BUDDiiSの新曲「Glow Gold」が7月28日に配信リリースされた。
BUDDiiSにとって10作目のデジタルシングルとなる今作。前作「Magic」に続きUTAがプロデュースを担当したこの曲は夏の恋の始まりを歌う“ホットサマーラブソング”で、10人はときめく思いを次々に歌い届けるマイクリレーを披露している。
音楽ナタリーではこの「Glow Gold」について、現在休養中のKEVINを除くメンバー9人にインタビューを行った。さらに、沖縄の美しいビーチを舞台に行われた楽曲のミュージックビデオ撮影にも密着。撮影中のメンバーの姿を捉えたたくさんの写真とともに、撮影当日の様子もお届けする。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 上野留加、三橋あずみ(P3のみ)
“挑戦する”という気持ちが強く出たライブ
──まずは、6月に東阪で行われた野外ワンマンライブ「BUDDiiS vol.05 -MAGiiCAL-」の感想から伺えたらと思います(参照:BUDDiiS“10人の思い”で初の野外公演完遂!「連れて行くって約束するから」野音から次の舞台・幕張へ)。
FUMINORI 暑かったですねー! というのは置いておいて、すごく気持ちよかったです。野外でワンマンライブをやるのは初めてだし、観客の皆さんの声出しも、ワンマンライブだとこれが初めてで。僕らはデビューして2年が経ちますけど、初めてのことがまだまだ多くて。
SHOOT そうだね。
FUMINORI 内容で言うと今回は頭から最後までパフォーマンス重視で。これまで映像やライティングでお客さんを魅せていたようなところでも、とにかく一番に自分たちの歌とダンスを見せるというのも、僕らの中では1つ挑戦だったんです。そこをしっかりとやり遂げられたことが、グループとして大きな経験になったなと思いましたし……。もちろんKEVINがいない寂しさ、悔しさはもちろんありましたけど(参照:BUDDiiSのKEVIN、ヘルニア治療のため9月10日までのライブ出演見合わせ)、しっかりと“10人の気持ち”でステージに立つことができたので。「バディ(BUDDiiSファンの呼称)のことを楽しませよう」といういつもの思いにプラスして、“挑戦する”という気持ちが強く出たライブだったし、次につながる達成感がありました。
──終演直後にお話を聞いたときも「挑戦的なセットリストをあえて組んだ」と皆さんおっしゃっていましたが、どんな思いからそのような挑戦を決めたのでしょう?
SHOOT ライブを重ねるごとに成長しているのをバディに感じてほしいですし、何より僕たち自身も感じたいんです。「がんばってよかった」という気持ちになれたら、それだけでも次の成長につながると思います。野外ならではの弾ける感じをイメージして、いい流れになるようにセトリを組んだり、あとはダンストラックを入れてみたりとか。いつもと違う見せ方ができたかなと思います。KEVINくんがいなかったり、暑い中で体力が奪われたり大変なこともあったけど、それもみんなで乗り越えられた気がしたし……何よりバディのみんなの声出しが解禁されてから初めてのワンマンライブを、僕らは本当に楽しみにしていました。「バディフェス!!」(ファンイベント)でバディの声援を聞いたとき、うれしすぎて僕とかSEIYAとかYUMAとかふみくん(FUMINORI)は泣いてしまうくらいだったので……。
FUMINORI 待て待て。僕は泣いてないぞ(笑)。
SHOOT 泣いてないか(笑)。とにかく「みんなでがんばろう」という気持ちを持って挑んだワンマンライブだったので、それが成功……と表現していいのかわからないけど、みんなで楽しめたのでよかったです。反省点はいろいろあるけど、その反省はしっかり次に改善できるように。そして、もっともっと先を見据えて、僕たち自身大きくなれるように、みんながついて来てくれるように、精一杯がんばりたいなと思いました。「先が見えたな」と思えたライブでしたし、みんなと一緒に絆を深められてよかったです。
すごく気持ちがいっぱいになった感じがして
──個人的なハイライトだったり、それぞれに記憶に残っていることはありますか?
