BUDDiiS「SM:)LE」インタビュー|結成2年、初のCDリリース! とびきりの笑顔で歌う、僕らと“バディ”の絆 (2/3)

俺ら3人がちゃんと引っ張っていこう

──BUDDiiSは2020年9月結成なので(参照:元PRIZMAXの3人が新たな仲間と新グループ結成、名前は「BUDDiiS」)、活動期間はもう2年になりますね。この2年間を振り返ってみていかがですか?

FUMINORI 結成当初はコロナ禍真っ只中だったので、やっぱり「どういう感じで進んでいくんだろう」という不安がありました。SNSを開けばバディ(BUDDiiSファンの呼称)からの反応もあるんですけど、ライブも配信がほとんどだったので、デビューの実感がつかめないまま進んでいくような感覚で。そんな中で初めて有観客のライブをしたとき、ステージに立つ楽しさやファンの方がいてくれるありがたさを感じることができたのがとても印象的でしたね。ライブが当たり前にできることもありがたいなと思いますし、何よりバディが本当に温かいので、そこに僕たちはすごく助けられているなと感じます。周りの方に支えられながら、とにかく突っ走ってきた2年間でした。

BUDDiiS

BUDDiiS

──バディの皆さんのサポート、確かにすごいですよね。音楽ナタリーでもBUDDiiSの記事を出すたびにたくさんのリアクションがあるので、皆さんは熱いファンに支えられているんだなあと感じていました。

FUMINORI そう、本当に熱いんです。最高なんすよ。

KEVIN みんなには「数字大事だよ!」って言ってるので……。

一同 あはははは!

FUMINORI KEVINさんの教育もね! しっかり行き届いております(笑)。

──確かに大事ですね(笑)。でもそれを実行してくれるのはありがたいですよね。

KEVIN 本当に。

──PRIZMAX(2020年3月解散)に所属していたFUMINORIさん、KEVINさん、MORRIEさんは、グループ活動歴ではほかの7人の先輩になるわけですが、BUDDiiSとして活動を始めるときにはどんなビジョンがあったんでしょう?

MORRIE KEVINとフミとはずっと一緒にいて、お互いに尊敬しているし信頼し合っているので、俺はとにかくこの3人が離れなければ、という感じでした。

KEVIN そうだね。

FUMINORI 確かに自分もそんな感じだった。KEVINとMORRIE以外のメンバーはしゃべったこともなかったから、とりあえず俺ら3人がちゃんと引っ張っていこうと。

MORRIE 3人が一緒にいれば、どうにかなるんじゃないかっていう気持ちがあったというか。

MORRIE

MORRIE

──では、「このメンバーでBUDDiiSとして進んでいきます」と決まったときはどう感じましたか?

FUMINORI 僕なんて特に歳が離れているので、もう子供たちみたいな感じですよ。でも、それがうれしかったんですよね。ダンス&ボーカルグループをイチからやっていくならば、メンバーは若いほうが絶対にいいじゃないですか。だから「若い子たちがいる!」と思いました。3人以外はみんな10代だったしね。

MORRIE だって小学生いたもんね?

FUMIYA 中3です!(笑)

SEIYA 3人とは一緒にレッスンを受けてはいたんですけど、そこからグループ活動を一緒にするとは思っていなかったので。僕はまずそこに驚きました。

FUMINORI みんながレッスンを受けているところに、僕ら3人が合流したんだよね。

SEIYA そうなんです。僕たちはそれまでグループ活動をしたことがなくて、わからないことだらけだったんですけど、とにかく「がんばりたいな」という気持ちでした。

SHOW 僕も、とにかくがんばらないとって感じでした。年齢もバラバラで、人数も多いグループの中で、どうやったら1人ひとりが輝けるか、自分が輝けるか、グループが成功できるかを日々考えて活動してきた感じです。

FUMIYA ダンス&ボーカルグループの世界は、僕には兄(ONE N' ONLYのHAYATO)がいるので身近ではあったんですけど、自分がやるとなると想像がつかなくて。BUDDiiS結成前までは、ずっとやってきたダンスを生かす場所がどこかにあればいいなと思う一方で、「このままで大丈夫なのかな」という不安もあったんです。そう思っていたところに3人が来てくれて、自分は一気に安心感を覚えたというか。「安心できるな、このグループに身を預けたいな」と思えたんです。たぶん3人がいなかったら僕たち全然形になっていないと思うし。

HARUKI こうやって真面目に話しているときでも、3人はそれぞれの個性や特徴をちゃんと理解したうえで意見を伝えてくれて、プライベートでも話しやすくて。本当に頼れるお兄ちゃんだなと思います。

