BILLIE IDLE|「5人は非アイドル」だからこそ広がる可能性

「成長」の意味がやっとわかった(プー・ルイ)

──アキラさんの加入から2年が経ちますが、姉妹でグループをやることにやりづらさは感じませんか?

モモセモモ

アキラ 私はやりやすいです!

モモセ 私もやりやすいです!

プー・ルイ この2人、見ていてすごく面白いんですよ。かわいいし。

アキラ 仕事を通じていろんな経験をする中で、家族としての思い出も共有できているのは素敵だと思ってます。

モモセ 家族の思い出も増えるし、仲良くなるしね。

アキラ

アキラ 普通に生活していたら北海道とか沖縄とかに行くことも絶対なかっただろうし、修学旅行みたいな感じもあります(笑)。

プー・ルイ おい! ツアーを家族旅行だと思ってたんかい(笑)。

──あはははは(笑)。この5人で初のツアーを回ってみて、印象的だったことはありましたか?

ウイカ プー・ルイが楽しそうでした。楽しそうなプー・ルイをそんなに見たことがなかったから(笑)。「面白かったね」って言うことは過去にもあったんですけど、それはインタレスティング(Interesting)であって、ファン(Fun)ではなかった。

プー・ルイ みんな成人しているから、NIGOさん的にも「好きにやりなさい」って感じがあるし、楽しい。私、旧BiS時代も含めて、メンバーが「私は成長しました」って言っているのを全然理解できなかったんですよ。何が成長するんだろうって(笑)。だけど、活動を始めてから8年が経ってやっとその意味がわかるようになりました。

ウイカ それだけ、プー・ルイは先頭に立ってずっと引っ張ってきたってことですけどね。

──一番付き合いの長いヒラノさんは、プー・ルイさんの立ち振る舞いが変わったと感じたり、何かしら変化を感じたりしますか?

ヒラノ ルイちゃんが来て、今はバミリ(※ステージの立ち位置などを示す目印)を教えてもらっています。

ウイカ おい! バミリをしなかった私のことディスってるのか!(笑)

ヒラノ 違う違う!(笑) これまであまりやる必要がなかったから。

プー・ルイ 私も旧BiS解散ライブの横浜アリーナで初めてバミリを知って、バンド活動のあとにちゃんと理解したくらいだから(笑)。

BILLIE IDLE

表現スタイルにも変化の兆し

──BILLIE IDLEの振り付けやダンスはウイカさんが指揮を取っているんですよね?

ウイカ これまでは私が振り付けとかステージングを見ていたんですけど、最近では幸(みゆき)先生という振付師の先生にお願いしてディスカッションしながら作ってもらっています。BILLIE IDLEとしてのパフォーマンスも1つ上のステージに行けるようにと。

プー・ルイ いろんなグループで活動してきたけど、BILLIE IDLEの振り付けが一番難しい気がする。

ファーストサマーウイカ

ウイカ それはこのメンバーのよさが生かせたらいいなと思って、これまで作ってきたからかもしれない。この人たちにこんなことをさせたいとか変な動きをやらせたいとか、そういうことだけでやってきたから。

プー・ルイ あと、ウイぽんはもともと演劇出身だから独特だなと思う。BiSはエモい歌詞が多かったから、歌詞に沿って自分が悲しかったら悲しい気持ちをぶつければいいみたいな感じで。例えばBiSの「primal.」に演技の要素を入れたらダサいですよね。BILLIE IDLEだと曲の中に物語があって、劇っぽさがあるから、「演じないといけない」って感覚があって。そこが難しいなと思った。

ウイカ エモーショナルな部分は強い思いがあって初めて出るものだと思うんですけど、BILLIE IDLEはそれが誰にもなかったんですよね(笑)。だからこれまではあえて芝居くさい振りを入れて、コミカルな集団にしていこうとしてました。でも4年活動してきて、今ならにじみ出てくるエモーショナルさがあると思うんです。それぞれのキャラクターが見えてきたし、プー・ルイも入ってきたから。そういう変化もあって、BILLIE IDLEは新しいフェーズにいく時期だろうなって。

