Appare!「Appare!TOYBOX」発売記念インタビュー|2ndアルバムはまるで“おもちゃ箱”、念願の日比谷野音ワンマン実現へ向け全力疾走 (2/4)

豊洲PIT公演の出来は

──ここからは今年の夏に東京・日比谷公園大音楽堂でワンマンライブを開催することを目標にしているAppare!の現状について話を聞いていきます。Appare!は昨年7月の結成5周年記念ライブで野音ワンマンという目標を掲げ、10月から12月にかけて「天まで届け!竹の子収穫ツアー」を行いました。その中でどんな手応えを感じましたか?

永堀 ツアーはホントにメンバーみんなで作り上げていった感じがありました。次はこうしようとか、みんなで話し合って反省会もしながらのツアーだったので達成感が大きかったですね。そういう姿勢で臨んだからこそファンの方もついてきてくれたのかなと思います。やりがいとみんなの思いが詰まったツアーでした。

──豊洲PITでも満足のいくライブができました?

永堀 試行錯誤しながら進んできた私たちの集大成を見せられたかなと思います。やりきったなって。

永堀ゆめ

永堀ゆめ

──永堀さん的には何点の出来でしたか?

永堀 150点です!

藍井橋本藤宮 おー!(笑)

藍井 今までAppare!は自分たちの目標をはっきり提示したことがなかったんですよ。そんな中、野音という自分たちが立ちたい場所をファンの皆さんに初めて伝えたんです。それもあって、ファンの方が「#Appareいったれ日比谷野音」というハッシュタグとともにライブの感想とかをツイートしてくださることが増えてきて。ファンの皆さんと一緒に上にいけている手応えを感じました。ステージを重ねていくうちにどんどんライブがいいものになって、豊洲PITでは150点のライブができたんです。

──藍井さん的にも豊洲PIT公演の出来は150点だったと。

藍井 はい! セットリストも今までにないレベルで激しい曲ばかりだったんですよ。MCもほとんどなくぶっ通しで歌う感じだったので、メンバーみんな体を鍛えて臨みましたし、ツアー最終日にその成果を出し切れたと思います。2時間という尺のライブは初めてだったんですけど、あっという間に感じました。

藤宮 振り返ると今までで一番思い入れのあるツアーだったし、私もやりがいや達成感をすごく感じられました。メンバー同士でたくさん話し合って、スタッフさんともいろいろ考えて。その分、挫けることも多くて、今まで一番大変なツアーでもあったんですよ。でも、そういう経験は私たちにとって意味のあるものだし、みんなで成長できたツアーだったと思います。私もファイナルの豊洲PITではホントにいいライブができたなと感じています。次につなげるためにも、怖がらずに挑戦することが大事なんだなと改めて思いました。

──藤宮さん的に、失敗を恐れずに挑むことができたツアーだったんですね。

藤宮 そうですね。やってみなきゃわからないことばかりだなと実感しました。ツアーはいろんなことを試すことができた、とても大事な機会だったと思います。私的にも豊洲PIT公演の出来は150点です(笑)。

藤宮めい

藤宮めい

橋本 ツアーには「新しいお客さんをたくさん呼びたい」という裏テーマがあったんです。それにファンの皆さんも協力してくれて、ライブにお友達を連れて来てくれる方もいました。あと、私はこのツアーで初めて遠くの地方に遠征したんです。しかも、4人でお好み焼き食べたのもこのツアーだったんですよ。

永堀 そうだ!

藤宮 チームお好み焼きの始まりだ(笑)。

橋本 大阪に前乗りして食べに行った。

藍井 結成記念日だね(笑)。

橋本 そうやってその地域ならではのものを食べたのも、ツアーのいい思い出です。そして私は豊洲PITで感動しちゃって……。

藍井 泣いてた?

橋本 そう。実はひっそり泣いて、ちょっと歌えなかったところもあったの。がんばってごまかそうとしたけど、ファンの方にはバレれてましたね。それに、私もライブがあっという間に感じられました。自分は体力に自信がないほうなんですけど、後半の激しい曲でもバテてなかったし、とにかくファンの方の楽しそうな姿が印象的でした。豊洲PITは私がAppare!に入って初めて有観客ライブをやった場所なんですよ。私が加入して初めていただいた曲「約束の続き」を、成長した姿とともに皆さんに届けられたのはすごく意味のあることだなと感じました。

野音のイメトレは完璧

──とても充実したツアーだったんですね。目標としている野音には皆さんどんな印象がありますか?