FUMIYA ハードなメドレーからラップ曲の「Mr. FREAK OUT」へつながる流れがきれいだったし、そこはライブでしか絶対味わえないような高揚感を味わえるパートになっていたと思います。個人的にも生き生きとできた感覚があって。めっちゃ気合い入れて臨みましたし、自分を解放できたな!と思ってます。ダンストラックでも、今まで以上に自分の色を出して踊ったんです。みんなの色もそれぞれに出ていたと思うし、「Mr. FREAK OUT」は初めて4人(FUMINORI、SEIYA、SHOW、FUMIYA)だけで歌うラップ曲で……。
SHOOT この曲、よかったよね。
FUMIYA また新しい僕らを見てもらえたんじゃないかなって。
HARUKI 僕は「OZ」のKEVINくんパートを、メンバーとバディのみんなで合唱したことが印象的で、すごく感動しちゃいました。バディの声をあの場で聞いて、すごく胸がいっぱいになって……本当に素敵な時間だなと思いました。
TAKUYA これはライブ中に起きた“事件”なんですけど、東京公演の早替えで急ぎすぎたせいで、ベルトがちゃんと締まっていないままステージに出ちゃって、「her+art」のパフォーマンス中、ずっとベルトが垂れたままだったんです。終盤で気付いて「ヤバい!」と思って、次の曲が始まる前にバッと取ってステージ袖に投げたんですけど……それ以降、ずっとずり落ちないか心配しながら踊ってました(笑)。
FUMIYA これ、MORRIEがファインプレーだったんですよ。TAKUYAが投げたとき、ベルトはまだパフォーマンスエリアの中に落ちてたんですけど、MORRIEがそれを移動しながらバッと拾って、袖に投げて。
TAKUYA ありがとうございます!
MORRIE そうそう、やりましたね。
──そのMORRIEさんは、何か記憶に残っていることはありますか?
MORRIE 大阪の楽屋にあった551の肉まんがおいしかったですね。
SHOOT おいしかったねー。
MORRIE もう、おいしすぎて1個まるまる食べちゃいました!
SHOOT だいたいみんな1個は食べ切るだろ(笑)。
僕らにとってもバディにとっても大事な通過点
SEIYA 僕はやっぱりバディの皆さんの声が心に残っていて。特にコール&レスポンスが印象的でした。みんな、どの曲でもしっかり声を出してくれて、僕たちも楽しくなりました。
──これまでのライブとは煽り方も変わってきますもんね。
SEIYA そうなんですよね。一緒に盛り上がってくれている声が聞こえてきて、すごくうれしかったです。
YUMA バディのみんなが声を出してくれることによって、より一層、ライブを一緒に作っている感じがしました。一緒に声を上げて楽しめたことが、僕もうれしかったです。
SHOW コール&レスポンスのことで言うと、「YO HO」のイントロでふみくんが初めてコール&レスポンスに挑戦したんですよ。だけどバディのみんなはまだ慣れていないし、突然でビックリしたのか、最初の呼びかけで誰も声を出さないという“事件”があって……。
FUMINORI おい、これイジってるな?
一同 あはははは!
FUMIYA 実際の映像を観るとめちゃくちゃ面白いんですよ!(笑)
SHOW 2回目からはきれいに声が返ってきたんですけど。
SHOOT しょうがないよ、みんな慣れてないんだもん。
FUMINORI なにがひどいって、めちゃめちゃ張り切ってた僕が一番ひどい……。
SHOOT なんて言ったんでしたっけ?(笑)
FUMINORI 前置きはちゃんとしたんですよ? (当時を再現して)バディの皆さんの声を僕たちに聞かせてください! Everybody say、イエー!
一同 ……。
FUMINORI イエー!
一同 イエー!(笑)
FUMIYA いや、いけるやん! 2回目からいけるんだったら、1回目もいけたやん!って(笑)。僕、本番中に気付いてたんですよ。1回目で声が返ってこなかったこと。
一同 あはははは!
FUMINORI うわどうしよう、返ってこない!と思って。でも、2回目の声がすっごいきれいに返ってきてよかったです。そういう、声出し初体験ならではの事件もありましたね(笑)。
──(笑)。ハプニングもありつつ、今回の公演はBUDDiiSにとってどのような経験になったでしょうか。
SHOOT 僕らにとってもバディのみんなにとっても、大事な通過点だったと思います。毎回10人でステージに立てるわけじゃないんだなと……仕方ないけど誰かが出られないときもある。そういうときにみんなで支え合わないといけないし、ライブに出られなかったメンバーが安心して戻ってこられる場所を、残りのメンバーがしっかり築いておかないといけないなって。今回は10人でステージに立てなかったけど、10人の絆は強くなったと思いますし、それは普段のようにライブをやっているだけでは生まれなかったものだと思います。
FUMINORI そうだね。
SHOOT こういう経験もバネにして、もっともっと強くなっていかないとな、と思いました。1人ひとりがそういう自覚と責任感を持っていれば、今後何があってもお互いに気が楽になると思うし。みんなで気負わず楽しくやりたいですよね。なんだか、いつものライブとは少し違う、いろんな感情が動かされた感じがします。責任感が増したし、もっとがんばらないとって思いました。プレッシャーはあったけどなんとか走り切れて、結果オーライかなって思います。
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間違いのない、最高のサマーソング