新メンバーのフレッシュさがいい影響に

──お互いのグループの推しどころってなんでしょう？

槙田　PASSPO☆はいい意味で個性がバラバラなんですよね。得意分野も違うから振り付けとか舞台上のこと考える担当がいたり作詞したり衣装のデザインをしたり。そういうのを自由にチャレンジできるっていうのは強みかなと。

根岸　周りの大人も「どうぞどうぞ」って感じで（笑）。

槙田　自分たちでできるところはもう全部やっていこうっていう流れになってきてるんですよ。いずれは全部メンバーでプロデュースしたライブを見せたいなと。

──それって責任も大きいですよね。

根岸　そうなんですよ。やるからには責任も出てくるしプレッシャーもあるんですけど、思い入れがあるからこそがんばれると思うし歌にも力が入る。

志村　すごいアピールでスパガどうしよう（笑）。スパガとしては渡邉幸愛、浅川梨奈、内村莉彩の3人が新メンバーとして加入して今までになかったキャラクターを楽しめると思います。しかも若いですし。一番下が中学1年生です。

槙田　若っ！

志村　そうなんです。そのフレッシュさは私たちにもいい影響を与えてくれていて、初心を思い出させてくれるんですよ。彼女たちにはいい風になってほしいです。そして私たちもPASSPO☆さんのようにもっと個性を出していきたいですね。

槙田　うちも新メンバー入れてみようかしら（笑）。

──そうきましたか（笑）。

槙田　私たちって卒業したメンバーが1人いるだけでそれ以降メンバーの変動ってないんですよ。だから新しいメンバーが入るっていうことがそもそもわからなくて。いくらやる気があるメンバーが入ってきてもやっぱりグループのそれまでを知らないわけじゃないですか。そういうこともあって一緒にやっていくってすごい大変だと思うんですよ。

宮崎　私たちよりも新メンバーのほうが大変だと思います。これまでのことを勉強しなきゃいけないし、既存曲も60曲くらい歌詞とダンスを覚えなきゃいけませんし。

根岸　あー、そうか。

志村　今3人は必死に覚えてる最中です。そんな中、私たちが不安になったらダメだなって。だからドンと構えて迎え入れてあげようっていうのはありましたね。もともと3人はアイドル活動としての下地もあったのでしっかりしてるんですよ。そういう意味でも安心はしてます。

宮崎　新メンバーが入ってくるって最初は戸惑いもあったんですけどね、3人のがんばってる姿を見たらそんなこと思ってられないなって。

「Perfect Sky」を新しいテーマ曲に

──PASSPO☆は今月3月26日にリリースされる「Perfect Sky」で念願のバンド版PASSPO☆に挑戦します。

根岸　そうなんです。始動しちゃいます！

宮崎　すごい！

根岸　いずれはバンド化しますって結成当初から言ってたんですけど、気付いたらこんなに経ってしまって。「たぶんもうやらないんだろうな」って思ってた時期もあったんですけど、なんかメンバー個々が勝手に楽器やり始めたんですよ。じゃあぼちぼちできるんじゃない、みたいな（笑）。

──楽器の担当も発表されましたね。

根岸　決まったんですけど9人もいるので大所帯で……。

槙田　バンドリハしてるときから人多すぎ（笑）。

志村　どうやって楽器の担当決めたんですか？

槙田　やったもん勝ちみたいな（笑）。みんな勝手にやり始めたので。

志村　スパガだったら「これやりたい！」ってケンカになってたと思う。

宮崎　うんうん。

──気付いたら4人くらいベースがいたり（笑）。

志村　ありそうですね（笑）。

槙田　ちなみに私がギターであいぽんはキーボードです。

──要注目のメンバーは？

槙田　なちゅ。

志村　楽器はなんですか？

根岸　タンバリン（笑）。

宮崎　かわいい！

槙田　なんかなちゅって本当にぽんこつなんですよ。

宮崎　あははは（笑）。

根岸　でもそこがかわいいんです。

槙田　なんか憎めないんですよね。「おまえタンバリンかよ」ってみんなに言われる感じがたまらない。

根岸　でもなちゅのタンバリンが不思議といいアクセントになってるんですよ。

槙田　カリスマタンバリンプレイヤーを目指してほしい。

宮崎　あははは（笑）。

──バンドの練習は順調ですか？

根岸　本当に難しいです。やってみて気付くことがたくさんあって。私個人としてはリズムを合わせることが課題なんですけど、そのおかげで普段歌ってる歌とかダンスのリズムも前より聴けるようになったし、バンドをやることでいろいろとプラスになってるなって思いました。

──「Perfect Sky」はどんな曲に仕上がってます？

根岸　新しいスタートにふさわしい曲ですね。この曲がPASSPO☆の新しいテーマ曲になればいいなと思ってます。そういう意味でもメジャーデビュー曲の「少女飛行」に続く代表曲を目指したいです。

槙田　でも本当に難しい曲で。この曲を初心者の私たちにバンドでやれって言う大人たちは本当に容赦ないなって思いましたけど（笑）。

──3月24日に東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で初披露されますね。

志村　ドキドキしますね。

根岸　ヤバいです！

槙田　間違えたらバレる！

ここからが新しいスタートだから

──スパガは5月14日に「花道!!ア～ンビシャス」をリリースします。2月23日に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで初披露しましたね。

槙田　え、発売まで3カ月先のシングルをもう披露したんですか？

宮崎　そうなんですよ。

──八坂さんの卒業セレモニーから一転して新メンバーを加えた12人の新生SUPER☆GiRLSがステージに登場。横1列にメンバーが並んで前島さんが「宣誓！」って口上を始めて曲がスタートするんですよ。

志村　演出的には第一章完結、第二章スタートっていうのを見せたかったので。

根岸　うわーやばい！ 鳥肌。

槙田　なにそれカッコいい！ 鳥肌。

志村　そこでサプライズ新メンバーの渡邉幸愛をお披露目して12人になった私たちを見てもらって。気持ち的にはさおりーぬへの名残惜しさはあったんですけど、メンバーには「もう涙を流しちゃダメだよ」って切り替えるように言いました。「ここからが新しいスタートだから」って言い合いながらステージに立ちましたね。

槙田　それは現地で観てみたかったです。

──「花道!!ア～ンビシャス」はこれまでのスパガにないタイプのお祭り感がありますね。

志村　本当にあっぱれな感じですね。大きなところで言うと日本だったりアイドル業界だったりの応援ソングというか新しい応援歌になってます。

根岸　応援歌なんですね！

志村　そうなんですよ。だから今回の振りも「赤い情熱」みたいにカッコよく踊る感じじゃなくて、どちらかというと面白かったり、ダサかったりで。

宮崎　なんかドリフっぽい感じ？

志村　そうだね。きれいな言葉で応援するよりも、私たちはもっと親しみやすい言葉で応援したかったんですよ。少しでも笑顔になってもらいたいっていうのがメンバーみんなの中にあったので。だからあえて今までやったことのないちょっと面白い振りも取り入れて笑って元気になってもらおうと思ったんです。ビデオクリップも本当に七変化で面白いですよ。

──なんか今までのスパガから突き抜けた感じがしますね。

志村　第二章なので一皮むけていかないとなっていうのはありますから。

──お互いこの時期に転機を迎えるというのもまた運命的だと思いました。

槙田　本当にそうですね。いやあ、面白い（笑）。