HARUKI

HARUKI

──ただ、実際に皆さんのやりとりを聞いていると、あまり年の差を感じないですよね。きっと年上の3人がフラットに接しているからだとは思うのですが。

KEVIN 一番大事ですよね。言うときは言う、遊ぶときは遊ぶ!って感じで、遊ぶときには気楽な関係を心がけています。僕ら的にも年齢関係なく楽しめるので、そのほうがいいなと思いますね。

BUDDiiSとバディとの仲を象徴する曲

──そして、8月24日リリースの6thシングル「SM:)LE」が、BUDDiiSにとって初のフィジカルリリースということで。

FUMINORI やっぱりうれしいですね。これまで5つのシングルを配信で出させていただいて、CDに対するこだわりもいい意味でなくなってきていた頃だったのですが、いざ「CDが出ます」と言われたら、やっぱりうれしい気持ちが込み上げてきました。「SM:)LE」という曲のタイトルもそうですし、ネガティブになりがちなこのご時世に、この明るい曲をCDで出せることも、意味があるのかなと思います。

KEVIN ジャケットのアートワークなんかが形として残ることはやっぱりうれしいし、ファンの子と共通の音楽的アイテムをやっと共有できるのも、自分的にはすごくうれしいですね。

──表題曲「SM:)LE」の楽曲の印象についてはいかがですか?

FUMIYA めちゃくちゃポジティブで前向きな曲だなと思うし、BUDDiiSとバディとの仲を象徴する曲にもなっているなと感じます。今まで僕らはファンの皆さんと足並みをそろえて歩んできて、僕たちはバディの背中を押していると思うし、バディの応援に僕らも背中を押されているけど、その関係性を曲にしたみたいな感じだなって。

FUMIYA

FUMIYA

TAKUYA BUDDiiSのこれまでの曲の中で一番ストレートに元気とメッセージが伝わる曲だなって僕は思っていて。季節や場面を問わずに聴いてもらえるんじゃないかなとも思います。

MORRIE TAKUYAが言ったように歌詞はわかりやすくて、シンプルな言葉にメッセージが詰まっているよね。BUDDiiSのかわいらしい一面みたいなものが出ていたりもするので、1枚目のCDに入る曲としては本当にピッタリなんじゃないかなって。

YUMA 自分はこの曲の「常識がリアルタイムで変わっていく それでも変わらないもの抱いて」という歌詞が好きなんです。今の時代、自分の周りの環境がめまぐるしく変わっていくけど、“変わらない大切なもの”も確かにあって。それはBUDDiiSの仲間だったり、変わらずに応援してくれるバディの存在なんだよと、僕たち的にはそういうふうに解釈しています。

SHOOT 僕は、自分のパートなんですけど「my friend oh friendどうしようもない世界でも 泣いていないでおいで 君も連れて行くよ」というフレーズがすごく好きで。世の中には生きづらさを感じている人も多いと思いますし、だからと言って環境を変えることも勇気がいるじゃないですか。このフレーズは、そんな人にも救いの手を差し伸べられるような言葉だなと思う。みんな報われてほしいという優しい気持ちが表れている部分だと思うので、ここが好きですね。

FUMINORI 僕は「Buddy」っていう言葉が歌詞に入っているのがいいなと思います。この曲は先行配信されているんですけど、リリースされた日からバディが「Buddy」という歌詞をさっそく見つけて喜んでくれているのがうれしくて。その反応を見て、僕らも「あ、近くに感じてくれているんだな」と思えたというか。

KEVIN 確かにそうだね。

渾身のテイクが取れたと思います

──レコーディングのときにこだわった部分などはありますか?

KEVIN 僕は歌い出しを担当しているんですけど、友達に語りかけているような感じの、気さくな明るい歌い方にするように心がけましたね。

MORRIE 自分は「悲しいニュースが世界に溢れても 大切なもの探して」っていうパートを歌っているんですけど、ここを言葉通りに悲しく歌わず、あえて明るく。希望を感じられるように歌おうということは心がけていました。だから、皆さんも希望を感じてくれたらうれしいなと思います。

SEIYA それで言うと、僕のラップパートも聴いた人が元気になるように、いつもより明るめに歌うことを意識していました。やっぱり「SM:)LE」なので!

