音楽ナタリー Power Push - BILLIE IDLE

新体制で見せつけるピュアなロックアルバム「bi bi bi bi bi」

アキラはこれ以上ないくらいベストな新メンバー

──そして新メンバーとしてアキラさんが加入されました。モモセさんの実の妹さんということで。

ウイカ 似てると思います?

──どことなく似てるように思います。

ウイカ 私、全然似てないと思って隠そうかなって(笑)。ちょっとネタがなくなったときに暴露したらニュースネタになるじゃないですか。でもけっこう似てるって声もあって。

──何歳離れているんですか?

モモセモモ

モモセモモ 1つ違いです。

──仲はいいんですか?

モモセ ケンカはしないですけど、お姉ちゃんと妹っていうのはハッキリしてます。

──アキラさん、最初にお会いしたときの挨拶もお辞儀がめっちゃ深くて、礼儀正しい印象がありました。

アキラ そうですかね。ありがとうございます……。

ヒラノノゾミ 真面目ですね。「@JAM×ナタリー EXPO 2016」が彼女にとって初めての大きな舞台だったんですけど、ずっと曲を聴いて練習してて。2日目も前日のダメだったところを復習してました。私、そんなことしたことないから(笑)。

一同 あはははは(笑)。

アキラ すごくいい経験になりました。

ウイカ ただ真面目なんですけどちょっと抜けてるというか。一生懸命だから一見優秀に見えちゃうけど、それを期待しちゃうと「あ、こいつバカだな……」と思うこともしばしば(笑)。努力の人だとは思いますよ。

──経緯としてはヤスイさんが抜けると決まったときにアキラさんが上京してくるタイミングでNIGOさんがお話しした、みたいな話を伺いました。

ウイカ 彼女、存在感があってNIGOさんもビビッときたみたいです。それにモモセっていうお姉ちゃんがいるから、素材もいいじゃないですか。オーディションをしても今のBILLIE IDLEに似合うメンバーって選びにくいなって思ってたんですよ。そんなタイミングでNIGOさんがアキラを見て感じるものがあって決まりました。私たちも決まってから聞いた感じでしたけど「あ、モモセの妹なら大丈夫でしょ!」くらいで(笑)。すごくいいヤツだし、入ってくれてうれしかったです。

アキラ

──アキラさんは新メンバーとして加入するお話があったとき、どう思いましたか?

アキラ すごくこの業界に憧れていた部分もあったのでうれしい気持ちもあったのですが、やはり「私が入っても大丈夫かな?」という気持ちはありました。

──モモセさんは妹が入ってくることに対してどんな思いがありました?

モモセ 私、デビューするまでこの活動をしていることをアキラに黙っていたんですよ。それでCDができた時点で「できたよ」って何気なく渡したんです。喜んでくれるかなって思ったんですけど「へえー」くらいの薄いリアクションで(笑)。

アキラ それには理由がありまして、私、そのときは普通に働いてまして。自分が芸能活動をやりたかったのに行動を起こせなかったことに対してむかつきもあって、お姉ちゃんのことがうらやましいという思いもあり、そういう態度をとってしまったという……。

モモセ アキラは小さい頃から目立ちたがり屋でこういう業界に憧れてたことも知っていたし、目立ちたくなかった私がCDを出してアーティストデビューしちゃったから悔しかったんだろうなって。

アキラ うー……ってなっちゃったんですよね。でもそんな態度を出しちゃいけないと思って。

──姉妹の間でそんな微妙な空気が流れたときがあったんですね。

ウイカ それもすごいいい話だなって。アキラは謙虚で腰も低いし、無理やり入れちゃったかなって最初は思ったんですよ。でもよくよく話を聞いたら「アンタ、めっちゃやりたかったんやん! めっちゃ目立ちたいんやん!」って(笑)。

──収まるところに収まったということで(笑)。姉妹で同じユニットにいることは複雑な思いもなく?

モモセ なんか様子を見てられるから逆に安心しますね。信頼できるメンバーが指導もしてくれますし。

ヒラノノゾミ

ヒラノ モモちゃん、すごくお姉ちゃんだなって思った。私、もともと頼りないからいつもモモちゃんに頼ってばかりだったんですけど、最近はさらにそう思うようになりました。

ウイカ 初めての後輩が妹っていうのは、モモセにとって新たにのしかかる負担はあると思うけど、今のところそれがいいほうに作用してると思う。

モモセ うんうん。

ウイカ 無意識に「私がちゃんとしなきゃな」って思ってるよね。

モモセ またお姉ちゃんを始めた感じ。妹の見本にならないとね。弱いところも見せたくないし。

ウイカ のんちゃんはモモセと仲がいいからアキラも輪の中にスッと入ってこれて。新メンバーとしてはこれ以上ないくらいベストな人材でした。

BILLIE IDLE 3rdアルバム「bi bi bi bi bi」 / 2016年10月26日発売
[CD] 3000円 / オツモレコード / DDCZ-2119(OTSUMO-007)
収録曲
  1. 泣きそうサンデー
  2. pet
  3. 本当の夢を
  4. BiG BiG WAVE
  5. 理由無き反抗期
  6. はじまりエモーション
  7. 陽気なビーチサイド
  8. 明日、明日、明日
  9. ふたしかなメロディ
  10. ジャッキーの大冒険 ~地獄よりの使者~

BILLIE IDLE bi bi bi bi bi ツアー

2016年11月5日(土)
愛知県 ell.SIZE
2016年11月6日(日)
福岡県 DRUM SON
2016年11月20日(日)
大阪府 LIVE SQUARE 2nd LINE
2016年12月4日(日)
東京都 UNIT

BILLIE IDLE IDLE TALK SPECIAL LIVE

オンエア日時 : 10月26日(水)20:00
放映チャンネル:AbemaTV SPECIAL 2チャンネル

BILLIE IDLE(ビリーアイドル)
BILLIE IDLE

ファーストサマーウイカ、ヒラノノゾミ、モモセモモ、アキラの4人からなるガールズユニット。NIGOと元BiSマネージャーの渡辺淳之介の共同プロデュースにより「ネオ80's」をテーマにしたサウンドとビジュアルイメージで独自の世界観を追究している。2015年4月に1stアルバム「IDLE GOSSIP」でCDデビューを果たし、同年4月には東京・ラフォーレミュージアム原宿、5月には大阪・ROCKTOWNにて単独ライブを開催した。さらに9月には2ndアルバム「ROCK"N"ROLL IDLE」を完成させ、そのアルバムを引っさげたレコ発ワンマンライブを10月に東京・ラフォーレミュージアム原宿で開催。12月にはBILLIE IDLE主催のイベント「BILLIE IDLE presents Brand-new Idle Society」が行われ、BILLIE IDLE、LUI FRONTiC 赤羽 JAPAN、POP(現GANG PARADE)、テンテンコ、Maison book girlというかつての盟友たちが集結した。そのメンバーで2016年2月より「Brand-new Idle Society presents ANARCHY TOUR」、4月29日のツアーファイナル「ANARCHY TOUR FINAL IDLE is DEAD!?」を実施。4月6日にメンバーのソロ曲を収めた「"4 in 1" THE OFFICIAL BOOTLEG」を発表した。同年10月には新体制後初のアルバム「bi bi bi bi bi」をリリース。アルバムを引っさげて全国4都市を巡るツアーを開催する。