ナタリー PowerPush - THE BAWDIES
メジャー1stアルバムでついに手に入れた“MY STORY”を激白!
このアルバムでやっと自分たちのカラーを表現することができた
──「THIS IS MY STORY」というタイトルにはどのような意味が込められているんですか?
ROY 僕らはまず最初にルーツミュージックを自分たちのものにすることから始めて、自分たちのカラーを出すということをしなかったんです。オリジナリティとし てそのカラーを出せなかったというのもあるんですけど。でも、このアルバムでやっと自分たちのカラーを表現することができたと思う。だから、それぞれの色や個性が一番出ているという意味を込めて、「THIS IS MY STORY」と名付けました。
──タイトルからも中身からも、バンドの自信を強く感じます。このアルバムが世に出て、どう受け入れられるのか気になりますね。
ROY 楽しみですよね。
ルーツを大切にしているという意味でもレコードはかならず出したい
──THE BAWDIESはアートワークも毎回インパクトがありますよね。前作「Awaking of Rhythm And Blues」もカッコよかったけど、今回もクールですね。
ROY 前作を手掛けたチームが今回もデザインしてくれて。
JIM 完璧に信頼してるよね。すごくいいです。
──これ、やっぱりジャケットの大きなアナログで欲しいと思ったんですけど。THE BAWDIESってアナログ盤にかなりこだわってますよね?
ROY やっぱり自分たちが欲しいというのが大きいですね。
──CDとは違ってアナログだとA面、B面があって、ひっくり返したときに次になにが来るのかなというワクワク感もありますし。
JIM そこは今回もかなりこだわりました。
ROY 毎回そうなんですけど、CDの曲順というよりは、レコードにしたときのことを考えて。A面のラストとB面の頭、って区切らなきゃいけないし、そこをまず考え て曲順を決めてます。
──でも、皆さんアナログ世代ではないですよね。
ROY 聴いている音楽がそうなんで。
──ああ、そうか。ルーツミュージックを掘り起こすと、どうしてもアナログ盤だったり。
ROY そう。聴きたいのにCD化されていないのも多いですし。
TAXMAN CDと違ってアナログは、縦の奥行き感が本当にすごいんですよ。それに独特の暖かみもあるじゃないですか。あの感じってやっぱりすごくいいし、僕らはルーツを大切にしているという意味でもレコードはかならず出したい。ルーツに対するリスペクトじゃないけど、そこは毎回こだわっていきたいですね。
CD収録曲
- EMOTION POTION 試聴はこちら
- FORGIVE ME
- EVERYDAY'S A NEW DAY
- NOBODY KNOWS MY SORROW
- OH! MY DARLIN'
- YOU GOTTA DANCE
- SO LONG SO LONG
- TELEPHONE MAN
- TINY JAMES
- LEAVE YOUR TROUBLE
- KEEP ON ROCKIN'
THE BAWDIES(ぼうでぃーず)
ROY(Ryo Watanabe/Vo,B)、JIM(Yorihiko Kimura/G)、MARCY(Masahiko Yamaguchi/Dr)、TAXMAN(Taku Funayama/G)によって2004年1月1日に結成。1950~60年代のロック/R&B>/ソウルをルーツに持つ個性的なサウンドと、圧倒的なボーカルが魅力で、日本各地でダイナミックなライブを展開している。2006年3月に1stアルバム「YESTERDAY AND TODAY」をインディーズからリリース。翌2007年6月には 、初の海外公演となるオーストラリアツアーを敢行し、現地のロックファンから大歓迎を受ける。また、同年7月には「FUJI ROCK FESTIVAL '07」の「ROOKIE A GO-GO」ステージにも出演。2008年2月に2ndアルバム「Awaking of Rhythm And Blues」が発売され、全国34公演にわたる全国ツアーも大成功を収めた。さらに、初の自主企画イベント「FREE FOR ALL」もスタートし、着実に知名度を高めていく。2009年に入るとメジャー新レーベルGetting Betterに移籍。3月に先行7インチアナログ盤+配信シングル「EMOTION POTION」、4月にNAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)初プロデュース曲を含むアルバム「THIS IS MY STORY」をリリース。