BLACK DIAMOND インタビュー|初ワンマンに5週連続リリース、世界進出に向けてギアを上げるとき (2/2)

5人の強み、意外な素顔

──まだファンの前に立つ機会がさほどないと思うので、改めて各メンバーのキャラクターを紹介していただければと思います。MIIROさんから順に特徴、強み、意外な素顔などを教えてください。

MARY MIIROは1人だけ歳が離れているし、妹的な存在ですね。でも自分の意見をはっきり言うから、本当にしっかりしてるなと思います。少なくとも私はMIIROくらいの年齢のとき、こんなにしっかりしていませんでした(笑)。

L.V MIIROに関しては、不思議な魅力のある歌声に注目してほしいです。弱さと力強さが共存しているような、少し不安定な雰囲気があるんですよ。BLACK DIAMONDのボーカル面でアクセントになっているのは間違いないかなと。私自身、“シンガーMIIRO”のファンです。

ANRI  MIIROって、女の子が欲しいと思うものをすべて持っているんです。顔が奇跡的に小さいし、目は大きいし、髪の毛はツヤツヤだし、手足が長くてスタイルも抜群。もうパーフェクトですよ。まだ大学生ですけど、ダイヤモンドの原石って感じが半端じゃなくて。ここからさらに輝きが増すばかりだと思います。

──続いて、長くアイドル活動をやってきたARISさんの魅力は?

MIIRO まずラップのスキルがすごいです。それに加えてダンスも上手。グループの中で自分の強みを生かしていく様子は、さすがだなと思いながら見ています。

ARIS

ARIS

L.V ラップパートはARISが担当することが多いんですけど、中でも私が注目してほしいのは新曲の「ROPE」。「それじゃ これじゃ 意味ないじゃん」というフレーズを、本当に意味がなさそうにラップするんですよ。ふてぶてしさが最高(笑)。

ANRI ARISの飾らない性格は魅力的だなと思いますね。すごく素直だし、ストレートに物を言ってくれるし。熱いファンが大勢いて、「がんばれ!」って応援されているイメージがあります。

MARY ARISはひと言で表すと“不思議ちゃん”ということになるのかもしれませんが、なんだか無意識に目で追っかけちゃうんですよね。このユニットの中では、差し色的な存在かもしれません。普段からあまり弱さを見せず、「結果で語る!」みたいな男らしい一面もあります。

──では、バイリンガルであるMARYさんは?

ARIS おそらくファンの方からすると、クールビューティ的なイメージがMARYにはあると思うんです。確かに黙っていると大人のお姉さんって感じですけど、しゃべり始めると意外に幼いところもありまして(笑)。そのギャップが魅力じゃないかと思います。

MARY

MARY

L.V 個人的にはMARYの“カマキリダンス”に注目してもらいたいです(笑)。MARYってスタイルがよくて、腕とか脚がピンと伸びているんですけど、ダンスではそれが直線的な動きになってしまうんですよね。柔らかく踊るところでもカクカクしちゃうから、最初はそこが課題だという話だったんですけど、途中から「むしろそれってMARYの武器じゃない?」という話になりまして。こればかりは言葉で説明するのが難しいから、ぜひ実際にパフォーマンスを観ていただきたいです。

ANRI ちなみにMARYって台湾では第2の安室奈美恵と言われているんですよ。単純に見た目が似ているというのもあるけど、歌やダンスから感じられるカッコよさが印象に残るんじゃないかな。

──業界歴が長く、抜群の知名度を誇るL.Vさんについては?

