気付いたらいつも1番

──ラジオ収録前の慌ただしい中、お集まりいただきありがとうございます。まずは3人の自己紹介からお願いしたいのですが。

シンジ　僕は両親が作曲家とオペラ歌手ってこともあって、小さい頃からバイオリンやピアノを習ってきたんですが、親の薦めもあって中学卒業後にアーティスト養成学校のISM（International School Of Music）横浜校に入学しまして。それまでは音楽といったら専らクラシックで、ISM卒業後も漠然とバイオリニストとか、そっちの道を考えていたんですけど、学校の友人とライブやフェスに行くようになったり、バンドで歌わせてもらったりして。それまでロックとかポップスというジャンルにまったく触れてこなかったので、こういった音楽がとても刺激的ですぐにハマっていったんです。それで、本格的にそっちの道に進みたくてISMの特待生として今の所属事務所であるAR（Artists Republic）プロダクションにお世話になることが決まりました。

──シンジさんはまだISMに在学中ですが、入学以来ずっと首席だと伺いました。

シンジ　そうですね。どういうワケか、気付いたらいつも1番ですね（笑）。

レイジ　王子様だからだろ。

シンジ　まあ、そういう経緯で事務所に入ったんですけど、デビューするにあたって事務所の方針としては歌だけじゃなくダンスパフォーマンスもしっかりやってほしいという説明を受けたんですね。で、バレエをやっていたこともあったので、ハイハイと受けてしまったんですけど……歌いながらダンスをするのは想像以上に厳しいですね。歌とダンスのスキルだけじゃ済まなくて、そもそも基礎体力を大幅にアップしなきゃならなくて。

──でも親御さんは想定外の出来事で反対したのでは？

シンジ　そうですね。理解してもらうまで時間がかかりました。そもそも、音楽のジャンルを説明するところからなので（笑）。でも、少しずつ僕の熱意を伝えていったら折れてくれて。今は家を出て1人暮らしを始めてます。なんでも1人でやらなきゃいけなくて、初めてのことばかりです。コンビニエンスストアで買い物したり、カードを持たせてもらったので、ネットで買い物したり。楽しいですね。

ダイヤ　どこの国から来たんだ、オマエは（笑）。

──では次はレイジさん、お願いします。

レイジ　REBEL CROSS、レイジ。以下はノーコメントってことで。

ダイヤ　コラ、真面目にやれ。

レイジ　レイジに説明書きはない。こういう質問は、REBEL CROSS的じゃない。

──なるほど（笑）。では、ダイヤさんにお二人のことを合わせてお願いできますか？

ダイヤ　俺らは、まあガキの頃からツルんでたんだけど、ツインボーカルでCROSS BONEってバンドをやってて。で、賞金が出るようなコンテストに出まくって勝ちを重ねて、しばらく浮かれていたんだけど、だんだんそれにも飽きてきた。なんていうのかな……。

レイジ　賞金だけがすべてなのかって。

ダイヤ　それでここからどうするかって考えてたときにARプロダクションからスカウトされたと。ただ事務所に所属する条件ってのがあって、それがISMに通うことだったってワケだ。音楽もダンスも独学じゃなく基礎から学べと。ついでに行儀も直せよって（笑）。

──ところで、レイジさんはいただいたプロフィールによると性別も非公開となっているのですが……。

レイジ　性別は……レイジだ。