ファンはおばあちゃんから3歳児まで

──BRADIOの皆さんは今回が初のアニメタイアップですが、発注されて曲を書き下ろすのも初めてなんですよね？

真行寺　初めてですね。今回一番感動したのが、自分たちの曲にアニメのオープニングテーマという一面が加わって、さらにアニメの映像まで付いたときに、ある意味「Flyers」という曲が生まれ変わったなって思ったことだったんです。だから、タイアップは今後もどんどんやっていきたいですね。

立川　アニメ側にも同じようなことが言えるんです。「デス・ビリヤード」はいきなり本編から始まる作品だったから、今回の「デス・パレード」で「どんなオープニング映像になるか」って予想してる人がけっこういて。その人たちが今回のオープニングを観て「裏切られた」って言ってくれたのがうれしいんですよね。作風とはまったく違う、突き抜けた感のあるオープニングテーマを当てられてよかったなって思ってます。

──突き抜けるのにもいろいろな方向性があると思うんですけど、今回はハイテンションで明るいほうに突き抜けようと思った理由はなんですか？

立川　基本的なスタンスとして、観終わったあとに気持ちが沈むだけのものを作りたいわけではないんです。楽しくて面白い作品も僕は好きなので、「視聴者を楽しませたい」っていう意思ももちろんあって。最後まで観終わったとき、視聴者みんなが暗くなって「もう二度と観たくない」みたいな印象にはならないようにしたかったんで、そのバランスを取ってもらうために今回のようなオープニングテーマを作ってもらったんです。

──今回一緒に仕事をしてみて、監督はBRADIOの魅力ってどんなところにあると思いましたか？

立川　BRADIOの音楽って、新しい要素と古い要素が混ざっているから廃れずに長く聴かれていくものだと思うんです。僕はそういうところがすごく好きですね。バンドのファン層とかも広いんじゃないですか？

真行寺　ファンはけっこう年配の方から子供までいますね。

立川　上って言うとどれくらいですか？

真行寺　おばあちゃんもいるんですよ（笑）。

立川　すごいですね。今日朝ごはん食べながらラジオを流してたらBRADIOさんの曲が流れたんですよ。そうしたらうちの3歳の娘が踊り出したんです。

真行寺　ちっちゃい子にも人気です（笑）。ライブに家族で観に来るファンもいたりして。ライブハウスにこれまで行ったことないって人たちが、ライブに来てくれたりするのもうれしいですね。

──今回アニメのオープニングテーマとして楽曲がオンエアされて、また新たなファンが集まるかもしれませんね。

大山　今回のタイアップが決まって、すごく遠いつながりの……親戚の友達の娘みたいな子からメール来ましたから（笑）。やっぱりアニメの力はすごいなって思いました。

真行寺　海外からの反応もあるもんね。

大山　アニメファンって、本当に世界中にいっぱいいるんだなあと実感しました。

立川　本当に世界中で増え続けてますからね。影響を受けてハマってくれる人たちが多いです。コスプレとかもそうですし、音楽だったら“歌ってみた”とか“弾いてみた”とか。それが拡散して、宣伝にもなってくれるんです。

──シングル発売後の反応が楽しみですね。

大山　本当に楽しみですね。今回はジャケットもアニメ仕様にしているので。僕らにとってはそういうのも初めてですし、ショップにCDが並んだときにどうなるんだろうとか、すごく楽しみです。

真行寺　メッチャ楽しみです！

監督と一緒に海外へ？

──今回アニメのタイアップが決定して、BRADIOの皆さんにとっては2015年のいいスタートが切れたと思いますが、今年の展望はなんですか？

大山　去年以上にアクションを大きくしていこうというか、積極的に動いていこうっていうのが今年のテーマです。俺たちがどう“Fly”していくか、1個1個チャレンジだと思って取り組んでいくので、来年を迎えたときに僕ら自身どうなっているのか楽しみなんです。

──具体的な到達点というか、目標は？

真行寺　やっぱり武道館かなぁ。

大山　けっこうライブとかでも「武道館でライブを」って言ってるので、そこにいくためのプロセスは組み立てています。やっぱりまずは武道館を目指して活動して。あと、海外にも行きたいですね。

立川　日本のアニメは海外でも人気あるから、きっとすごい盛り上がるよ。

真行寺　監督と一緒に連れてってもらうことって……。

立川　去年も一昨年も海外のイベントに出ていて、今年も行きたいなとは思っていますから、ぜひ一緒に行きましょう。