番化してきている感じがあります。ファンの方も「来た!」という反応をしてくれるので、やっていて気持ちいいです。
──BUDDiiSならではの心地よい脱力感があるというか、ほかのグループにはないタイプの夏曲だなと思います。
SHOOT そうなんですよ。イケイケ!って感じじゃないのがいいなと思いますね。
03. Brightness
FUMINORI この曲は通常盤のリード曲という位置付けなのですが、「Koi to me」のテーマが“圧倒的顔面”なのに対して、「Brightness」には“圧倒的相棒(バディ)”というテーマがあるんです。実際、この曲は今までで一番わかりやすく僕らが表現されているというか。“BUDDiiSっぽい”という表現がぴったりな、僕らに合った曲になっていると思います。歌詞にも「十人十色」というフレーズが入っていたりして、僕ら自身もすごくこう、伝えやすい感覚があって。今後もずっと……それこそ僕らの代表曲になってくれそうな。この曲を聴いてくれたら、きっと僕らのことを好きになってもらえる。完全に好きになってもらうための“最後の一手”みたいな力がある曲なんですよ。
──確かに、これがBUDDiiSのテーマソングですと言われても納得できるような曲ですよね。
FUMINORI そうなんです。すごく前向きな曲で。
FUMIYA 最初に聴いたとき、本当にいい曲だなって思いました。
SHOW でもこの曲は、最初にデモ音源を聴いたときよりも、みんなの声が入って完成したときの仕上がりに驚いたというか、いい曲になったなあ!という感覚がすごくて……。
FUMINORI 確かに!
SHOW みんなの声によって、すごく十人十色感が出たと思います。メンバーの色がそれぞれの声ですごくわかりやすく表れているので、皆さんにもきっとBUDDiiSらしさを感じてもらえると思います。
──振付はもう付いているんですか?
FUMIYA 付いてます。めっちゃいいですよ!
FUMINORI ヤバいです。なんか、すごくパワーがあるんですよ。
SHOW ユニゾンも多いよね。
FUMINORI 「また明日がんばれるな!」と思わされる振付ですね。すっごい、表現が抽象的ですけど……(笑)。
FUMIYA でもホント、届きそうなんだよね。未来に。
FUMINORI ね。こんなに気持ちを届けやすい振り、初めてかもっていうくらい。音楽と歌詞と振付、すべてがすごくマッチしているので、パフォーマンスをライブで披露するのが楽しみです。僕的に好きなパートが1つあって、みんな好きになってくれるんじゃないかと思っているんですけど……僕らみんなで“明後日”を指差す場面があるんです。「ONE PIECE」みたいな雰囲気で。
SHOOT 明後日? 明日じゃなくて?
FUMINORI そう、明日じゃなくて明後日。明日のさらに先、向こう側を目指そうというメッセージなんです。すごく前向きなメッセージが込められているので、ぜひ注目してください。
04. Mr. Freak Out
FUMIYA この曲はふみくん(FUMINORI)とSEIYAくん、SHOWくんと僕の4人で歌ったラップ曲です。前々からやりたかったことが実現した形なんですけど、みんなのラップのスタイルが確立されてきた今だからこそ、すごく力のある曲になったなと思います。トラック制作をお願いする段階から僕とふみくんで話し合って、「こういう音がいいよね」とか「ちょっと和なテイストがいいよね」とか、希望を伝えながら作っていった曲なので思い入れもあります。今後、僕らのラップをもっとBUDDiiSの強みにしていきたいし、この曲がそのきっかけになればいいなと思います。
──普段の歌声とはひと味違う4人のラップが聴ける曲ですが、レコーディングの際に意識したことはありますか?
SEIYA 10人から4人に人数が減る分、存在感を出せるように力強く歌うことを意識していますね。
FUMINORI 僕はトガった部分を出せたらいいなって。普段はみんな丸いので、内に秘めているトガリを出すことを意識して……。
SHOOT え、実はトガってるんですか?
FUMINORI そう。すごいよ?
SHOOT あはははは!
FUMINORI トゲだらけ。ハリネズミですよ!
一同 (口々に)かわいい、ハリネズミかわいい(笑)。
FUMINORI すいません、脱線しました(笑)。とにかく、それぞれの内面にあるエッジーな部分を出せたんじゃないかなって思います。
SHOW 僕個人的にはラップも挑戦だなと思って難しかったんですけど、それ以上にサビのメロパートですね。ラップ曲なのできれいめに歌ってしまうと、曲の雰囲気に合わなくて。あえてきれいになりすぎないように、濁った声を出すことを意識しました。
──ほかのメンバーは、この曲の4人のラップを聴いてどう思いますか?
SHOW 聞かせてもらおうか!
SHOOT ヤスリかけたい……。
一同 あはははは!
FUMINORI 物理! 物理的!
SHOOT いや(笑)、カッコよすぎて。これまでもラップが入っている曲はありましたけど、ラップがメインの曲はなかったので、また新しい武器ができたなと。
YUMA SEIYAとかFUMIYAのガツガツしたラップはこれまでも聴いたことがあったんですけど、ふみくんとSHOWの激しいラップはあまり聴いたことがなかったので、いつもと違う魅力が出てるなって。すごく新鮮でカッコいいです。