ナタリー PowerPush - BACK-ON
音楽に垣根なし!自由にシンプルに「Good Job!!」
自分たちの根本は「楽しむ」
──きっちり振り切ってるのもいいんですよね。違う要素を取り入れるという発想を超えてるというか。
KENJI03 うん、そうなんですよ! 中途半端にダブステップを入れるのとか、良くないですよね(笑)。
SHU Cメロだけいきなりダブステップとかね。あれ、マジでくだらないっすよ。「あなたが音楽に詳しいのはわかったよ」って言いたくなる(笑)。
KENJI03 「知ってるぜえ」って。
GORI ……2人とも、そんなこと言って大丈夫? 俺らのデモの中にも、そういう感じの曲があるんだけど。
KENJI03 うわ、しまった!(笑)
GORI じゃあさ、今の発言を載せてもらった上でその曲をリリースしようよ。
SHU 言ってること違うじゃねえか!って(笑)。
TEEDA ハハハハハ!(笑) もちろん、ロックなところもちゃんとあるんですけどね。
──うん、そうですよね。
GORI そこもバランスですよね。ロックバンドっていうと男気とか反抗心みたいなものも必要だし、自分のスキルを見せつけてナンボの世界だと思うんですよ。カッコよくなくちゃいけないし、うまくなくちゃいけないし、誰よりも目立ってなくちゃいけない。そういう感じも好きなんですけど、自分たちの根本は「楽しむ」ってことなので、いつもフワフワした話をしながらケラケラ笑ってるんですよ。そういうところを音楽の中にも出したほうが面白いと思う。
俺らは転職しまくってる
KENJI03 男気っていうかさ、ロックってあれじゃない? 「ガラス一筋、何十年」っていうガラス職人みたいな感じ。それに比べると、俺らは常に転職しまくってる……。
GORI・TEEDA ハハハハハ!(笑)
SHU ガラス細工、飽きた!っていう(笑)。
TEEDA フリーターだね。
KENJI03 いや、もちろん一途であることもカッコいいし、すごいことだと思うんですよ。でも、僕らはそういうタイプじゃないんですよね。
GORI 流行モノやトップチャートに入ってる音楽も大好きだし。
SHU よく「何がやりたいの?」って言われるんですけど、アルバムを渡して「これがやりたいんですよ」って答えるしかないんですよね。
KENJI03 海外には結構いると思うんですけどね、そういうバンド。PRIMAL SCREAMもまさにそうじゃないですか。
──アルバムごとに全く作風が違うっていう。そのように影響を受けたバンドはほかにありますか?
TEEDA 日本で言うと、やっぱりDragon Ashの影響は大きいです。「Viva La Revolution」はまさに革命を起こしたアルバムだと思うし、いろんな音楽が入っていて、なんのジャンルかわかんないけどとにかくカッコいい!っていう。
──ジャンルの壁を壊したアルバムですからね。
GORI 俺らが高校の頃って、いろんな音楽が流行ってた気がするんですよ。パンクもすごかったし、ヒップホップも盛り上がってたし。
SHU J-POPも普通に聴いてたしね。
KENJI03 楽しかったー。
──(笑)。なんでも好きで聴く当時のマインドがずっと残ってるわけですね。
KENJI03 そうですね。そうじゃないと、こういうアルバムはできないと思うので。
CD収録曲
- Ice cream
- Highway Dancer
- Connectus
- Gimme! Gimme! Gimme!
- come on & Let's go feat. Emyli, kailis from OVER DOSE(Taiwan)
- HOME
- Word play
- WE CAN'T STOP
- フタリダイアリー
- IT'S NOT OVER
- Selfish
- Mr Yesterday
DVD収録内容
- 「Ice cream」ビデオクリップ
- 「Connectus and selfish」ビデオクリップ
BACK-ON(ばっくおん)
TEEDA(MC)、KENJI03(Vo, MC, G)、SHU(G)、GORI(B)からなる4人組バンド。デビュー以来GReeeeNのプロデューサーとしても知られるJINがプロデュースを担当し、オリジナリティあふれるミクスチャーサウンドが支持を集めている。2006年6月、1stシングル「Chain」をリリース。2008年にはGReeeeNとのコラボユニットBAReeeeeeeeeeNとしてシングル「足跡」を発表する。その後も精力的なリリース活動や国内外でのライブ活動を行う中、2011年11月にドラマーICCHANが脱退し、4人体制となる。2012年5月にシングル「Ice cream」、アルバム「Good Job!!」を連続リリース。6月には東名阪ツアーを開催する。