恋汐りんご＆望月みゆユニット「Chou Chou Cream」

──今回のシングルには仕様ごとに3組のグループ内ユニットの曲が収録されています。ここからはそれぞれのユニットについて話を聞かせてください。まずは汐りんさんとみゆちぃさんのChou Chou Cream。

恋汐　「この夏はアイスクリーム屋さんになりたいなー」って思ってたときに、ちょうどユニットのテーマを考えてたので、「アイスクリーム屋さんっていうテーマはどうですか？」って提案して。

鈴姫　どっちかっていうとアイスクリームよりポップコーンのほうが好きじゃん（笑）。

望月　でもポップコーン屋さんよりアイスクリーム屋さんのほうが制服がかわいいから（笑）。

恋汐　Chou Chou Creamは3つのユニットの中で一番ダンスをちゃんと踊るので、みゆちぃと一緒に歌って踊れて汐はすごく楽しいです。

望月　スタジオ練習もストイックで、ずっとはあはあ言いながら一生懸命やってます。でもそれはダンスのクオリティを上げたいっていう気持ちからだし、お互いに指摘し合ったり、「ここはどうかな？」みたいにすり合わせたりできる相手なので、高め合っていける気がして楽しいんですよね。

恋汐　普段ハンドマイクだからヘッドセットを付けて踊るのは初めてで、両手を使えるのは解放感あります。

望月　あと汐ちゃんが作った衣装な。

恋汐　汐はheroine×stitchっていう手作りのお洋服ブランドをやってるんですけど、ちょっとレトロなアイスクリーム屋さんをイメージしつつ、「このアイスクリームを食べて元気になってほしい」っていう応援の気持ちも込めて、チアっぽい要素を入れた衣装を作りました。

望月　あざらしのぬいぐるみを針山にしながら作ったんだよね（笑）。

恋汐　普段の衣装だと、汐はワンピースだったり、みゆちぃは広がってるスカートが多かったりするんですけど、今回は汐とみゆちぃのダンスが映える衣装にしたくて。ターンしたときにきれいに裾が広がるように、ぬるぬる動く素材でプリーツスカートにしたり、腕を上げたときにヒラッて動くようにフレアスリーブにしたり。

望月　汐ちゃんはパフスリーブが好きだから、Chou Chou Creamの衣装が半袖のフレアだったのは意外だったけど、踊ってみて「そういうことか！」って思った。

鈴姫　動いて完成する衣装！ いつか6人の衣装もデザインをしてほしい。

恋汐　したいです。せっかくの特技なので今後生かしていけたら。

七星ぐみ＆天照大桃子ユニット「ブルーツインズ」

──そして、ぐみてゃんさんとちゃんもも◎さんのブルーツインズ。お二人はちゃんもも◎さんがバンもん！に加入する前から友人だったということもあってか、相性のよさを感じました。

七星　ブルーツインズの曲を作るときに、最初にスタッフから「サブカル」っていうキーワードを提案されたんです。だったらアーバンギャルドさんに書いてもらうしかないんじゃないかって思って、お願いしたらすぐに快く受けていただいて。アートワークはShampoo、振り付けはWinkさんをイメージしてます。

天照　「女の子らしい」とも「元気いっぱい」とも違う、この2人にしか出せないちょっと独特な感じに仕上がったかなって思います。曲作りを始める前に松永天馬（アーバンギャルド）さんと2人で打ち合わせする機会があって、他愛もないことも含めて2～3時間たっぷりしゃべったんですよ。そのときに天馬さんが感じた2人のイメージを曲にしてくださって。

七星　天馬さん、いろいろ話を聞いてくれたんだよね。

天照　「メンヘラになるのは嫌だよね」とか（笑）。「サブカル女子」がテーマだとそっち系になりがちじゃないですか。でもブルーツインズはそういうのじゃないから、って。

七星　だからしっかり意思疎通が図れてよかった。自分が普段サブカルなのかそうじゃないかってことよりも、与えられた「サブカル」ってキーワードで最大限に自分がやれることをやろうって思ってたんです。

