音楽ナタリー Power Push - AR performers

ARアーティストが誘う新体験ライブ

「β LIVE」でアーティストとしての自覚が芽生えた

──同じプロダクション所属ということでお互いの印象はどうですか?

シンジ 今だから言いますけど、初めは2人のことが少し苦手でした(笑)。それまで僕の周りには彼らみたいな、なんて言うんだっけ……オラオラ? そういう人がいなかったから。

レイジ レイジはシンジのことを気に入ってたぞ?

ダイヤ 前髪がセクシーって、なあ?(笑)

シンジ

シンジ 絶対に嘘だ(笑)。でも一緒に行動することが多くなって、彼らのすごくストイックな面も見えてきて……レイジくんはちょっと時間ができるといつも哲学の本とか古典文学なんかを読んでるし、ダイヤくんは自分たちのパフォーマンスにすごく厳しいし。AR performersとしての活動に真摯に向き合っているところを間近で見て、彼らのクオリティの高さに納得したようなところがあって。

レイジ 俺たちもシンジに対してリスペクトはある。そもそも、俺たちと並んでソロで張り合うなんて、ただのバカか、そうじゃなければ……前髪が長過ぎるバカだ。

シンジ さっき僕がREBEL CROSSのことを褒めたところ、全部カットでお願いします(笑)。

──4月に皆さんのお披露目ライブ「AR performers β LIVE」が東京・ベルサール秋葉原で開催されました。初ライブの感想はいかがでしたか?

シンジ 今思えばかなり緊張してました。人前で1人で楽器を弾いたり、バレエを踊ったりすることは子供の頃からやっていたので慣れているつもりだったんですけど、オーディエンスの皆さんが本当に盛り上がってくれて、その圧力に押される感じがあって。でも、ライブってすごく気持ちがいいんだなって実感することができて。ライブアーティストとしての自覚のようなものが芽生えました。

ダイヤ 逆に、俺たちは今までライブハウスでばかり歌ってたから、AR performersとしての初ライブでも緊張はしなかったけど、とにかく客が女ばっかりで、そこは正直ビビったよな?

レイジ ダイヤがな?

ダイヤ オマエもかなりソワソワしてたろ! でもまあ「β LIVE」でCROSS BONEからREBEL CROSSに変わって、今までみたいにラフなステージじゃなく、きっちり歌って踊ることの達成感みたいな感じ? 新鮮ではあったな。レイジは?

レイジ REBEL CROSSの序章としては、まあ、アリだったと思ってる。

──お互いのパフォーマンスを観て、思うところはありますか?

シンジ REBEL CROSSってレベルが高いパフォーマーなんだと率直に感じました。それは、2人のダンスのシンクロとかムーブの難易度とか、そういう部分ももちろんなんですけど、MCでもオーディエンスを盛り上げるコツを心得てるなと。本当、素直にすごいと思いましたね。

ダイヤ シンジに対しては、スタイルは俺らとまったく違うけどボーカルもダンスもガキの頃からやってるだけあるなと。ただのボンボンじゃねーな、と思った。 

レイジ シンジの歌に新しさは感じた。衣装がムード歌謡風なところも、逆に新しい。

シンジ ウルサイな(笑)。

新曲のテーマは王子様、決闘

──「β LIVE」では、それぞれデビュー曲をお披露目しました。シンジさんは「The World Is Mine」、REBEL CROSSは「THE KISS」ですが、それぞれのイメージに合った楽曲に仕上がってます。今回の楽曲制作には皆さんも携わっているんでしょうか?

シンジ 僕は作詞作曲の先生と密に話をして曲を作っていきました。僕のイメージを伝えつつ、先生が仕上げたものをどうしたら100点で返せるかと考えながら詰めていった感じですね。ソロでやる以上、これは僕のための歌になるわけだし、ある意味、僕じゃないと歌えない曲かなと。

REBEL CROSSのレイジ、ダイヤ。

レイジ CROSS BONEのときはこだわって音を作ってて、ベースは太いゲージでギターはかなりウルサめとか、そんな感じのサウンドをイメージしてたんだ。ただそのときの自分たちの楽曲制作に限界も感じていた。で、初めて楽曲制作をプロに任せてみたんだけど、できあがった「THE KISS」は今まで使ったことのなかったシンセの音が入っていたりして新しかったな。これが新しい俺たちの、REBEL CROSSの音楽か、って。

ダイヤ ダンスについても、以前はステージ上で「暴れろ!」って感じで演奏しながらフリースタイルで踊ってたんだけど、今回はダンスのプロ中のプロって先生に振り付けをしてもらいながら俺からもいろいろと提案して。その分難易度は高くなってしまったけど、クールな感じにまとまっている。

レイジ ちなみに歌詞についても、人が作ったものであっても常に俺がチェックしてREBEL CROSSの意思を盛り込んでいる。

──新曲もすでに完成していると伺いました。どんな曲になりますか?

シンジ 僕の新曲の「A Song For You」は「β LIVE」を観てくれた皆さんからの僕への感想をもとに物語の中の王子様をイメージしてます。「The World Is Mine」はマイナーコードの楽曲でしたが、新曲は歌詞も曲も全編通してポジティブですね。当然、ライブで聴いてもらいたい曲なので、盛り上がりやすいアレンジで、BPMは前回よりも緩やかなんですけど、しっかりリズムがあってノリやすさも重視しました。

レイジ 今回のREBEL CROSSの新曲「D.O.A」のテーマは「決闘」。「THE KISS」のEDMスタイルをさらに進化させてる。

ダイヤ スライドギターをサンプリングしたりしていて。前作以上にマジでヤバい仕上がりになってる。ダンスも、ちょっと芝居がかっていて、また新しい方向性が見えた感じだ。それにレイジはプロデューサーが書いた歌詞にダメ出ししてた(笑)。

レイジ プロデューサーだろうが関係ない。それが、REBEL CROSS。

シンジ 本当に、そこはすごいと思う(笑)。

AR performers 1st A'LIVE

2017年1月14日(土)、15日(日)東京都 ディファ有明
OPEN 10:15 / START 11:00(14日公演 第1回)
OPEN 14:15 / START 15:00(14日公演 第2回)
OPEN 18:15 / START 19:00(14日公演 第3回)
OPEN 10:15 / START 11:00(15日公演 第4回)
OPEN 14:15 / START 15:00(15日公演 第5回)
OPEN 18:15 / START 19:00(15日公演 第6回)

料金 SS席:10000円 / S席:7800円 / A席:5400円

<出演者> シンジ / REBEL CROSS / レオン

一般販売期間

2016年12月12日(月)10:00~2017年1月8日(日)(ローチケHMV 20:00まで受付 / イープラス 18:00まで受付)

AR performers(エーアールパフォーマーズ)

拡張現実で表現されたキャラクターがステージ上でライブパフォーマンスを行うアーティストプロジェクト。4月に東京・ベルサール秋葉原で行われた「β LIVE」にてソロアーティストのシンジ、そしてレイジとダイヤの2人からなるユニット・REBEL CROSSがお披露目され初パフォーマンスを行った。2017年1月14、15日に東京・ディファ有明にて「AR performers 1st A'LIVE」が開催。そのライブにてソロアーティストのレオンが初パフォーマンスを行う。