高輝度、広色域、広視野角を実現する最新の量子ドット有機EL(QD-OLED)パネル、映像と音の一体感をもたらす立体音響システム「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」を搭載したSHARP「AQUOS QD-OLED」FS1ライン。画質、音質の両面で高いクオリティを実現したこの4K有機ELテレビは、アーティストのライブ映像を楽しむのにも最適だ。音楽ナタリーではスキマスイッチのワンマンライブ「スキマスイッチ “Live Full Course 2022” ~ 20年分のライブヒストリー ~」の映像を通して、「AQUOS QD-OLED」をレビュー。視覚的な見どころもサウンド面での聴きどころも多いライブの内容に触れながら、本製品の特長を紹介する。
文 / 森朋之
SHARP「AQUOS QD-OLED」FS1ライン
最新の量子ドット有機EL(QD-OLED)パネル、立体音響システム「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」を搭載し、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応した4K有機ELテレビのフラッグシップモデルが「AQUOS QD-OLED」FS1ラインだ。量子ドットによる光波長変換で純度の高い3原色(赤、緑、青)を生み出し、多彩な色を正確かつ、鮮やかに映し出す。また新世代の有機EL素子が高輝度化を実現。広い視野角特性によってテレビの正面だけでなく、斜めからでも美しい映像を楽しむことができる。また5種類のスピーカーを計11個搭載して85Wの高出力が可能となっている。ミッドレンジとサブウーハーにはパワーボイススピーカー、画面上部には音を斜め前方向に放出する前傾20°のハイトスピーカーを採用している。
※本記事で紹介しているスキマスイッチのライブ映像はステレオ音源。
スキマスイッチ“Live Full Course 2022”~ 20年分のライブヒストリー ~
2022年12月22日に東京・日本武道館で行われたスキマスイッチのワンマンライブ。2003年のメジャーデビュー以降、数多くのヒット曲を生み出すと同時にライブにも力を入れてきたスキマスイッチは、「20年分のライブヒストリー」というタイトル通り、20年間で培ってきたパフォーマンススタイルと表現を、3部構成という大ボリュームのステージに余すことなく詰め込んだ。ライブの模様は、2023年7月発表のベストアルバム「SUKIMASWITCH 20th Anniversary BEST『POPMAN'S WORLD -Second-』」初回限定盤のBlu-rayに収録されている。
アコギの弦の揺れもリアルに感じられる
第1部は大橋卓弥(Vo, G)、常田真太郎(Key, Cho)の2人のみで進行。大橋が「懐かしいね。(デビュー当初は)ショッピングモールやCDショップでもライブをやらせてもらっていて」とMCで語ったように、2人だけのステージはスキマスイッチの原点だ。披露されたのは記念すべきデビュー曲「view」、フォルクローレ風のナンバー「雫」、最新アルバム「Bitter Coffee」の収録曲「いろは」、ドラマ「おっさんずラブ」の主題歌として話題を集めた「Revival」の4曲。大橋のアコギと歌、常田の鍵盤とコーラスが有機的に響き合い、楽曲本来の魅力がまっすぐに伝わってくる。気の置けない関係性が伝わってくるトークも、2人だけのステージの魅力だ。
「AQUOS QD-OLED」の眩しさすら感じるぐらいの輝度の高さと“輝き感”、65V型という画面の大きさも相まって、大橋と常田の表情からステージの全体像までを明確に捉えることができる。印象的だったのは、大橋が演奏するアコースティックギターの弦の揺れ。ピッキングの強弱もリアルに感じられ、まさに目の前でライブを観ているような感覚になった。アコギ、鍵盤、歌による編成のため音数は少ないが、画面の上下に設置されたスピーカーから演奏の抑揚がダイレクトに伝わってくる。「いろは」における、静かな雰囲気の中で曲が始まり、徐々に感情を高めていく大橋の絶品のボーカリゼーションも十二分に体感できた。2人の呼吸を合わせた演奏の機微をリアルに感じることができたのも、「AQUOS QD-OLED」の優れたスペックのおかげだろう。
鮮やかに映し出されるライティングや映像演出