──普段のバンもん！とは作風がちょっと違いますよね。

天照　そうですね。「誰にも媚売らない」みたいな（笑）。だからみんな新鮮に感じてくれて、女の子からも「よかった」って言ってもらえたのでうれしかったです。

七星　初めてももと2人でリリースイベントをやったら、女の子がすごくいっぱい来てくれたんですよ。

天照　女子率がすごい高かった！ おしゃれな感じとか、女の子が好きそうな要素があるユニットだと思うので、いろんな人にブルーツインズを聴いてほしいです。あと、何気に音にめっちゃこだわってるんです。曲作りも任せっきりじゃなくて、「どっしりした感じになるようにBPMを変えてほしい」ってお願いしたり、2人でミックスチェックに立ち会っていろいろ変えてもらったり。だから個人的にもこの曲は、音楽的な評価をしてもらえたらうれしいです。

鈴姫みさこ＆甘夏ゆずユニット「コットンラビッツ」

──最後はみさこさんとゆずポンさんのコットンラビッツです。この「ヒーローズ」という曲はみさこさんが作詞、ゆずポンさんが作曲を担当しているんですよね。

鈴姫　ユニットを組むにあたって「2人で曲作りたいね」っていうのがまずあったんです。そのあと、悩んだのはユニット名ぐらいで、それ以外はすごいスムーズに進んだよね。

甘夏　スタッフさんからの助言は一切なく、自分たちのやりたいことをとにかくやれました。

──メンバーが作曲した曲って今までありましたっけ？

鈴姫　「バンもん！のテーマ」で私が共同で作曲してますけど、1人で書いたのは今回が初めてです。

──すごくいい曲なのでクレジットを見て驚きました。

甘夏　うれしいです！ みいちゃんとポンは身長も声質も近いので、PUFFYさんへのリスペクトの気持ちをふんだんに詰め込んだ曲にしたんです。だからサビのメロディにそれっぽいシンセの音を重ねたり、2人のユニゾンを多めにしたり。あと、PUFFYさんに曲を書いてた奥田民生さんのことがめちゃめちゃ好きなんですけど、民生さんは自分の曲にThe Beatlesのフレーズを入れたり、よくオマージュをするじゃないですか。だからみいちゃんのソロ曲（「スピードリオン」）とかポンのソロ曲（「ひ・ま・わ・り」）のフレーズをさりげなく混ぜたりして。

七星　「スピードリオン」は気付いた！ けど「ひ・ま・わ・り」はまだなの。

甘夏　探してみて！（笑） そうやってみんなに楽しみながら聴いてほしいなって思ってます。アレンジも「ああしたい、こうしたい」っていうのがどんどん膨らんできて、毎晩繰り返し曲を聴いてゲシュタルト崩壊起こしてました（笑）。

鈴姫　この歌詞は「大人になってからは心の中で眠ってる、子供の頃に憧れてたヒーローの姿を私たちが思い出させる」っていうテーマで書いたんですけど、一人称を何にしようか悩んでたときにポンが「強気に“おれら”はどう？」って考えてくれたり、逆に落ちサビのメロディを私が提案したり、お互いに相談しながら作りました。

──バンドじゃないもん！と言いつつ、この曲に関してはやってることはバンドそのものですね。

甘夏　バリバリバンドでしたね。レコーディング中に突然アイデアがひらめいて録音することもめちゃめちゃあったしね。ずっと楽しかった。

鈴姫　ポンは自分の曲を世に出すことが今までなかったから、ふとした瞬間「この曲ホントにこれでいいのかな……？」って不安に陥って、「めっちゃいいよ！ 大丈夫だよ安心して！」って励ますことがあったけど（笑）。基本ずっと楽しかったです。