またバブル青田になろうかな

かおり　今振り返ってみて、バブルの頃ってどんな時代でしたか？

青田　すれ違う人がみんなニコニコしていました。みんな明日に根拠のない希望を持っていました。

まい　今はみんな下向いてスマホいじって歩いてますもんね（笑）。

青田　仕事が大変でも、終業時間になったら化粧室で着替えてディスコに踊りに行く。昔はきれいに着飾れる場所があったの。

かおり　確かに今、ナウでヤングな子たちが気合入れてドレスとかを着る機会って、結婚式に列席するときくらいしかないですもんね。

青田　あの頃、金曜の夜になるとみんな六本木のイタリアントマトに集まって「今日はどこのお店がいい感じ？」って情報交換して、エリアとかジュリアナとかマハラジャに踊りに行くんだけど、そういうお店ってドレスコードがあるからちゃんとした洋服を着てないと中に入れないの。だから六本木を歩いてると「こんなにきれいな人が世の中にいるんだ」っていう本当にきれいなお姉さんたちが普通にいっぱいいた。みんなが主役になれた時代だったと思う。あと、そういう人たちが来る店って最先端のトレンドが集まってたから、そこに行けば何か新しい情報を拾ったり吸収したりできたの。

まい　今よりアンテナを張っている人も多かったのかも。

かおり　きっと、ものすごく刺激的な場所だったんでしょうね。その時代に生まれて行ってみたかったなぁ～♡

まい　私たちって今、女子会とかをやったあとに「じゃあ次どこ行く？」ってことになっても、行く場所がないんですよ！ みんなが集まる場所もないし。

青田　そっか、それは残念だよね。

まい　はい、淋しい熱帯魚なんです……トホホ！

かおり　でも最近、ちょっとずつ状況が変わってきてるというか。世の中が「バブル」を求め始めているのを感じているんです！ 「バブル」っていうワードがちょっとした流行になりつつあるんですよ。若い子でも「なんかバブルっぽくない？」みたいな。

青田　そうなんだ！ どんな意味で使ってるの？

まい　当時を知らない人たちが使ってるので、「元気で熱量があって」みたいなイメージだと思います。いい意味でのケーハクさというか、今の失敗できない世代にはすごく新しく映っているんだと思います。ちょっと前までのようなマイナスのイメージは全然ないですね。

かおり　ベッド・インの活動を始めて4年ぐらいになるんですけど、「バブル」っていうワードを世の中でよく聞くようになったのは、ここ1年ぐらいですね。

まい　ファッションも、赤いルージュやダブルのスーツが流行ったり！

かおり　あと太眉が流行りだしたりとか。

青田　えっ！ 太眉流行ってんの？

かおり　そうなんですよ。あと、すだれ前髪♪

青田　すだれのとさかヘア!?

まい　とさかまでは作らないんですけど（笑）、今はシースルーバングって言って前髪が薄いヘアースタイルも流行ってキてるんです！

青田　今はバブルが来始めてるんだ……。じゃあ、またバブル青田になろうかな（笑）。

大人になれる唯一の方法は恋愛

青田　ベッド・インさんは“地下セクシーアイドル”って名乗ってますよね。前から思ってたんですけど、地下って何？

かおり　セルフプロデュースっていう意味を込めて“地下”って言ってます。最近は“地下アイドル”と呼ばれる、事務所に入らずに自分たちの力で活動しているアイドルさんがいっぱいいて。ただ、私たちが目指してるのはC.C.ガールズさんのような当時の“セクシーアイドル”なので、それと掛け合わせて“地下セクシーアイドル”と名乗ってるんです。

青田　すごいな。今のアイドルの人たちのほうが自分のことを冷静に見てたりするのかな？ だって私たちはセルフプロデュースなんてこと考えられなかったもの。もっと身を任せてたっていうか。

まい　昔より気軽にアイドルになれちゃう時代になったからかもしれないですね。YouTubeやSNSなど発信するツールがいっぱいでてきたので。

かおり　「今日からアイドルです」って名乗ればみんなアイドルになれちゃうっていうのが現状です。私たちもそうだったし。

青田　私たちの頃のアイドルは架空の存在みたいになることを求められていたし、自分の意見は全然通されなかったので、人間味があまりなかったかもしれない。今の人たちは自分に責任を持ってやってて、アイデアもエネルギッシュに感じます。きっと私たちにはそこまでできなかったんじゃないかな。

ベッド・イン　いやいやいや！

青田　私たちには最初からステージが用意されてたから、0から1を作る感覚はなかったな。玉置浩二がいつもそばいてくれるようになってから、0から1を生む感覚を教えてもらった気がします。

かおり　お二人の関係は本当に憧れちゃいます！ 私もそんな、真夜中すぎの恋……してみたいです……！ どうしたらそんな素敵なパートナーに出会えるんだろう……♡

青田　実は私と玉置は若いときに一度出会って恋をしているんです。

かおり　あっ、そのお話、以前テレビで拝見しました。

まい　一度は「お互いのために別れよう」みたいな感じだったんですよね？

青田　そう。2人共忙しかったし、若かったので夢があったし、一緒になれないよねってことで別れたんです。まさか20年経って再会できて、結婚するなんて思ってもいなかった。これは神様の思し召しだなって勝手に思っています。

かおり　そんなドラマチックな再会ってあるんですね……！ まるでお互いに“恋するために生まれてきたの”というくらいの運命、感じちゃいますね♡

青田　でも実際は、家族を持つって大変なことなんですけどね（笑）。もちろん幸せだけど、何事もまず家族のことをやってからなので、自由な時間は少なくなるし。まだシングルでいるうちにいろいろエンジョイしたほうがいいよ。

かおり　はい！ 私はもうガラスの三十代に突入しちゃったんですけど、これからもブイブイに遊んじゃいます♪ お熱い夜にご用心……なんちゃって♡

青田　まだまだ肉食でイケるでしょ？ いろんな経験をしたほうがいいんじゃないかな。私は、大人になれる唯一の方法は恋愛だと思っているので。傷付いた分だけ大人になれると思うから。

かおり　はぁん……なんて素敵なお言葉、心に深く刻ませていただきました!! これからも失敗を恐れずに、ぐいぐいモーションかけていきます♡

まい　にこにこにゃんにゃん恋愛しちゃいたいと思います♡ 青田さんみたいなステキな女性になれるように……ガンバルマンの精神で！

青田　うん、見守ってるね。

まい　青田さん、12月にはこのアルバムのレコ発おギグをやられるんですよね？ ジュリ扇振りにおじゃま虫してもいいですか？♡

青田　そんな雰囲気のライブじゃないかもしれないけど（笑）。

かおり　それなら、心のジュリ扇を振りに参ります！（笑）