涙のナ前ナ以、反骨精神のモグ・ライアン
──ナ前ナ以さんが作詞した「GAZE」と「Let's go as a weirdo」は、どちらも涙がキーワードになっています。
ナ前ナ以 自分でも思いました。歌詞に涙を入れがち。きっと好きなんですよね、泣き虫なので(笑)。「GAZE」に関しては、まず自分のことを好きじゃないし、自分は出来が悪い人だと思いながらも、それを誰かのせいにしてしまってたんですね。「この人が私にこう言ったから私はこうなってしまったんだ」とか。例えば両親がこんな育て方をしたからこんなに出来が悪いんだとか思ってしまっていたけど、それはたぶん間違い。ASPに入ったし、自分の人生なんだから、自分がこれからどうするかは自分で決められる。誰かのせいにしたくないと思って、自分に向けて歌詞を書きました。
──では「Let's go as a weirdo」は?
ナ前ナ以 グループに向けて書きました。ナアユちゃんのことだったり、いろいろつらいことを乗り越えないといけなかったりするけど、もうとにかく「行かなくちゃ」だし、私たちがASPでいられる時間だって、長い目で見たら限りあることだし、うじうじしてらんないなって。後悔する前にもっとすべきことがあるし、この5人ならきっとできるよという気持ちを書きました。
──モグさん作詞の「いつでもファッキュー❤」は尖った内容ですが、意思の強さを感じました。モグさんのその反抗期っぽい表現が、パンキッシュなASPの雰囲気にマッチしています。
モグ 「いつでもファッキュー❤」はデモの段階で「海外ドラマに出てくるにぎやかでごちゃごちゃした学校みたいだな」と感じたので、「せっかくだから学校の愚痴とか書いちゃえ」って、過去に思っていたことを全部詰め込みました。制限されずに好きに生きていたいですし、社会に飲まれるような大人になりたくないですし、そういうなんでもやっちゃえみたいな反骨精神を持ち続けていたいなって。その気持ちを込めました。
ナ前ナ以 最高だな……最高だよ!!
モグ ありがとう!
──WACKではメンバーが書いた歌詞が採用されることがよくありますが、実際一緒に活動しているメンバーの歌詞を見て、ツインズはどう思いましたか?
マチルダー すごい、すごい、すごいです! 私は悲しかったら悲しいって書いちゃうんですけど、こういう表現ができるんだなって。自分では思いつかないような言葉もありますし。
ウォンカー うん。自分じゃ絶対思い浮かばないような素敵な言葉がたくさんありますね。歌詞を通して、メンバーの思いが伝わってきてうれしくなります。
デビューから1年経たずにZepp DiverCityのステージへ
──2ndアルバムの収録曲でお気に入りの曲は?
ナ前ナ以 私は「NO REASON」が好きです。5人体制になってから初めてのMVにもなっていて、これが超最高なんですよ。新メンバーの2人に対して「ASPに来てくれてありがとう」と思える、最高のパフォーマンスをしてくれています。これまでのASPらしさもありながら、これからのASPを知っていただける曲だと思いますし、このアルバムの中でもめちゃくちゃ輝いていて。私にとっても、ASPにとっても大切な曲になると思います。
──モグさんはどうですか?