MARY しっかり者のお姉さん的存在ですね。そして努力家。一緒にいて、「この人って何回目の人生なんだろう?」と感じるほど、人間がよくできているんですよ。ひと回りもふた回りも上の考え方ができるといいますか……。聖母のように優しいんです。

MIIRO 私がメンタル面でL.Vちゃんから支えられていることは、先ほどバナナの件でも説明しましたが、ダンスのテクニック面でも引っ張ってもらっています。本当に感謝しかないですね。

ANRI  L.Vは「BLACK DIAMONDの頭脳」と呼べるかもしれません。本当に頭がいいんですよ。もっと具体的に言うと、記憶力がズバ抜けている。「あのとき、こう言っていたよね」みたいな記憶の正確さがコンピュータ並みです。その記憶力のよさがダンス能力にも生かされていて、レッスンを進めるときもすごく助かっています。

──では、最後にANRIさんの魅力をプレゼンしてください。

MARY とにかく存在感が圧倒的! 世界を目指すという志がものすごく高くて、自分に厳しく努力をしてる人です。たぶんファンの方も同じように感じているんじゃないですかね。でも誰よりもおっちょこちょいで、抜けているところがあるのもかわいい(笑)。個人的にはフィリピンで初めて一緒にお仕事をしたとき、そのオーラと語学力を目の当たりにして、目指したい女性の1人になりました。本当に尊敬しています。

ANRI

ANRI

L.V ANRIは本当にカリスマ性があるんですよね。このグループのセンターは、ANRI以外は考えられない。誰よりも本気で音楽に向き合っているし、誰よりも人生を懸けてこの活動をしている。私はBLACK DIAMONDが必ず成功すると信じていますが、その理由はANRIがいることが大きいです。

MIIRO いろんな才能があるメンバーですけど、私が一番すごいなと思うのは歌かな。歌唱力が高いだけじゃなく、表現力がズバ抜けています。

これから壁にブチ当たることがいっぱいある

──BLACK DIAMONDは結成当初から海外進出を旗印に揚げています。現時点で海外ファンからのリアクションはありますか?

ARIS セクシー女優の乙アリスとして台湾に行ったとき、「BLACK DIAMONDのARISさんですよね」と声をかけられました。楽曲も聴いてくれていたみたいだし、あれはうれしかったなあ。

ANRI 中国からもかなりの反応がありますね。SNSの1つの投稿に対して90万アクセスとか来ています。だけど、微博(中国版Xと呼ばれるSNS・Weibo)って露出の規制がすごく厳しいんですよ。「谷間が2cm写っただけでもアウト」みたいな世界で。「中国に来てほしい」という声も多いんですけど、ライブの開催も微博の問題と一緒でいろいろな壁がありまして……。こればかりは悩んでも仕方ないのかもしれないけど、なんとか向こうのファンの声に応えたいというジレンマがあります。

L.V 私も、InstagramのDMで「こっちの国には来てくれないのか?」という問い合わせが届いています。香港、台湾、インドネシア、あとはカナダのトロント……カナダでは3rdシングル「SING YOUR DREAM」がiTunes Storeのジャンル別チャートで3位に入ったこともあるんですよ。

──すごい話ですね。やはり本業での知名度があると、国境を越えて広がっていくということでしょうか。

L.V 香港にいる関係者の方も「何がなんでもライブをやってほしい!」とおっしゃってくれて、実際に動いてくれているみたいなんですよ。実現するかどうかはまだわからないですが、そうやって協力してくれる方がいるのは心強いです。

──BLACK DIAMONDはまだライブの本数が少ないですよね。結成直後の新人グループは、とにかくイベントに出て顔を売るイメージがありますが。

ANRI Zepp Hanedaでのショーケースで課題が見つかったこともあり、私たちとしてはすぐにでもライブがやりたかったんです。でも自分たちの持ち曲が少ないから、セットリストは必然的にカバーばかりになってしまう。そこで、まずはBLACK DIAMONDとしてのオリジナル曲を増やす方針になり、去年の後半はレコーディングなどの制作活動が中心でした。

──そんな中でリリースされた5週連続配信シングルの第1弾「Gain」の聴きどころを教えてください。

BLACK DIAMOND「Gain」配信ジャケット

BLACK DIAMOND「Gain」配信ジャケット

ARIS すごく激しいナンバーです。「私たちのテンションについてこれる?」と挑発するような仕上がりになっています。

MARY 歌詞は英語なんですけど、和訳すると「遠慮なんていらない。中途半端な生き方じゃつまらない。誰もいない世界につれてってあげる」と歌っています。車での移動中とかに爆音で聴いてほしいです(笑)。

