「K」のカラーで統一
──今回のシングルにはいずれも「K」シリーズのテーマ曲である「KINGS」、「To be with U!」、「KIZUNA」のライブバージョンも収録されています。
atsuko 私たちは、よくファンの皆さんから「ライブに行ったりライブのDVDを観ると、CDで聴くだけでは物足りなくなっちゃう」という声をいただくんですよ。ライブ中は私が「みんな行くよ!」とか「一緒に踊って!」とかずっと喋ってるんで、それをみんなけっこう楽しんでくれてるんだなって。よくよく考えるとライブ音源をCDというパッケージで出したことはなかったし、今回はシングル1枚を「K」のカラーで統一させたかったので、「K」楽曲のライブバージョンを入れようと、私が言い出しました。
──atsukoさん発信だったんですね。
atsuko その案に即OKが出て、ちょうど9thアルバム「Beyond」のツアー中だったので、ファイナルで録音しましょうということに。
KATSU 僕らの曲って、CDとライブでは違っている部分もあって。例えば「明日へのbrilliant road」は、ライブでは歌のメロディが少し変わっているんですよ。たぶん繰り返しライブで歌う中でatsukoが変えていき、それがしっくりきてるからだと思うんですけど。ぶっちゃけ「明日へのbrilliant road」のCDって、たぶん10年以上聴いてないから……。
atsuko えっ、聴いてないの?
KATSU 聴いてるの?
atsuko 聴く……こともあるよ(笑)。
KATSU 僕は聴かないから、自分の中でも今のライブでのatsukoの歌が正解になっちゃってる。そういう意味では「KINGS」にしても「To be with U!」にしても「KIZUNA」にしても、「みんなが知ってる曲がライブではこういうふうに変わってるよ」っていうのを知ってもらう、いい機会になるんじゃないかなって。angelaにとってもCDとライブは違うものなので。
atsuko たぶんangelaのライブに来たことがある人は、ライブ音源を聴けば景色が浮かんでくるんじゃないかなって思います。
辞めないのは難しい。辞めるのはそんなに難しいことじゃない
──河口湖での15周年記念ライブでは、ぢぇらっ子の皆さんをミラーボールに例え「これからはangelaが光源となり、5年、10年、20年、30年とずっと照らし続けます!」と宣言してらっしゃいました。それがすなわち今後の展望ということですよね。
atsuko けっこう今って、グループの解散や活動休止のニュースが珍しくないというか、場合によっては軽く扱われることもあるじゃないですか。そういう中で、辞めないで続けることって貴重なんじゃないかって思うんですよね。
KATSU 辞めないのは難しい。辞めるのは実はそんなに難しいことじゃない。
atsuko 周りに迷惑はかかるけどね。
KATSU かかるけど、辞められるんですよ。だから辞めないのって、すごく大事。じゃあどうやったら辞めないでいられるのか。コンスタントに曲を作ってお客さんを楽しませ続けるのは大変なことなんですけど、結論としては、自分がやりたいことをやっていれば辞める必要はないんですよね。だからこの先、新規でアニメの主題歌の依頼をいただいても、それに対して自分が面白いと思えるものを作っていきたい。それから、「蒼穹のファフナー」にしろ「K」にしろ、自分たちが関わってきた作品も継続させたいというか、個人的には今「シドニア」の3期を待望してるんですけど。
atsuko 作品に関わった以上、続編も観たいし、そこにまた携われたら最高だもんね。
KATSU angelaは、そうやって次につなげるにあたってプラスになるような存在でありたいですね。
atsuko あと、ライブで直接皆さんに歌をお届けするっていうのも大事なんですよね。そのためにはやっぱりangelaとしての活動を続ける必要があるし。ただ、もしもこの先、例えばさいたまスーパーアリーナみたいな大きな会場でのワンマンライブが実現したときに「解散ライブ」って謳ったら、お客さんがいっぱい入ってくれるんじゃないかなって思ってます(笑)。
──ひどいですね(笑)。
KATSU 大きい会場でやるときは2DAYSにして、初日が解散ライブで、2日目が再結成ライブ。そしたらきっとみんな来てくれる。
atsuko 長く続けているからこそ「今回のライブに行けなくても、また次があるか」みたいな心理が働くことも事実だと思うんです。でも「これが最後」ってなると話が違ってくる。そういう意味で、angelaはライブのMCでも「ずっと続けます」とか「解散しません」ってよく言ってますし、その気持ちに嘘偽りはないんですが、いつでも観られると思ったら大間違いだぞ、と(笑)。
KATSU 急に脅しに入る(笑)。
atsuko 同じライブは二度とできないし、毎回新鮮さを失わないように工夫を凝らしているので。だから迷ったときは、皆さんどうか行く方向で、ひとつよろしくお願いします。
- angela「SURVIVE!」
- 2018年7月18日発売 / KING RECORDS
-
期間限定盤 [CD]
1404円 / KICM-91853 -
通常盤 [CD]
864円 / KICM-1854
- 期間限定盤収録曲
-
- SURVIVE!
- KINGS Live ver.
- To be with U! Live ver.
- KIZUNA Live ver.
- SURVIVE! off vocal ver.
- 通常盤収録曲
-
- SURVIVE!
- SURVIVE! off vocal ver.
- ライブ情報
angela「angela LIVE 2018 All Time Best in 日比谷野音」 -
- 2018年10月27日(土) 東京都 日比谷野外大音楽堂
- angela(アンジェラ)
- 岡山県出身のatsuko(Vo)とKATSU(G, Key)による2人組ユニット。それぞれ音楽を志し上京したのちに結成し、2003年にテレビアニメ「宇宙のステルヴィア」のオープニング主題歌「明日へのbrilliant road」でメジャーデビュー。1stシングルながらオリコン週間シングルランキングで15位をマークし、瞬く間にアニメソングシーンで存在感を示す。以来「蒼穹のファフナー」シリーズ、「アスラクライン」、「K」シリーズなど、多くの人気アニメの関連楽曲を担当している。2014年には5月にアニメ「シドニアの騎士」のオープニングテーマ「シドニア」を発表。この曲は同年、アニメファンが選ぶ「アニメーション神戸賞」で主題歌賞を受賞した。2017年3月に自身初の東京・日本武道館単独公演「angelaのミュージック・ワンダー★特大サーカスin日本武道館~僕等は目指したShangri-La~」を開催。同年12月にはニューアルバム「Beyond」をリリースした。2018年5月に山梨・河口湖ステラシアターにて、メジャーデビュー15周年を記念したライブ「angela 15th Anniversary Live」を実施。同年7月には劇場版アニメ「K SEVEN STORIES」の共通オープニング主題歌「SURVIVE!」をシングルリリースする。
- angela デビュー15周年特集
2018年11月27日更新