第2部にはバンドメンバーである石成正人(G)、種子田健(B)、村石雅行(Dr)、浦清英(Key)、松本智也(Per)、本間将人(Sax)、田中充(Tp)も登場。他アーティストとのコラボ曲として発表されたナンバーやカバー曲など、幅広い楽曲が奏でられた。メンバーの音楽的志向が反映されたセットリストはもちろん、日本武道館の規模を生かしたライティングやLEDスクリーンでの映像演出も大きな見どころ。Anly+スキマスイッチ名義でリリースされた「この闇を照らす光のむこうに」では、シックな青、鮮やかな赤の照明が効果的に使われ、曲の世界観やメッセージが立体的に表現される。大橋が映画「SING/シング:ネクストステージ」日本語版で歌唱を担当した「ア・スカイ・フル・オブ・スターズ」では、ミラーボールの光が会場全体を美しく彩った。
照明と演奏のマッチングという点では、「クリスマスがやってくる」とダニー・ハサウェイ「This Christmas」のカバーをつなげたメドレーも印象的。緑と赤の照明、クリスマスツリーなどを映し出した映像演出がロマンティックなムードを生み出している。「AQUOS QD-OLED」で視聴していると、これらの演出の情景が画面の上に実に美しく鮮やかに描かれる。ライブの照明は赤、青、緑、黄色などの原色が多いが、それぞれの発色の再現性が素晴らしく、まるでライブ会場にいるような“視覚的臨場感”を味わうことができるのだ。この「AQUOS QD-OLED」で感じた圧倒的な臨場感を、ぜひ多くの方にも体感してほしいと素直に思った。
「AQUOS QD-OLED」FS1ライン 画質特長
量子ドット有機EL(QD-OLED)パネル
量子ドットによる光波⻑変換で純度の高い光の3原色(赤、緑、青)を生み出し、多彩な色を正確かつ、鮮やかに映し出す。また新世代の有機EL素子が高輝度化を実現。広い視野角特性によってテレビの正面だけでなく、斜めからでも美しい映像を楽しむことができる。
クールダウンシールドII&クライマックスドライブ回路
発光の妨げとなる熱上昇を抑える独自の放熱構造「クールダウンシールドII」と、独自の有機ELパネル制御回路「クライマックスドライブ」が、輝度・色彩性能を最大限に引き出し、鮮烈さとリアリティを兼ね備えた美しい映像を再現する。
※1 4T-C65FS1と4T-C65CQ1(2020年発売)との比較にて。<SHARP調べ>
第2部のハイライトは、大橋と常田それぞれの音楽的ルーツに根ざした楽曲のカバー。常田は1997年にリリースされた槇原敬之のシングル「素直」を選曲した。リリース当時、ピアノ1本の弾き語りバラードがシングルとして発表されたことに衝撃を受け、そのときの「いつか自分たちもやってみたい」という思いがスキマスイッチの楽曲「未来花」につながったと話す常田は、この曲を原曲に近いアレンジで披露。常田のピアノ+大橋の歌という最もシンプルな編成によって、楽曲の奥深さを表現した。
大橋はMr.Children「タガタメ」をセレクト。「いろんな思いを込めて選びました」と語ると、1つひとつのフレーズにしっかりと感情を込めて歌を届けた。特に最後のサビでエモーショナルに歌唱するシーンは必見。歌い終わったあとの「感無量です」というコメントからも、この楽曲に対する強い思いが感じられた。こういったライブ会場の生々しい空気が美しい映像を通して伝わり、その映像を包み込むようなサウンドがナチュラルな没入感をもたらしてくれる。
すべての音が明瞭に聴こえる
そして第3部は、ファンのリクエストをセットリストに反映したステージ。20年のキャリアを代表する楽曲が次々に披露され、観客を心地よい高揚感へと導いていく。まずはギタリスト石成正人がハーモニクスを駆使しながらアコギで「きよしこの夜」を奏で、その流れで1曲目の「星のうつわ」へ。繊細な音色からダイナミックなバンドサウンドへと移行するのだが、「AQUOS QD-OLED」の画面を包み込むように配置されたスピーカーからその展開が生き生きと伝わってくる。このシーンは「目の前の景色すべてが / いま、宇宙になった」というフレーズとリンクするように、日本武道館の天井に数多くの光を投影する演出も鮮烈に描き出す。
ライブの定番曲「ゴールデンタイムラバー」の演奏シーンでも「AQUOS QD-OLED」のスペックの高さを実感することができた。まずは音の分離のよさ。スキマスイッチのバンドメンバーは全員が凄腕のミュージシャンであり、ライブでは技術とセンスに裏打ちされた彼らの演奏も大きな聴きどころだ。立体音響システム「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」のおかげで、そのすべての音が明瞭に聴こえ、特にベースやドラムのキックなど低音の迫力には耳を奪われてしまった。
「AQUOS QD-OLED」FS1ライン 音質特長
AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS
「Dolby Atmos」にも対応する独自の立体音響システムが、映像とシンクロした立体的なサウンドを生み出し、圧倒的な臨場感を実現する。スピーカーは5種類11個、計85Wの高出力。ミッドレンジとサブウーハーにはパワーボイススピーカー、画面上部には音を斜め前方向に放出する前傾20°のハイトスピーカーを採用している。
