音楽ナタリー Power Push - back number
照れ交じりに捧げる親への手紙
“理由のある自信”を持ってステージへ
──今回のシングルにはDVDも付いていて、6月に行われた千葉・幕張イベントホールでのライブの模様がダイジェストで収録されています。ライブ前に「ずっとライブハウスツアーをやっていたから、幕張は大きく感じると思う」とコメントしてますが、実際はどうだったんですか?
清水 もちろんデカかったです(笑)。
栗原 会場に入ったときの第一声が「デカッ!」だったんで(笑)。
清水 でも、しっかり“ライブハウス”にできたと思います。だから、緊張はありましたけどよかったかなって。
──基本的にはライブハウスツアーと同じスタンスで臨んだ?
清水 ライブハウスツアーの追加公演なので、そうしかできなかったんですよ。あそこでいきなり「ホールツアーみたいな感じで届けたい」とはならなかったんですよね。それができる人も知ってますけど、やっぱり俺たちはやってきたことしかできないんですよね。それを含めてお客さんに受け入れてもらえてるんだなっていうのも、改めて伝わってきたし。幕張は初めてback numberのライブに来る人もけっこう多かったんですけど、ちゃんと自分たちの名刺代わりになるライブを見せられたとも思います。
栗原 いいところも悪いところも含めて、いい2日間でしたね。
──自分たちの現状がよく見えているんでしょうね。その上で「今やれることを100%やる」っていう。
清水 ライブに関しては背伸びした時期もありましたけどね。でも、いつも思うのは「練習でできなかったことは、本番でもできない」ということなんですよ。
小島 うん。
清水 いっぱい練習して、なるべく“理由のある自信”を持ってステージに上がりたいんですよ。理由のない自信は崩れるということも経験してきたし、だからこそ練習せざるを得なくなってるというか。そうすれば、こちらからしたら全然ダメなライブだったとしても、お客さんには自分たちが思っている何百倍も伝わっているってこともあって。back numberを選んで会場に来てくれた人たちに対して恥ずかしくないようなライブをするために、日々の中でやることをやるしかない。そういう気持ちは強くなってますね。
CD収録曲
- 手紙
- 手紙(instrumental)
DVD収録内容
- 「手紙」MUSIC VIDEO
- レコーディング時、MV撮影時、アー写撮影時メイキング映像
- 「urban live tour 2015」@幕張イベントホールのライブ映像をダイジェスト収録
(bird's sorrow / 青い春 / SISTER / エンディング / アーバンライフ / 電車の窓から / ヒロイン / 海岸通り)
back number(バックナンバー)
2004年に清水依与吏(Vo, G)を中心に群馬で結成。幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年に小島和也(B, Cho)と栗原寿(Dr)を加えた現在の編成に。2009年に発売した初のミニアルバム「逃した魚」は大手レコード店で絶賛され、全国的に話題となる。2010年にフルアルバム「あとのまつり」を発表し、美しいメロディに切ない歌詞を乗せるというスタイルを確立。2011年4月にシングル「はなびら」でメジャーデビューした。2013年には日本武道館でワンマンライブを成功させ、その後もコンスタントに作品をリリース。2015年1月には初めて小林武史をプロデューサーに迎えたシングル「ヒロイン」を発表し、大きな注目を集める。8月には再び小林をプロデューサーに迎えたシングル「手紙」を発表した。