ロック側から認められてなかった
──アルバムリリース後は、全国ツアー「the popman's tour 2019~明るい旅~」がスタートしますが、アルバムの新曲はすでにライブで演奏しているんですか?
平田 「La-La-La Lies」「ツイスターズのテーマ」「Introduction Girl」はやりました。反応、めっちゃいいです。
星川 うん。ライブを観に来たバンドの後輩からも「新曲がよかった」と言われることが多くて。初めて聴いた人からのリアクションもいいですね。
平田 “ジャガ・リチャ”も早くやりたい。
──11曲目の「Jagger/Richards」ですね。この曲名、インパクトありますね。
平田 アルバムの中でも好きな曲だし、代表曲になると思っていて。
本間 「これをリードにしようか?」という話もあったんですよ。
平田 さわお氏にも「『Jagger/Richards』をリードにして、アルバムのタイトルしたらいいんじゃないか」と言われたんですよね。
──ライブについて、続けていく中で活動当初から何か変化はありますか?
平田 まず客の数が増えました。あと客層が変わった。
──確かにここ数年のライブは、雰囲気がかなり違いますよね。男性のオーディエンスが増えている印象があって。
平田 そうですね。前はステージに出ていくとキャーキャー言われてたけど、今はそうでもないので。あの頃のあいつらはどこに行ってしまったんだろう?
りょう そういう人たちは、結婚して落ち着いたら、また戻ってくるらしいよ。そう考えると「相変わらずライブやってる」というのはいいのかも。
平田 (2014年に)DELICIOUS LABELに入ってから、意識的に変えたところもあるんですよね。それまでは9割くらい女の子の客だったんですけど、プロデューサーの山中さわお氏に「このままだと広がらなくてもったいないから、男の客をつかめ」と言われて。ポップな曲よりもロックな曲をリードにするようになって、少しずつ男の客が来るようになって。9対1だったのが、7対3くらいになったのかな?
本間 そうだね。
平田 理想は5対5なんですけど、まあ、それでもだいぶ男が増えて。さわおさんにも「ロックの下地はできたんじゃないか」と言われるようになったし、ベスト盤を挟んで、今回の「the popman's review」からはポップに展開していこうと。そうなったのはよかったと思いますけどね。前は自分たちのロックな部分が伝わってなかったし、ロック側からも認められてなかったので。DELICIOUS LABELから4枚アルバムを出して、ようやく状況が変わってきたというか。「“ロックンロール・アイドル”とかなんだよそれ?」って思ってたから。
星川 デビュー当時のキャッチフレーズですね(笑)。
──パフォーマンスはデビュー当時と変わりましたか?
平田 いや、俺は変えてないですけどね。
本間 それも音楽性の話と同じで、意識して変えようとしたことはないですね。外からの見え方って、わからないんですよ。自分たちでコントロールできたほうがいいのかもしれないけど。
平田 操縦士がいないバンドですからね。スポークスマンもいないし。
本間 うん。なので結局、ロックンロールのライブを続けるしかないというか。情報やニュースの出し方によって、何かが変わるとも思えないので。
星川 もちろんライブは基本だし、ずっと続けていきますよ。楽しいですからね、ライブは。
ライブ情報
- THE BOHEMIANS「the popman's tour 2019~明るい旅~」
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- 2019年10月26日(土)山形県 Sandinista
- 2019年11月4日(月・振休)北海道 SPiCE
- 2019年11月9日(土)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya 2/3(VJ-4)
- 2019年11月23日(土・祝)大阪府 KING COBRA
- 2019年11月29日(金)静岡県 Shizuoka UMBER
- 2019年12月1日(日)宮城県 FLYING SON
- 2019年12月5日(木)愛知県 CLUB UPSET
- 2019年12月7日(土)福岡県 THE Voodoo Lounge
- 2019年12月8日(日)岡山県 PEPPERLAND
- 2019年12月13日(金)東京都 渋谷duo MUSIC EXCHANGE