高校生のときにポール・ウェラーを観た憧れのステージに
──BAND-MAIDはプレイヤーとしての主張が激しいメンバーが多い中、ミクさんの立ち位置が興味深いと思っていて。ミクさんはバンドのアイコン的な存在ながら、演奏では一歩引いたところにいますよね。
小鳩 小鳩は単純に楽しんでやってます。あまりそういうことを意識してるわけではないですけど、ギターはバッキングの方が好きですっぽ。
──足りないところを補うと言うか、接着剤的な役割を果たしていると言うか。
小鳩 すごくキレイな表現で言われたっぽ(笑)。でも、接着剤になりたいっぽ。
彩姫 小鳩はメンバーとご主人様・お嬢様の間にいてくれる存在で、いつもいいバランスを保ってくれてるなって思いますね。
小鳩 BAND-MAIDの曲には壁ができてしまいがちな曲調のものもあるので、そこで小鳩が間に入ることでご主人様・お嬢様が曲の世界にもっと入れるようにしよう、っていう意識は強く持ってますっぽ。
──なるほど。ところで6月にツアーが終わりましたけど、ワンマンツアーで全カ所ソールドアウトってなかなかできることではないですよ。
KANAMI やったね!
彩姫 びっくりしたよね。
小鳩 「大丈夫かな?」ってずっと言ってたっぽ。でも、大丈夫だったっぽ!
──得るものも多かったのでは。
小鳩 今までは誰かしら一緒に共演してくれる人がいたけど、今回はすべて自分たちでやったことで自信にもつながりましたし、ツアーの途中でMISAがインフルエンザにかかって、「今日のお給仕どうしようか? 中止?」っていうときもあったんですけど(参照:BAND-MAIDのMISAがインフルエンザ発症、ワンマンツアー2公演は内容変更に)、そこで「今の状況でどうするべきなのか」「私たちらしいやり方はなんなのか」っていう話し合いができたので、改めて自分たちを見つめ直すいい機会にもなったと思いますっぽ。そうやって気持ちの面でもBAND-MAIDとして1つにまとまれたのが大きな成果だったかなと思いますっぽ。
──そして、秋からの全国ワンマンお給仕ツアーでは前回以上に大きな会場を回ります。
小鳩 不安が尽きないっぽ!
──壁が徐々に高くなっていくという。
彩姫 そうなんですよね。ビビってます。
小鳩 がんばって飛び越えていきたいですっぽ。
──東京は新木場STUDIO COASTですよ。
AKANE STUDIO COASTはMISAがずっと立ちたかったステージなんですよ。
──それはまたなんで?
MISA 高校生のときにポール・ウェラーのライブを観に行って、それがすごくカッコよくて、「自分もいつかここに立てたらいいな」って。
彩姫 初のコーストがワンマンってすごいね。
──そして、今年も海外ツアーへと飛び立ちます。
小鳩 今年もしっかりやっていきたいですっぽね。
──ロンドンはキャパが800人規模まで広がってるし、これはしっかり結果を残してきたからこそですよね。
小鳩 ロンドンのご主人様・お嬢様は「また帰ってきて!」って毎回言ってくださるので、「もっと成長した姿を見せなきゃ」って前向きな気持ちにさせてくれますっぽ。
SNSに「ウザい奴の曲がカッコいい」って書かれてシメシメ
──BAND-MAIDはなぜここまで支持を獲得できているんだと思いますか?
彩姫 宣伝効果ですかね。
小鳩 ラジオにたくさん出させていただいているのはすごく大きいなって思いますっぽ。ラジオは車の移動中に聴いている方が多いので、そこからの反響がけっこうあるんだなって。若い人たちはあまりラジオを聴かないのかなって思ってたんですけど。
彩姫 みんな、意外と聴いてるみたいで、しかもそこに出てるのがこの人(小鳩)なのでびっくりするみたいです。
小鳩 「なんかウザい奴が出てきた」とかSNSでよく書かれてるんですっぽ! でも、「ウザい奴の曲がすごくカッコいい」とも書かれてて、シメシメって思いますっぽ。
KANAMI そういうギャップが刺激になって、口コミとかSNSで広がって。
彩姫 それはありがたいと思います。
──それにしても、たった1年で赤坂BLITZからSTUDIO COASTまで会場が大きくなるのもすごいスピードですよね。
AKANE 速っ!
小鳩 「2017年は酉年だから小鳩の年!」って今年最初のお給仕のときにも言ったので、そうなるぐらいはがんばらなきゃなと!
──それじゃあ、来年以降はどうなっちゃうんですか?
小鳩 今年が終わる前に成長しておかないと! 来年からは飛べないので。
彩姫 いや、ちゃんと飛んでもらっていいですか……?
一同 (笑)
- BAND-MAID
「Daydreaming / Choose me」 - 2017年7月19日発売 / CROWN STONES
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初回限定盤 [CD+DVD]
2200円 / CRCP-10376 -
通常盤 [CD]
1200円 / CRCP-10377
- CD収録曲
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- Daydreaming
- Choose me
- Play
- 初回限定盤DVD収録内容
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BAND-MAID「1st Full Album『Just Bring It』Pre-Release One-man ~新年 初お給仕はじめます~」2017.1.9 at 赤坂BLITZ
- REAL EXISTENCE
- Before Yesterday
- Take me higher!!
- the non-fiction days
- Don't you tell ME
- alone
- YOLO
公演情報
- BAND-MAID お給仕TOUR Autumn-Winter 2017「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」
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- 2017年9月24日(日)北海道 cube garden
- 2017年9月29日(金)熊本県 熊本B.9 V2
- 2017年10月1日(日)福岡県 DRUM LOGOS
- 2017年10月6日(金)宮城県 darwin
- 2017年10月8日(日)石川県 金沢EIGHT HALL
- 2017年10月13日(金)大阪府 ユニバース
- 2017年10月15日(日)愛知県 DIAMOND HALL
- 2017年11月17日(金)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
- 2017年11月18日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
- 2017年11月24日(金)東京都 新木場STUDIO COAST
- BAND-MAID(バンドメイド)
- 2013年7月に秋葉原のメイド喫茶で働いていた小鳩ミク(Vo, G)を中心に、KANAMI(G)、AKANE(Dr)、MISA(B)の4人で結成されたガールズロックバンド。結成から1カ月後に彩姫(Vo)が加入し5人編成となる。メイド服を身にまとい、ライブを“お給仕”、ファンを“ご主人さま”、“お嬢さま”と呼ぶスタイルで活動している。2014年1月に1stミニアルバム「MAID IN JAPAN」をリリース。4月に東京・Shibuya Milkywayにて初のワンマンお給仕を開催する。2016年3月にアメリカ・シアトルで実施された日本文化のコンベンションイベント「SAKURA-CON」に出演し、約3000人の観客を前にパフォーマンスを行った。同年5月に3rdミニアルバム「Brand New MAID」を日本クラウンよりリリースしメジャーデビュー。6月に国内で初の全国ツアーを行い、10月からはメキシコ、イギリス、ドイツ、フランス、ポーランド、イタリア、スペイン、香港をめぐるワールドツアーを成功させた。2017年1月には初のフルアルバム「Just Bring It」を発表。7月にシングル「Daydreaming / Choose me」をリリースし、11月24日の東京・新木場STUDIO COAST公演をファイナルとするワンマンツアー「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」を9月から開催する。