BILLIE IDLE「NOT IDOL」
2018年11月7日発売 / オツモレコード
BILLIE IDLE「NOT IDOL」

[CD+DVD] 3000円
DDCZ-2218

Amazon.co.jp

CD収録曲
  1. Run³[作詞:ファーストサマーウイカ / 作曲:KEVIN MARKS]
  2. エブリデイズ[作詞:ファーストサマーウイカ / 作曲:KEVIN MARKS]
  3. DOKI²[作詞:アキラ / 作曲:KEVIN MARKS]
  4. シンデレラ アンセム[作詞:プー・ルイ / 作曲:KEVIN MARKS]
  5. 単調なエレジー[作詞:モモセモモ / 作曲:KEVIN MARKS]
  6. under the sun[作詞:ヒラノノゾミ / 作曲:KEVIN MARKS]
  7. バイバイ ロンリネス[作詞:プー・ルイ / 作曲:KEVIN MARKS]
  8. MESSAGE[作詞:ファーストサマーウイカ / 作曲:KEVIN MARKS]
DVD収録内容

「BILLIE IDLE LIVE SHOW WELCOME TO BILLIE IDLE」(LIVE映像 from 2018年6月6日「WELCOME TO BILLIE IDLE」@東京・マイナビBLITZ赤坂)

  1. MY WAY
  2. ジャッキーの大冒険 ~地獄よりの使者~
  3. エンドロール($I$ Edition)
  4. どうせ消えてしまう命なら...(BI$ Edition)
  5. be my boy
ツアー情報
BILLIE IDLE「NOT IDOL TOUR」
  • 2018年11月2日(金) 東京都 shibuya eggman(※終了)
  • 2018年11月10日(土) 群馬県 高崎TRUST55(※ソールドアウト)
  • 2018年11月18日(日) 大阪府 心斎橋CLUB DROP
  • 2018年11月23日(金・祝) 宮城県 HooK SENDAI
  • 2018年11月24日(土) 福岡県 DRUM SON
  • 2018年12月1日(土) 北海道 COLONY
  • 2018年12月8日(土) 神奈川県 横浜BAYSIS
  • 2018年12月16日(日) 愛知県 HOLIDAY NEXT NAGOYA
  • 2018年12月24日(月・振休) 東京都 渋谷ストリームホール
BILLIE IDLE(ビリーアイドル)
BILLIE IDLE
ファーストサマーウイカ、ヒラノノゾミ、モモセモモ、アキラ、プー・ルイの5人からなるガールズユニット。NIGOと、BiSHやBiSを擁する音楽プロダクション・WACK代表の渡辺淳之介の共同プロデュースにより「ネオ80's」をテーマにしたサウンドとビジュアルイメージで、2015年4月に1stアルバム「IDLE GOSSIP」でCDデビューを果たした。9月に2ndアルバム「ROCK"N"ROLL IDLE」を発表し、12月には主催ライブイベント「BILLIE IDLE presents Brand-new Idle Society」でかつての盟友と競演。2017年4月にベストアルバム「BILLIed IDLE」とライブアルバム「LAUNCHING OUT」、8月にシングル「MY WAY」を発表した。11月にニューアルバム「LAST ALBUM」を発売し、11月末から全国ツアー「LAST TOUR」を開催。2018年2月にNIGOと渡辺による共同プロデュース最後となるシングル「P.S.R.I.P.」をリリースし、このシングルのリリースツアーのファイナルとなる5月の東京・UNIT公演で元BiSのプー・ルイの電撃加入が発表された。6月に東京・マイナビBLITZ赤坂で新体制お披露目ライブ「WELCOME TO BILLIE IDLE」を行った。7月にNIGO単独プロデュースの新体制第1弾となる再録アルバム「BILLIed IDLE 2.0」をリリースし、全国ツアー「BILLIE IDLE BILLIed IDLE TOUR 2.0」を開催。11月にプー・ルイ加入後初となる全曲新録のニューアルバム「NOT IDOL」を発表した。新作を携えた全国ツアー「NOT IDOL TOUR」を行い、12月24日に東京・渋谷ストリームホールでツアーファイナルを迎える。