※本記事で紹介しているスキマスイッチのライブ映像はステレオ音源。
ライブはその後もハイライトが続く。常田のピアノ演奏でスタートする名曲「奏(かなで)」では、ドラマティックなメロディと切ない歌詞が共鳴し、大きな感動へと結び付いた。珠玉のポップチューン「ふれて未来を」では観客のハンドクラップが鳴り響き、「up!!!!!!」「OverDriver」などの最近の楽曲も存在感を発揮。スケールの大きなサウンドと前向きなメッセージがひとつになった「SL9」では、再びミラーボールの光が日本武道館全体を照らし、ライブのクライマックスを演出した。そんな中、本編ラストに披露されたのは2000年代のJ-POPシーンを代表するナンバー「全力少年」。スクリーンには楽曲がリリースされた2005年当時の映像が映され、大橋と常田の初々しい姿に観客の間に笑顔が広がる。大橋の「スキマスイッチ、デビューして20年が経ちます。みんなに支えられて、20年も音楽やれると思ってなかったよ! 本当に本当に感謝してます。こうやってもらったものを感謝として来年、そしてそれ以降もみんなに返していきたいと思います」という言葉、そして感極まった笑顔もファンの心に残っただろう。
多彩にして奥深い魅力を備えた楽曲、凄腕バンドメンバーたちが作り出すサウンド、そして20年間で築き上げてきたライブでの表現力。デビュー20周年を記念したスキマスイッチの日本武道館ライブをぜひ、「AQUOS QD-OLED」の明暗豊かな映像と迫力の立体音響で追体験してほしい。1人でじっくり鑑賞するのはもちろん、広視野角を有するこのテレビでは家族や友人たちとにぎやかに視聴するのもオススメだ。なお、「AQUOS QD-OLED」の販売店頭では「スキマスイッチ “Live Full Course 2022” ~ 20年分のライブヒストリー ~」より、「奏(かなで)」「全力少年」のダイジェスト映像を上映している。気になる方は店頭に足を運んで「AQUOS QD-OLED」の映像美と立体音響を体験することを強くオススメしたい。
※店舗や期間により上映されていない場合があります。
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SHARP「AQUOS QD-OLED」FS1ライン
最新の量子ドット有機EL(QD-OLED)パネル、立体音響システム「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」を搭載し、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応した4K有機ELテレビのフラッグシップモデルが「AQUOS QD-OLED」FS1ラインだ。量子ドットによる光波長変換で純度の高い3原色(赤、緑、青)を生み出し、多彩な色を正確かつ、鮮やかに映し出す。また新世代の有機EL素子が高輝度化を実現。広い視野角特性によってテレビの正面だけでなく、斜めからでも美しい映像を楽しむことができる。また5種類のスピーカーを計11個搭載して85Wの高出力が可能となっている。ミッドレンジとサブウーハーにはパワーボイススピーカー、画面上部には音を斜め前方向に放出する前傾20°のハイトスピーカーを採用している。
※本記事で紹介しているスキマスイッチのライブ映像はステレオ音源。
ライブ情報
スキマスイッチ 20th ANNIVERSARY “POPMAN'S WORLD 2023 premium”
- 2023年11月25日(土)大阪府 大阪城ホール(※終了)
- 2023年12月22日(金)東京都 日本武道館
プロフィール
スキマスイッチ
大橋卓弥(Vo, G)、常田真太郎(Piano, Cho)のソングライター2人からなるユニット。2003年7月に「view」でデビューして以降、「奏(かなで)」「全力少年」などヒット曲を次々と生み出す。2013年7月にはデビュー10周年を迎え、同年8月に初のオールタイムベストアルバム「POPMAN'S WORLD~All Time Best 2003-2013~」を発表。2023年7月にはデビュー20周年を記念した3枚組ベストアルバム「POPMAN'S WORLD -Second-」をリリースした。11月に大阪・大阪城ホールでワンマンライブ「スキマスイッチ 20th ANNIVERSARY “POPMAN'S WORLD 2023 premium”」を開催。12月には東京・日本武道館公演も行う。
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