ナタリー PowerPush - B.B.B
AKB48ともコラボ!注目のダンスチームの野望とは
B.B.B(Beat Buddy Boi)はakihic☆彡、SHINTARO、SHINSUKE、TOYOTAKA、RYO、YASS、gash!の7人からなるHIP HOPダンスチームだ。それぞれのメンバーが持っている個性をぶつけ合って生み出されるスキルフルなダンスパフォーマンスは、ストリートダンスシーンを席巻。さらに彼らはAKB48のヒット曲「UZA」の振り付けを担当するなど、幅広いフィールドで大きな支持を受けている。また、ダンスだけで構成されたライブ“BBB SHOCK LIVE”の開催や、オリジナル楽曲を収録したアルバムのリリースなど、ダンスチームとしては異例とも言える果敢なトライを精力的に行い、シーン自体の活性化にも貢献している。
そんなB.B.Bが3rdアルバム「Lifestyles of the D.M.L」をリリースするのを記念し、ナタリーでは初のインタビューを実施。ダンスチームとして新たな地平を切り開き続ける彼らのアティチュードと、海外ラッパー、バスタ・ライムスとのコラボ曲も収録した最新作の話題を中心に、akihic☆彡、TOYOTAKA、RYOの3人に話を聞いた。
取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 塚原孝顕
メンバー全員の目指してるものが一致した
──まずはB.B.B結成の経緯から教えてください。
akihic☆彡 結成は2010年ですね。まず、Overflowというチームで活動していた5人(TOYOTAKA、RYO、SHINTARO、YASS、SHINSUKE)と僕、そして僕のレッスンを受けていたgash!が集まって、あるイベントに出たことがあって。で、その後にもう一度「THE ABSOLUTE」というイベントにこの7人で出たときに、せっかくだからチームを組もうということになってB.B.Bを結成しました。最初は並行してOverflowも活動していたし、僕もgash!も違うチームをやっていたんだけど、いつの間にか1つになっちゃったみたいな感じで。
──それぞれ別のチームがありながらもB.B.Bを結成し、それがメインの活動になっていったということは、きっとそこに何か大きな魅力があったんでしょうね。
akihic☆彡 メンバー全員の目指してるものが一致したんですよ。それがまず大きかったですよね。
──その目指していたものとは?
TOYOTAKA JAPAN DANCE DELIGHT(JDD。1994年から毎年開催されている日本最大のストリートダンスコンテスト)で優勝することですね。それはB.B.Bを結成する前からの目標だったんですけど、僕らにとって尊敬する大先輩であるakihic☆彡さんと一緒にチームが組めるなら、絶対その目標は達成できるだろうなっていう画が浮かんだというか。
akihic☆彡 ヒップホップというカテゴリの中でダンスをやってはいますけど、まったく型にはまっていない感じがこの7人にはあったしね。ブレイクが好きなヤツ、ハウスが好きなヤツ、アニメーションっていうロボットみたいな動きが好きなヤツっていうふうに、いろんなジャンルが好きなヤツが集まっていて、しかもそれぞれに対してみんなまったく壁がないんですよ。そこが俺はすごく面白いと思ったんです。「俺はこういうのが好きだからほかはやんねえ」みたいなメンバーが1人もいなかったからB.B.Bを結成したっていうのもあったと思いますね。
RYO 自分にないものを持ってるメンバーばかりなので、一緒に踊っていると日々、何かしらの発見がありますから。そういう刺激的なチームなんです。
──結成後、JDDでの優勝という目標は早々に実現しましたよね。
TOYOTAKA そうなんですよ。チーム結成から1年くらいで、そこは達成できてしまったんです。なので、じゃあ次の目標はどうしようかってなったときに、今度は日本武道館でライブをするっていう新しい目標を立てて。今もそこに向けてがんばっている感じですね。
自分たちのカラダを楽器にしてしまう感覚
──その新たな目標達成のための第一歩として、2012年2月には“BBB SHOCK LIVE”というライブを立ち上げましたが、そもそもダンサーがダンスだけで魅せるライブってほとんど前例がなかったんじゃないですか?
akihic☆彡 ですね。ライブをやるってなったときに周りからは、「バンドと一緒にやるの?」とか「誰か歌うの?」とか言われたりしましたから。でも俺らが考えていたのは、歌手の人が歌で表現していることをカラダを使って体現することだったんですよ。自分たちのカラダを楽器にしてしまう感覚というか。そうすれば2時間のライブも成立するんじゃないかなって思ったんですよね。まあ、最初の頃の内容はかなりふわっふわでしたけどね(笑)。ダンスのスキルはあったけど、ライブということに関してはド素人だったんで。
TOYOTAKA 課題だらけでした。ライブでの見せ方っていう部分に関しては、いまだに悩みますしね。
──でも今や、“BBB SHOCK LIVE”は全国ツアーを展開し、2000人キャパの会場を埋める規模まで成長していますよね。
akihic☆彡 2000人を動員できるチームっていうのはほとんどいないと思うので、それは純粋にうれしいです。ライブを始めた当初は既存曲を使っていたけど、今は自分たちのオリジナル曲で構成できるようになってきたので、B.B.Bなりのライブスタイルっていうものが成立してきてる気がしますね。とは言え、日本武道館を目指している以上、今のままで止まってるわけにはいかないんですけど。
- 3rdアルバム「Lifestyles of the D.M.L」/ 2014年6月4日発売 [CD+DVD] 2700円 / ANOMALY / BBB-003
- [CD+DVD] 2700円 / BBB-003
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CD収録曲
- Freestyle Jam II:akihic☆彡 x SHINGO SAKAI
- B4LiFE ft. Busta Rhymes
- Replay the moments:YASS x DJ辰(Tatsu)
- The New Ground:SHINSUKE x JUVENILE
- 8bit GAME ATTACK:RYO x SHINGO SAKAI
- Clap your hands!Everybody~もう無理ッス、すいません~:gash! x BULLROCCA BEATS
- Electro Viorhythm: TOYOTAKA x Sword of the Far East
- Whatever:SHINTARO x DJ HIROKING feat . Kasi Jones & illa ills
DVD収録内容
- B4LiFE ft. Busta Rhymes MV
- Replay the moments MV
- BBB Limited Live(Digital/St.&Turn It Up)
- BBB Limited Live(Freestyle Jam&Rock The House)
- Making of MV
6月4日よりDANCE@SHOPで販売開始。
- 配信シングル「B4LiFE(feat. Busta Rhymes)」/ 2014年5月21日配信開始 / 250円 / ANOMALY
- 2014年5月21日配信開始 / 250円 / ANOMALY
- 配信シングル「B4LiFE(feat. Busta Rhymes)」
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B.B.B(ビービービー)
akihic☆彡、SHINTARO、SHINSUKE、TOYOTAKA、RYO、YASS、gash!の7人からなるダンスアーティスト集団。それぞれが別のチームで活躍していたがイベントでの出会いをきっかけにチームを2010年に結成する。「DANCE@LIVE」「DANCE@HERO」「DANCE DELIGHT」など業界屈指の大会で輝かしい成績を収め、ストリートダンスの限界を超えた新たなダンスパフォーマンスを提示。また単独ワンマンLIVE「BBB SHOCK LIVE」を定期的に開催し多くの観客を熱狂させている。2014年6月には3rdアルバム「Lifestyles of the D.M.L」をリリースし、海外ラッパーのバスタ・ライムスとコラボ曲「B4LiFE」に挑戦している。