ナタリー PowerPush - 藍坊主
ベストアルバム&初の武道館ライブ後にバンドが見据える“この先”
終わったというよりもこれから始まる感じ
──最後に藍坊主のこれからについても聞かせてください。ベストアルバムと武道館ライブで、ひと区切りついた感じもありますか?
藤森 そうですね……終わったあと2日間くらいは(笑)。打ち上げで始発まで飲んで、最後は中華料理屋で拓郎が思い切り食って。
渡辺 朝飯だ!って(笑)。まだまだ、これからだぞ!っていう。
藤森 (笑)。そのテンションのまま地元に帰って、ちょっとゆっくりして。それぐらいかな。たぶん、次は制作のテンションになっていくんだと思います。曲を作ることだけが制作のテンションに持っていく方法ではないし、いろいろ見極めて、次につなげていけたらな、と。
渡辺 武道館ライブも、次の藍坊主のために、っていう感じがあったんですよね。だから終わったというよりも、これから始まる感じのほうが強くて。
hozzy ……カッコいいねえ。
田中 「キッズ・リターン」だ。
──映画ラストのセリフ「まだ始まっちゃいねえよ」ですね。
渡辺 武道館のあとって、久々にメールを送ってくる人がいたり、近所のおばちゃんがライブやったこと知ってたりして。自分がそれに見合うミュージシャンかっていうと、まだまだ、がんばらないといけないところもあるなって思って。武道館をやって初めて気付いたことも多いですね。
──新たなモチベーションにもつながってるんですね。
hozzy 確かに武道館はすごい場所だと思うけど、やっぱり通過点というか、やらなくちゃいけないことがいっぱいありますからね、僕らには。「ここまで行きたい、これをやりたい」っていう目標も自分の中にあるし、それに近づくための武道館だったと思うので。
──武道館で披露した新曲も凄いインパクトだったし、この先の藍坊主にもめちゃくちゃ期待してます。最後にもうひとつだけ。MCで「俺のことは忘れていいけど、藍坊主のことは忘れるな」って言ってましたけど、最初から言おうと決めてたんですか?
hozzy いや、あの場で思いつきました。
田中 あ、そうなんだ。
hozzy ホントにそれでいいと思ってますからね。俺の名前とか知らなくてもいいから、藍坊主の音楽を聴いてほしいって。藍坊主の音楽を誰かが聴いてくれて、その人の生活の糧になってくれたら、それ以上に幸せなことはないので。どうでもいいんです、俺個人の存在は。
蒼坊主「the very best of aobozu」60秒トレーラー
DISC1
- ハローグッバイ
- 鞄の中、心の中
- ウズラ
- 雫(しずく)
- 未知の道の道
- すべては僕の中に、すべては心の中に
- スプーン
- テールランプ
- コイントス
- ラストソング
- 羽化の月 (FORESTONE Ver.)
- 水に似た感情
- 星のすみか
- 伝言
- セブンスター
DISC2
- ガーゼ
- 桜の足あと
- 雨の強い日に
- 言葉の森
- 名前の無い色
- 空
- 春風
- マザー
- 柔らかいローウィン
- 空を作りたくなかった
- シータムン
- 瞼の裏には
- あさやけのうた
- ジムノペディック
- 忘れないで
DISC3(※初回限定盤のみ)
- Love & Peace
- 僕と同じ
- 雫 (高校生Ver.)
- 小心者
GOING UNDER GROUND 10th Anniversary Tour 2011 「Rollin' Rollin'」 vol.2 ~ emotional song
- 2011年6月11日(土)
名古屋CLUB QUATTRO
OPEN 17:00 / START 18:00
前売 3500円 / 当日 4000円
席種:オールスタンディング
W)GOING UNDER GROUND - 2011年6月12日(日)
大阪Music Club JANUS
OPEN 17:30 / START 18:00
前売 3500円 / 当日 4000円
席種:オールスタンディング
W)GOING UNDER GROUND
藍坊主(あおぼうず)
高校時代に藤森真一(B)とhozzy(Vo)が中心となり、前身バンド「ザ・ブルーボーズ」を結成。地元小田原を中心にライブ活動をスタートさせる。のちにバンド名を「藍坊主」に改名し、ギターに幼馴染みの田中ユウイチを加え、小田原や下北沢でのライブ活動やインディーズでの音源発表を重ねていく。2004年5月にアルバム「ヒロシゲブルー」でメジャーデビュー。翌年ドラムが渡辺拓郎に交代し、現在の編成となる。hozzyの力強いボーカルを主軸にしたメロウで力強い日本語ロックが高い支持を得ている。
2010年2月にはバンド結成10周年を飾るにふさわしい傑作となった5thアルバム「ミズカネ」をリリース。2011年4月には初のベストアルバム「the very best of aobozu」とシングル「星のすみか」を同時に発売した。また「星のすみか」は、アニメ「TIGER & BUNNY」のエンディングテーマに起用され、日本のみならず海外でも話題を集める。さらに同年5月にはバンド史上初となる日本武道館ライブを敢行し、大成功に収めた。