SEIYA

SEIYA

SHOW 僕は今回ラップパートをもらったんですけど、ラップは普段の歌のパートとはやっぱり全然違うなと思いました。すごくポジティブなリリックなので、とにかく元気に、よりアクセントをはっきりと付けて歌うようにと意識しましたね。シングル曲でラップパートを歌うのは初めてで、自分の中では1つの挑戦をさせてもらった感覚なので、1行の歌詞ではあるんですけど、すごく丁寧にレコーディングをしました。

SHOOT 自分は別のお仕事が終わってから、みんなとは違うタイミングでレコーディングをしたんですけど、夜だったのですごく声が出ました!(笑) 渾身のテイクが取れたと思います。

FUMIYA 僕は「BUDDiiS」と「Buddy」っていう、大事な言葉が入っているヴァースを僕は歌わせてもらったので、すごくこう……やっぱり思い入れがあって、緊張しました(笑)。みんなにとって大切な歌詞だと思うし、僕も大切に歌ったので、バディの皆さんにはその思いを感じ取ってもらえたら、もうそれだけでいいのかなと思います。

FUMINORI 僕、こんなにしっかりと歌わせてもらったのは今回の曲が初めてだったんです。しっかりディレクションしてもらいながらのレコーディングだったんですけど、やっぱり自分が練習して用意していったものと、スタッフさんから「こうして」と言われる指示は全然違って。そうやって意見を言ってもらいながら歌うと、自分の歌がどんどんよくなっていくのがわかったし、すごく楽しかったです。「こうやって歌えば、伝わる歌になるんだな」ということが、今回で発見できた気がして。歌割りも聴き手の心に寄り添えるようなパートだったので、そこを歌えたのもうれしかったです。あと、これは裏話なんですけど、レコーディングの前に、KEVINが秘密のボイストレーニングをしてくれたんですよ。

──そうだったんですか。

FUMINORI 本格的な歌パートはこれが初めてだったから彼にお願いして、何回かボイトレしてもらったんです。KEVIN、教え方がめっちゃうまいっす。ちょっと緊張してたんですけど、優しくてビックリしました。

KEVIN あはは、そうなの(笑)。いや、でももともとフミくんがうまかったからね!

1番で動きを見たら、2番ではもう踊れる

──では、「SM:)LE」のダンスについても教えていただけますか?

FUMINORI 僕らの曲の振付をいつも担当してくださる先生が今回も付けてくれたんですけど、「SM:)LE」は今までの曲の中で一番単純な動きというか。歌詞のメッセージを振付でよりわかりやすく、力強くしてくれるようなダンスになっています。ファンの方もすぐに踊れるような振りが多いですし、ライブで披露したら一体感をわかりやすく見せられるパフォーマンスになるんじゃないなかと。

HARUKI 「怖がってないで飛び込めば きっと きっと 輝く世界へ」というパートがあるんですけど、ここはメンバーとバディのみんながチアアップしあうような歌詞とめちゃマッチした振りになっていて、思い切り飛び込むような動きをするんです。とても力強くて印象的なので、自分的にはここが注目ポイントですね。

TAKUYA 今HARUKIが言ってくれたように、ダンスが歌詞とリンクしていて、歌詞の持つ意味を動きでダイレクトに伝えているのがこの曲の振付の特徴かなと思います。自分たちはこの曲が持っている元気さをしっかりと振りで伝えられるように。動きの大きさや表現を大切にしようと思いながらみんなで踊っていますね。

TAKUYA

TAKUYA

YUMA あと、サビの動きがすごくかわいいんですよ。誰でもすぐにできる振りだと思うので、ぜひ一緒にやってほしいです。

FUMINORI 1番で動きを見たら、2番ではもう踊れると思います。

FUMIYA 間違いないね。

等身大の自分たちが音楽を通して届けられること

──この作品のリリース後には、初のツアー「BUDDiiS vol.03 Zepp Tour – JOURNiiY –」もスタートしますね。こちらの準備については、現状いかがですか?

FUMINORI 大枠のセットリストが決まり、演出も決まって、今は細かい部分に手を加えたりしている段階ですね。僕らにとっては初めてのツアーで、初めての地域でもライブができるということで。まだまだ会えていないバディの皆さんが全国にいる中で、自分たちがツアーに出て会いに行けるのはやっぱりうれしいです。たとえ同じ曲でも、その場その場で生まれるバイブスは全然違うと思いますし……とにかく初めてのことだらけなので楽しみなことばかりですね。少しでも迷っている方がいたら、ぜひ遊びに来てほしいです。

FUMINORI

FUMINORI

──ツアーの先の活動や、グループのこれからの目標についても聞かせてもらえますか?

FUMINORI とにかくいろんな方に、僕たちBUDDiiSのエンタテインメントを届けていきたいです。なんというか、僕たちって“等身大”なグループなのかな、と思っているんです。

──親近感のあるグループだなあ、というのはすごく感じます。

FUMINORI そう、親近感。そんな僕たちが成長していく姿も楽しんでもらいたいですし、等身大の自分たちが音楽を通して届けられることって、必ずあると思うので。これからもどんどんライブをして、今よりももっともっと大きな会場でバディの皆さんと喜びを分かち合うのが一番の目標です!