ナタリー PowerPush - BACK-ON
音楽に垣根なし!自由にシンプルに「Good Job!!」
ホントは言っちゃいけないフレーズもいっぱい
──さっきTEEDAさんが「ロックもちゃんとある」って言ってましたけど、「Good Job!!」は後半に進むにつれてだんだんロックテイストが濃くなっていきますよね。
KENJI03 曲順もすごく考えたんですよ。もし「WE CAN'T STOP」あたりのヘヴィロックチューンがトップに来ちゃったら、いろんなタイプの曲を作った意味がなくなるんじゃないかって。だったら、まずは誰でも楽しめるような「Ice cream」から始まって……。
TEEDA そこからいろんなテイストの曲を並べて「これもいいな、あれもいいな」みたいな感じになってから、「WE CAN'T STOP」を聴いてもらえば、すんなり受け入れられるんじゃないかな、と。
SHU ロックが好きじゃない人のことも考えてるバンドだ(笑)。でも、確かに慣れが必要かもしれないですよね。
TEEDA 僕ら自身、オラオラ系みたいなのはもういいかなって(笑)。「これを聴け!」って感じじゃなくて、「ちょっとお茶でも飲んでいかない?」みたいな。
KENJI03 おじいちゃんか! 老いすぎだろう(笑)。
──(笑)。「IT'S NOT OVER」「Selfish」からは、怒りもストレートに感じられて。
KENJI03 うん、まさにそういう気分だったので。もう誰も信じられねえよ!っていう。
SHU かっけえ(笑)。
TEEDA ちょっとロックスターっぽい発言じゃない?
KENJI03 俺が財布を失くしたのも、おまえのせいだ!っていう。すいません、この前、酔っ払って財布を失くしちゃったんで(笑)。まあ、人間だし、こういう感情も持ってるっていうことですよね。
TEEDA 感情的になってるときのほうが歌詞は書きやすいですからね。特に怒ってるときやムカついてるときは、それをそのまま書いたりもするし。
KENJI03 サウンドと同じように歌詞も遊んでるんですよ、実は。僕は今年28歳になるんですけど、いまだに「Ice cream」みたいな歌詞を書いてたり。
──青春っぽいイメージですよね。好きな女の子にアタック!みたいな。
KENJI03 そうですね(笑)。
TEEDA ホントは言っちゃいけないようなフレーズも、実はいっぱい入ってるんですよ。
GORI 英語の歌詞をよく読んでみると……。
TEEDA かなりエッチなことも歌ってたり(笑)。YouTubeのコメントを読んでると、海外の人はそこに反応してくれてたりするんですよね。
ライブは何にも媚びずにやるだけ
──リスナーのリアクションも楽しみですよね。
SHU はい。さっきも言いましたけど、前のアルバムから相当変わってる部分もありますからね。
TEEDA でもずっと好きで聴いてくれてたファンの人たちは、そこまで変わったとは思わないんじゃないかなって。
KENJI03 元々持ってた要素をさらに出した感じだからね。
TEEDA うん。なんとなくBACK-ONっていう名前を知ってる人は、きっと驚いてくれると思います。「え、こんなバンドだったの?」って。
──そして、6月には東名阪のワンマンツアーも。「Good Job!!」を作り上げたことで、ライブにも変化が出てくるのでは?
SHU うん、雰囲気はだいぶ変わると思いますね。
GORI 機材を一新したり、いろいろ試してるところなんですよ。
KENJI03 ライブは作品とはまた別物というか、アレンジが変わる可能性もあるし、そこでもどんどん遊べたらいいなと思ってます。
TEEDA 違った見せ方ができると思いますね。「カッコいいところを観に行く」というより「遊びに行く」というニュアンスで来てもらえたらいいなって。なんでもできると思うんですよ。例えばギターのSHUがライブでDJをやってもいいと思うし、シンセパッドを叩いてもいいだろうし。
SHU あるいは何もしない、とかね(笑)。それくらい自由でいいと思う。
TEEDA 例えばTHE MAD CAPSULE MARKETSだって、そういうことをやってたわけじゃないですか。で、それがすげえカッコよくて。そんな存在になれたらうれしいですね。
KENJI03 うん、俺らは何にも媚びずにやるだけなんで。あとはとにかく、単純に楽しんでほしいですね!
BACK-ON / Ice Cream
CD収録曲
- Ice cream
- Highway Dancer
- Connectus
- Gimme! Gimme! Gimme!
- come on & Let's go feat. Emyli, kailis from OVER DOSE(Taiwan)
- HOME
- Word play
- WE CAN'T STOP
- フタリダイアリー
- IT'S NOT OVER
- Selfish
- Mr Yesterday
DVD収録内容
- 「Ice cream」ビデオクリップ
- 「Connectus and selfish」ビデオクリップ
BACK-ON(ばっくおん)
TEEDA(MC)、KENJI03(Vo, MC, G)、SHU(G)、GORI(B)からなる4人組バンド。デビュー以来GReeeeNのプロデューサーとしても知られるJINがプロデュースを担当し、オリジナリティあふれるミクスチャーサウンドが支持を集めている。2006年6月、1stシングル「Chain」をリリース。2008年にはGReeeeNとのコラボユニットBAReeeeeeeeeeNとしてシングル「足跡」を発表する。その後も精力的なリリース活動や国内外でのライブ活動を行う中、2011年11月にドラマーICCHANが脱退し、4人体制となる。2012年5月にシングル「Ice cream」、アルバム「Good Job!!」を連続リリース。6月には東名阪ツアーを開催する。