B.O.L.T|喜怒哀楽が“POP”に弾ける初アルバム 松崎兵太(SHANK)、GONGON、安野勇太(HAWAIIAN6)、磯部正文(HUSKING BEE)のコメントも紹介

B.O.L.Tがメジャーデビューアルバム「POP」をリリースした。

2019年4月に活動を終了したロッカジャポニカの元メンバーに小学生の青山菜花と白浜あやを加え、同年7月にステージデビューしたガールズユニット・B.O.L.T。彼女たちはメロディックパンク畑のアーティストが提供するロック色の強いポップソングを武器に精力的な活動を展開し、今年7月15日に結成1周年を迎えた。初の全国流通盤となる「POP」は「“B.O.L.T流POP”を掲げてメジャーへ飛び出していく」という思いが込められた作品で、さまざまな感情やシチュエーションを歌った楽曲群によって“1日”が表現されている。

音楽ナタリーではメンバー全員へのインタビューを実施。スターダストプロモーションのアイドルセクション「STARDUST PLANET」最年少である小学生メンバーの純粋無垢な人となりや、アルバム収録曲の中で印象に残っているイチオシの楽曲などを紹介してもらった。また特集の後半には4人からの手書きメッセージと、楽曲を提供した松崎兵太(SHANK)、GONGON、安野勇太(HAWAIIAN6)、磯部正文(HUSKING BEE)によるコメントも掲載している。

取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 中原幸

ゼロからのリスタート

──B.O.L.Tが結成されてから1年が経ちました。内藤さんと高井さんは昨年4月のロッカジャポニカの活動終了後、改めてB.O.L.Tとしてアイドル活動をリスタートさせたわけですが、当時はどのような心境だったんですか?

高井千帆

高井千帆 1年前かあ……すごく前のことのように感じます。

内藤るな 体感だと5年前くらい?(笑)

高井 当時は1年後にアルバムを出せるとは思ってなかったよね。それまでもステージで歌って踊って、ファンの皆さんと一緒にいる時間が好きだと感じていましたが、B.O.L.Tをお披露目するまでの準備期間中はさらにその気持ちが強くなって。改めてこのお仕事が好きなんだなと実感しました。再びメジャーデビューしてアルバムを出させていただけるのは当たり前のことじゃないし、日々感謝しなきゃいけないなと思っています。

──当時は、またゼロから始めていくという感覚だったんでしょうか?

高井 そうですね。

内藤 ロジャポの活動が終了したあとはブログやInstagramでの発信も一切やってなかったので、そういう期間を通して浄化……じゃないけど、いい意味で無になることができました。

B.O.L.T

──B.O.L.Tで一緒に活動するメンバーが小学生と聞いたときは驚きました?

高井 驚くどころじゃなかったですね(笑)。初めて会ったときの第一印象は「細っ! ちっちゃ! かわいい!」でした(笑)。そのときはこのメンバーで同じ衣装を着て活動していくんだという想像が付かなかったけど、そのぶんワクワクして、2人がどんなふうに新しい風を吹かせてくれるかなと楽しみになりました。

内藤 今の小学生がどんな感じなのか、全然想像が付かなかったんですよ。今どきの小学生はスマホを使いこなしてTikTokで動画を撮ってるイメージがあったし、「どんな子が来るんだろう……?」と思っていたら、落ち着きがあって優しそうな2人で、「仲よくやっていけそうだな」とすごく安心しました。「いじめられたらどうしよう」とか不安だったんですよ(笑)。

──逆に青山さんと白浜さんは、内藤さんと高井さんと初対面したときにどのような印象を抱きましたか?

青山菜花 優しそうだなと思いました。私も「いじめられたらどうしよう」と考えてて(笑)。

内藤 あはははは! お互いに心配してたんだね(笑)。

白浜あや 会ったその日に動画の撮影があったんですけど、初めてのことだったので何を言えばいいかわからず困ってたら、2人が丁寧に教えてくれて「優しいお姉さんだな」と思いました。

──ここまで1年間活動してきて、グループとしての結束力は高まりましたか?

内藤るな

内藤 はい。やっぱり最初はお互いに緊張していて「話かけようか、どうしようか」という距離感だったんですが、一緒にレッスンやライブをやっていく中で質問とかを気軽にしてくれるようになりました。

高井 2人共すごく素直でがんばり屋さんで、レッスンのときに些細なことでも質問してくれるんです。私も初心を思い出せたというか、がんばってる2人を見て刺激を受けて、自分もリスタートするんだから足並みをそろえなきゃと思いました。

──先輩後輩ではなく、同じグループのメンバーという感覚になってきたと。

高井 先輩後輩みたいな感覚は最初からないですね。どっちかというとかわいい妹という感じ。2人はどう? 逆に。

白浜 最初は2人のことを先輩という感じで見ていたけど、話していくにつれてそういう感覚はなくなってきて。私は本当のお姉ちゃんもいるので、2人は第2のお姉ちゃんですね(笑)。レッスンしていくうちにお互いの性格がわかってきて、安心して一緒に活動できるようになりました。

優しい小学6年生

──この機会に、小学生メンバーである青山さんと白浜さんがどんなキャラクターなのか解説していただければと思います。まず青山さんについて紹介してもらえますか?

高井 菜花ちゃんはMCではハキハキしゃべってるけど、実は泣き虫な面もあるんです。レコーディングの途中で喉にいい温かい飲み物を用意したものの、熱すぎてちょっと泣いちゃったこともあって、そういう一面を見るとかわいくて守ってあげたくなりますね。

内藤 心優しくて純粋な子ですね。飼ってるハムスターの写真を見せてくれるときとか、そのほんわかオーラにめちゃくちゃ癒やされます。

白浜 菜花ちゃんとはB.O.L.Tに入る前から知り合いなんですけど、いつも些細なことでも心配してくれるんですよ。

高井 ホントに優しいですね。私はいろんな場面ですべりがちな人間なんですが、菜花ちゃんだけはいつも笑ってくれるんです(笑)。

──それは気を使って笑ってるわけではなく?

青山菜花

青山 はい!(笑) 気を使ってるわけでは全然ないです!

高井 よかった(笑)。これからも安心してすべれます。

──パフォーマンス面だとどうですか?

内藤 歌もダンスもすごくしっかりしていて。最初は不安で探り探りな感じもあったんですけど、レコーディングやダンスレッスンで先生方にアドバイスをもらっていくうちにどんどん自信が出てきたみたいで、これからいろんな技術を身に付けていくのがとても楽しみです。

高井 歌声がすごく力強くて、歌い終わったあとの笑顔とのギャップにやられちゃいます。パフォーマンス中の不意打ちの笑顔はファンの方も大好きだと思います。

──B.O.L.Tのメンバーはライブの自己紹介で言うようなアイドル的なキャッチコピーがないですよね。もし青山さんにキャッチコピーを付けるとしたら?

高井 え! なんだろう……“優しい小学6年生”? あまりアイドルのキャッチコピーっぽくないね(笑)。

白浜 “実は甘えん坊”な〇〇とか?

高井 何事にもまっすぐっていうイメージもあるかも。

内藤 この間、菜花ちゃんが「人にあげればあげるほど自分に増えるものは?」というオリジナルのなぞなぞを出してきたんですけど、そこから引用して「人にあげればあげるほど自分に増えるもの、それは幸せ!」っていうキャッチコピーは?

高井 もう、そのなぞなぞに人間性が出てるよね。