L.V 「Gain」は勇ましい行進曲みたいなところがあるんですよね。「BLACK DIAMOND旋風を巻き起こしてやるぜ」という気持ちでレコーディングしましたし、私たちの代表曲になるのは確実だと思います。ファンの皆さんも私たちの勢いに乗り遅れないでいただきたいです。

ANRI 歌詞の中に「No gains without pains(何かを得るには痛みを伴う)」とあるのですが、これは今の私たちにとって大事なメッセージ。今はメンバー一丸となってがんばっていますが、これから壁にブチ当たることもいっぱいあると思うんですね。パフォーマンスのクオリティを高めていっても、例えばK-POP界から笑われるかもしれないし、英語詞にしたところで「その語学力では……」と指摘されるかもしれない。そういった“痛み”はついて回るはずです。でもその壁にぶつからない限りは成長もない。今の私たちは、痛みすらも友達にしていくべきなんです。

ARIS でも英語で歌うのは毎回すごく苦労しています。ANRIに教えてもらうことが多いんですけど、地獄みたいに大変で(笑)。

MARY もともと「Gain」の歌詞は日本語だったんですよ。だけど英語のほうがハマるんじゃないかという話になり、途中から英語に変えました。私たちは世界進出を視野に入れているので、当然、英語詞の曲は必要になりますけど、日本語の曲を歌わないつもりでもないんです。そのあたりは臨機応変にやっていきたいですね。

──連続リリース第2弾楽曲「ROPE」の紹介もぜひお願いします。

BLACK DIAMOND「ROPE」配信ジャケット

BLACK DIAMOND「ROPE」配信ジャケット

L.V スマホに縛られてしまっている自分を解いてほしいという切ない気持ちをかわいく歌い上げています。MIIROくらいの世代の女の子にぜひ聴いてもらいたいです。

MIIRO 携帯やSNSに惑わされやすい、今を生きる現代の人に響くような歌詞が注目ポイントです。

ANRI まさにZ世代に刺さる曲だと思います。小さな箱(スマホ)に振り回されて揺れ動く女の子の気持ちを感じとってほしいですね。

MARY 曲を通して女の子のかよわさが表現されているんです。今までのBLACK DIAMONDの曲は「私たちって最高でしょ! 輝いてるでしょ! 私たちについてきな!」というスタンスのものが多かったので、そことのギャップを感じてほしいな。

ARIS 繊細できれいな曲でありつつ、もがき苦しむ陰のパワーも強いので、そういう気分のときに聴いたら、自分だけが悩んでるわけじゃないと感じられると思います。

──さて、2月26日にはZepp DiverCity(TOKYO)で初のワンマンライブが控えています。ぜひ意気込みを聞かせてください。

MIIRO BLACK DIAMONDとしてステージに立つのは9カ月ぶりになるのですごく楽しみです。毎週連続で新曲をリリースしていきますし、期待していただければと思います。

L.V お金と時間を使ってライブに足を運んでもらうって、かなりのハードルだと思うんですね。会場に来てくださる方はそれだけ私たちに期待しているということだから、その気持ちに応えたいです。そして「想像以上のものを見せつけられた!」と驚いてもらえるのが理想ですね。今はライブに向けて猛特訓中なので、死ぬ気でパフォーマンスします!

ANRI ぜひ、歴史の目撃者になってください! BLACK DIAMONDの快進撃はここから本格的に始まります。

ライブ情報

BLACK DIAMOND 1st OneMan Show「SHINING DIAMONDS」

2024年2月26日(月)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)

プロフィール

BLACK DIAMOND(ブラックダイヤモンド)

ANRI、ARIS、MARY、L.V、MIIROの5人からなるダンス&ボーカルユニット。メンバーは現役のセクシー女優もしくは元セクシー女優であり、全員のSNSの総フォロワー数は950万人を超える。トータルビジュアルのクリエイティブは五十嵐LINDA渉が担当。「女性のエンパワーメント」というテーマのもとグローバルな活動を視野に入れて始動し、2023年3月にデビューシングル「Super Duper」「hungry spider」を同時配信した。2024年1月より5週連続で配信シングルをリリース。2月に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で初のワンマンライブを開催する。