藍井 何度かイベントで立っているんですけど、やっぱり野外なので開放的な印象があります。それこそ「スカイラインファンファーレ!」が似合うと思いますね。夏の野外って最高に楽しいじゃないですか。そこでAppare!がワンマンをやって、ファンの方と一緒にタオルを回したりしたら、もう大変な盛り上がりになると思います。

藍井すず

藍井すず

永堀 私も野音はAppare!に合うだろうなと思っています。お客さんがパンパンに入ってる景色もすでにイメージできるんですよ。イメトレは完璧です。それを現実にできるようにがんばります!

藤宮 前にイベントで立たせていただいたときは夜だったから、客席のペンライトがすごくきれいだったんです。太陽の光がキンキンのときにもライブをやりたいし、夜のちょっとエモめなペンライトの景色もまた見たいな。あくまで私の希望ですけど、昼から夜まで6時間くらいライブをするしかないなって。

──そんなに長時間やりたい?(笑)

永堀 でもわかる。

藍井 夕暮れも見たいなー。

橋本 大丈夫、倒れない?(笑) でも楽しそうだね。

藤宮 夏の耐久レースみたいなライブにしたいですね。

橋本 野音は今までいろんなアイドルさんがライブをしてきたと思いますが、ホントに「野外の熱いライブ!」という印象があって。Appare!にぴったりな勢いのあるライブができそうな会場というイメージが強いんです。きっとそこには言葉では表しきれない何かがあって、それをファンの方と味わえるとより深いものになるのかなって憧れています。

──では、日比谷野音ワンマン実現のために、今の自分にプラスしたいところや、目標に向けた意気込みがあれば聞かせてください。

永堀 やっぱり、ステージに立つ人間として絶対にパフォーマンス面のすべてを向上させなきゃダメだし、気持ちの面でも野音に見合うようにしていかなきゃなと思っています。あきらめない気持ちを持って、お客さんのことを含めてもっといろんなことを意識していきたいです。

藍井 私は、もっと体力を付けたいです。どんなに全力でライブをやったところで、体力が持たないとダメじゃないですか。今も常に全力でやってますが、どうしてもバテちゃうことがあるし、夏の野音はいつも以上に体力を奪われちゃうと思うんです。そのために体力をアップしたいので、今がんばってジムに行ってます。

藤宮 自分としては6時間ライブをやる気まんまんなので(笑)、私も体力がめっちゃ必要だなと感じています。ごはんをちゃんと食べてたくさん寝て、健康がやっぱり一番ですね。パフォーマンス面で言うと、歌やダンスをがんばらなきゃいけないのはもちろんなんですけど、私、人前でしゃべるのが苦手で……MCも全然しゃべれないんです。このままじゃダメだなと思うので、人前でしゃべる練習をして、いつかはMCを多く担当する(七瀬)れあが疲れたときに代わってあげられるくらいになりたいです。

藍井 いいね、全然想像できないけど(笑)。期待してる!

橋本 私もいっぱい課題があるんですけど、一番がんばりたいのは歌ですね。全力のダンスにプラスして、心に響く歌を届けたい。やっぱり歌に気持ちが乗ると、また違った歌詞の受け取り方をしてもらえるんじゃないかなと思うんです。「いい歌だね」だけで終わらせない歌を届けるのが自分の課題かなと思うので、レッスンをがんばりたいと思います。あと、私は愛媛県出身で、もうすぐアイドルを始めて2年目なんですけど、うまく方言がしゃべれなくなっちゃったんですよ(笑)。自分はキャラが薄いから、キャラを確立させるためにも今一度方言を取り戻そうと思います。そして愛媛県の人にもアピールして、野音に来てもらいたいです!

橋本あみ

橋本あみ

──個々を鍛えたAppare!が野音に立つ勇姿を期待しています。

藍井 ライブを実現させて、お好み焼きを食べるまでがうちらの野音だから。またみんなで食べようね。

一同 チームお好み焼き、がんばるぞー!