Anna|アンジェラ・アキが示した道を自分らしく進む18歳

舘ひろしのアドバイス

──ここからはアンジェラ・アキさんプロデュースの新曲「初恋のワルツ」についてお伺いしたいと思います。この曲は1stシングルに続いて、NHK BSプレミアムドラマ「クロスロード」シリーズの主題歌なんですよね。

Anna

主演の舘さんはレコーディングにも来てくださったんです。私と舘さんとアンジェラさんで写真も撮りました。

──舘さんからアドバイスなどはもらえましたか?

もらいました!「すごくいい曲だけど、柔らかく歌えたらもっといい曲になるぞ」ってダメ出しに近い感じで(笑)。すごくかわいがってもらってるんです。昨年は舘さんのクリスマスディナーショーにゲストで呼んでもらって一緒にデュエットさせていただいたり、先日は私がオムライスを好きってことを覚えてくれていて、「今からオムライス食べに行くぞ!」って連絡してきてくれたこともあったり。本当にありがたいです。

──本当に大事にされている感じがしますね。この曲を最初に聴いたときの印象を教えてください。

とにかく素敵で、「歌いたい!」って思いました。仮歌はアンジェラさんだったんですけど、アンジェラさんらしさがすごく出ていて、どタイプでしたね。初めて歌う三拍子の曲だったんですけど、サビの入りがすごく好きなんです。

──仮歌と歌い方はだいぶ変えているんですか?

アンジェラさんの歌は歌詞がスーッと入ってくるんですよね。それに寄せようって考えたらうまくできなくて。アンジェラさんが「自分の好きなように歌ったほうがいいよ」って指示を出してくださったおかげでうまく歌えました。

──アンジェラさんはコーラスでもこの曲に参加されているんですよね。アンジェラさんとは面識があったんですか?

なかったです。レコーディングの場で初めて会って感動しました。

小学生の頃の自分の歌が前に進むきっかけに

──新曲をアンジェラさんがプロデュースすることになったのは、Annaさんが「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をカバーして、2ndシングルとしてリリースしたたことがきっかけなんですよね。

そもそも「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」は私がやりたいと言って、小学校と中学校の合唱コンクールで歌った思い出があるんです。それをカバーすることになったのは、高校を卒業して進学するか音楽を続けるかの選択を迫られて、どうすればいいかわからなくてボロボロになっていたときに、私が小学生の頃にカラオケで歌った「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」のCDがきっかけなんです。そのCDをたまたまた見つけた親が車の中で聴かせてくれたときに、自分の幼い頃の歌声で「自分の声を信じ歩けばいいの」とストレートに歌うフレーズを聴いたら、なんだか背中を押された気がして、この道でやっていこうという気持ちを固める事ができました。そんな思い入れもあって、カバーをリリースさせてもらうことにもなって。だからこの曲の「自分の声を信じ歩けばいいの」って歌詞がすごく好きなんです。1番と2番で歌詞の目線が変わっているんですけど、1番がまさに昔のつらかった頃の私で、2番が「手紙~拝啓 十五の君へ~」を聴いて変わった自分だなと思って歌わせてもらいました。

──小学生の頃に歌ったCDがたまたま見つかったことがきっかけでアンジェラさんに新曲を提供してもらうことになるって、なんだかドラマチックですね。アンジェラさんと実際に会ってみてどういった印象を持ちましたか?

すっごくフレンドリーで、優しくて面白い方なんですよ。最初に会ったときに「群馬出身なんだって? うちもど田舎だから仲間だよ」って声を掛けてくださって。歌手としてだけでなく、人間として憧れる人です。こういう人になりたいなと思いました。アドバイスもいただけるし、こちらの話もちゃんと聞いてくれますし、面白いことを言って現場を笑顔でいっぱいにしてくれるし。アンジェラさんはエモーショナルに歌う人という印象で、冗談を言うような人だと思っていなかったので、ギャップがありましたね。

Annaのアーティスト写真。

──なるほど。Annaさんも楽曲のイメージだとクールな印象があったのですが、今お話ししていて、とても明るい方だなと思って驚きました。

こういう仕事をするようになって、「思ったよりしゃべるね」とかすごく言われます。普段の私を知ってる高校の友達には、アーティスト写真について「あれ誰?」みたいな感じに言われますし(笑)。

過去に区切りをつけて大切な思い出に

Anna

──「初恋のワルツ」はどういう気持ちで歌っていますか?

自分で作った曲じゃないので、それぞれのフレーズについて、どういう意味かをしっかり考えたんですけど、自分の中で整理できていない過去に区切りをつけて、大切な思い出に変えていく曲だと思っていて。1番と2番では、初恋を引きずった気持ちで歌いつつ、ラストは前に進んでいくという気持ちで歌ってます。曲の中に物語があるので、最初から最後まで飛ばさずに最後のフレーズまで聴いてほしいです。

──歌詞と重なるような思い出はありますか?

初恋は幼稚園とかだと思うんですけど(笑)、高校1年生のときに初めて本気で好きになった人のことが浮かびました。この曲を歌うちょっと前に、ちょうどその人と何年かぶりに連絡をとって、自分の気持ちに整理ができたんですよ。この曲と一緒にきれいな思い出に変えることができました。

──映画監督の池田千尋さんが監督したミュージックビデオの撮影はいかがでしたか?

すごく楽しかったです。人形が人に憧れるというストーリーのMVなんですが、小中学生のときに演技をやっててよかったなと思いました。すごくかわいく撮ってもらっているし、心に響くMVに仕上がってます。

──なるほど、過去の経験がしっかり生かされているんですね。最後に今後どういったアーティストを目指していきたいか教えてください。

デビュー曲の「ひとりの世界」は自分のために作った曲なんですけど、ファンの方が曲を聴いて「救われました」とか「つらいときに聴くと元気になります」って言ってくれるのがうれしかったので、今後は人の心に寄り添っていけるアーティストになりたいなって思います。遠くから見るアーティストじゃなくて、「ほかの人には言えないけどAnnaちゃんには言える」っていう相談所みたいな身近な存在になりたいです。

──ニューシングルはアンジェラさんからの提供曲でしたが、今後はご自身で作詞作曲をしていきたいですか?

自分でも作ってきたいですし、提供曲やカバーであってもしっかり自分のものにして、私にしかないものを出していけたらと思います。

Anna
イベント情報
Anna「初恋のワルツ」発売記念イベント
  • 2019年1月7日(月) 東京都 タワーレコード渋谷店4F
    START 18:00
  • 2019年1月12日(土) 群馬県 高崎オーパ 2Fペデストリアンデッキ
    START 13:00
  • 2019年1月13日(日) 東京都 タワーレコード新宿店7F
    START 12:00 ※ゲスト:舘ひろし