秋元真夏（上条真理子役）

普段の私ってにらみを利かせるようなキャラではないし、最初は「あれっ？ なんで私がレディースなんだろう？」って思ったんですけど、同じナイツレディースのメンバーが（伊藤）寧々と（伊藤）万理華だって聞いて、余計に「なんでこの3人なんだろう？」って思って（笑）。3人とも丸顔で童顔だし、どうやってレディースっぽい怖さを演出するか話し合いました。

最初の撮影でスタッフさんから「レディースっぽくない」と言われてしまったので、これはヤバいぞと思って役作りのために渋谷に行って人間観察をしました。ナイツレディースはキレイ目のギャルって感じなので、渋谷でギャルっぽい人を探して回って（笑）。どういう服装なのか、どういう仕草をするのかをいろいろチェックしてました。皆さん腕を組んで目線がちょっと斜め下を向いている感じで、そこはけっこう参考にしましたよ。

撮影で大変だったところは……私、声が小さくて。走ってきて大きな声で「大変、大変！」って叫ぶシーンがあったんですけど、「全然大変そうに聞こえない」って言われてしまったんです。そのあとに監督さんから「秋元、1回叫べ！」と言われて、「わーっ！」って叫んだあとに演技に取り組んで本番に入って。撮影終盤になってきてセリフの言い方も最初の頃よりはわかってきたと思います。

伊藤寧々（佐久間美奈役）

最初にこのドラマのお話を聞いたとき、「乃木坂のメンバーでやれるのかな……」って不安になって。しかもナイツレディースは（伊藤）万理華と（秋元）真夏と私と、あとまっつん（松村沙友理）で……ほんわかしすぎじゃないかなと思いました（笑）。でもドラマのお仕事は初めてだし役がもらえたこともうれしかったので、すごく楽しみにしてました。実は映画のオーディション（5thシングル「君の名は希望」のPV撮影時のオーディション）から「演じることって面白いな」って思うようになって、ちょっと興味を持ち始めたタイミングだったんです。

撮影現場ではスタッフさんからよく「ナイツレディース、全然不良感ないけど大丈夫？」って言われてました（笑）。最初は「これはがんばらないと浮いちゃうぞ」と思ってたんですけど、いろいろ演技指導をしていただいて。中でもセリフのないシーンは難しかったです。目の前で起こっていることに驚いてるのを表情だけで表現したり、イライラしてる雰囲気を出したり、そういうところは特に。個人的にはナイツレディースが（橋本奈々未演じる）久美ちゃんを怒鳴ってるシーンがあるんですけど、レディースっぽさが一番出てると思うので注目してほしいです。

伊藤万理華（三上実由役）

私、ずっとドラマに出たかったから最初に内容を聞かずに「ドラマ出演が決まったよ」と言われたときはすごくうれしかったんです。でも後でレディース役って聞いて……レディースの意味を知らなくて、レディースファッションのレディースをイメージしてすごく女性的な役なのかなって（笑）。それで調べてみたら女性のヤンキーだとわかって、「えっ!? なんで私が？」ってビックリしました。レディースって怖いイメージがあったけど、実際に演じてみると強い女性だけどちゃんと普通の女の子の一面もあって、すごく楽しかったです。

撮影現場はとにかく新しい世界に入ったような感じで、今まで乃木坂の中でしかお仕事したことなかったから緊張しました。私、乃木坂の中ではなんとなく演技派とか言われていてちょっと演技には自信があったのに、いざやってみたら全然できなくて。もっと勉強しなくちゃいけないなと思って、家で鏡の前で色気を出す練習をしたんです（笑）。あとレディース役を演じてみて、こういう強い女性に憧れを持つようにもなりました。今まで童顔キャラとか丸顔とか言われてたけど、今回レディース役をやったことで「伊藤万理華って、こういう役もできるんだ」っていうことをもっとアピールしたいですね。