モグ 全部好きでこれがいい!となかなか選べないくらいの素晴らしいアルバムです。1stアルバムが全体的にパンクロックだったのに対して、今回のアルバムはロックな楽曲をメインにしつつ、「GAZE」のようなエモーショナルできれいな曲もあります。ナアユちゃんが作詞した「I wanna live」はストリングスが入ってて、すごく好き。アルバムの楽曲は全体的に明るい感じがしますし、ライブでやっても楽しい曲ばっかりです。あと「日々是虚無也」はキャッチーで楽しい感じがしつつも、歌詞は全然明るくなくて、なぜ生きてるのかを考えるような内容で。そういうギャップがある曲も含めてASPらしさを感じてほしいです。
ウォンカー 好きな曲は「マジ無いです。」です。
──“悲しみジュニー”というペンネームの方が作詞してますね。
ウォンカー 歌詞も曲調もASPの遊び心や勢いを感じられるからすごく好きです。歌っていて楽しいし、お客さんもきっとテンションが上がると思います。
マチルダー 「M」が好きです。自分、猫を飼ってるんですけど、飼い猫に対して歌ってまして。「僕が狂ったのは君のせい」っていう歌詞が本当にそうだなって……。
ユメカ 猫に狂わされちゃった?(笑)
マチルダー そう(笑)。猫狂いなので、猫だけじゃなくて、犬とかウサギとか飼ってる人にもそういう気持ちで聴いてみてほしいなって(笑)。
ナ前ナ以 確かに、誰に対しても当てはまる曲だよね。
ユメカ どの曲もいいので迷うけど、1曲挙げるなら「日々是虚無也」ですね。前回のツアーから歌ってる楽曲なんですけど、公演を重ねるごとにどんどん最高になってる感覚があるんです。「日々是虚無也」のサビは「これこそASPだ!」という感じで。「私たちはここからなんだ! 今のASPを見ててね!」という気持ちがこもった歌です。実際、新体制にもなりましたし、ASPは本当にここからだと思います。なので「日々是虚無也」は私の中で一番好きな曲です。
──では最後にユメカさん、2月21日に控えている東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライブ「ANTi SOCiAL PAiNS」に向けて締めの言葉をお願いします。
ユメカ ASPのスタート地点は、4曲目のタイトルと同じで「ITSUMO KOKOKARA」(いつもここから)ですね。私は子供の頃からアイドルが好きだったし、これまでの経験からZepp DiverCityが多くのアーティストにとって簡単に立てるステージじゃないことは誰よりもわかっているんです。だからこのステージに立てると聞いたときは、足のつま先まで心臓があるんじゃないかってくらいドキドキして、全身がうれしくて震えました。それぐらいワクワクはもちろんありますけど、現状はまだ不安もあります。でも頼もしい2人も入ったことだし、これから勢い付いたASPを見せられるように2月、皆さんには楽しみにしていただければと思います! ASPがんばるぞー!
一同 おー!
ライブ情報
「REDO BEGiNNiNG TOUR」
- 2022年1月16日(日)東京都 下北沢SHELTER
- 2022年1月22日(土)大阪府 LIVE SQUARE 2nd LINE
- 2022年1月29日(土)愛知県 DAYTRIVE
「ANTi SOCiAL PAiNS」
2022年2月21日(月)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
プロフィール
ASP(エーエスピー)
音楽事務所WACK所属のアイドルグループ。現在のメンバーはユメカ・ナウカナ?(ex. CARRY LOOSE)、ナ前ナ以、モグ・ライアン、マチルダー・ツインズ、ウォンカー・ツインズの5人。2021年3月に行われた合宿型オーディション「WACK合同オーディション2021」の最終日に全面覆面姿でお披露目され、Twitterフォロワー数が2万人に到達した時点で目出し写真を公開した。5月に1stアルバム「ANAL SEX PENiS」をリリースし、東京・中野heavysick ZEROでお披露目ワンマンライブを開催。その後「ASP's on FIRE TOUR」「TOUR STARFUCKERS」とツアーを重ね、9月に1stシングル「the MAN CALLiNG」を発表する。10月からは「MARCH of ROGUES TOUR」と題したワンマンツアーを行い、11月に東京・LIQUIDROOMでファイナルを迎え、同公演をもって脚の怪我の悪化に伴いナアユがグループを脱退。新メンバーとして双子の姉妹であるマチルダー・ツインズとウォンカー・ツインズの2名がサプライズでお披露目され、新体制となった。2022年1月に2ndアルバム「PLACEBO」をリリースし、2月21日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブ「ANTi SOCiAL PAiNS」を開催する。
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ユメカ・ナウカナ? (@ASP_YUMEKA) | Twitter
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モグ・ライアン (@ASP_MOGRYAN) | Twitter
マチルダー・ツインズ (@ASP_MATiLDER) | Twitter