ナタリー PowerPush - amazarashi
初のメールインタビュー実現!
秋田ひろむのパーソナリティQ&A
では、ここからは秋田ひろむのパーソナリティにかかわる質問をしていこう。一問一答方式で並べていくが、随所にamazarashiの音楽性の根幹を感じさせる発言も織り交ぜられているので、注意深く読み取ってみてほしい。
──秋田さんが音楽を始めた年齢、きっかけは?
「小学6年の時です。姉が聴いていたTM Networkに憧れてキーボードを買いました」
──音楽的なルーツとして、影響を受けたアーティストは誰ですか? それはどうしてですか?
「真島昌利。ブルーハーツからソロも含め大好きです。少ない言葉で心を震わせる歌は凄いと思います。友川かずき。言葉の殺傷力が僕の想像力の範囲外で、何が起こっているのか分かりません。ただ凄いです」
──絵画や映画、小説など、音楽以外で影響を受けたものはありますか?
「寺山修司、太宰治。自意識過剰な人間だったので、やり場のない自意識の置き場を教えてもらった気がします」
──歌詞は普段から書きとめておくタイプですか? 手書きですか?
「メモ帳や携帯、パソコンに書きとめておきます。いざ作詞するときはパソコンで書きます」
──amazarashiの音楽性においてもっとも重要なことはなんですか? 守っているルールはありますか?
「歌いたい歌を歌うことです。無理をすると嫌になってしまうので」
──歌うことが救いになっている印象を受ける楽曲もありますが、秋田さんが歌うことの意味はなんですか?
「ストレス発散と自分を肯定する為の言い訳です。救いかもしれません」
──メディア露出がない中、amazarashiの楽曲が多くの人たちに届き、支持されている現状をどう感じていますか?
「実感は全く無いので、そうであれば嬉しいです」
──ネットなどを通してリスナーが発信しているamazarashiへの感想や批評などを見ることはありますか? ある場合、それを見てどう感じますか?
「CDをリリースしたての頃は嬉しくて、よく見ていましたが、一つ一つ考えてしまってきりが無いので止めました。流されやすいので、僕にとっていい結果にならないなと思っています」
──amazarashiというバンド名はどんな理由で名づけましたか?
「日常、降りかかる悲しみや苦しみを雨に例えてつけました。僕らは雨曝しだが“それでも”というところを歌えたらなと思って」
──amazarashiとして思い描いている将来的なビジョンはありますか?
「歌いたい歌をずっと歌っていけたらそれ以上の事はないです」
──今年の青森の冬は、どうですか?
「とても寒いですよ。でも冬は好きです」
──ナタリー、見てもらえてますか?
「いつも見ています。ブックマークに入っています」
──ナタリー読者に一言いただけますか?
「ネット上にも、amazarashiの曲が沢山あるので一度聴いてください」
最後は、うれしい発言で締めくくることにしよう。
「ライブはやりたいです。いずれやると思います」
すべてのファンが期待しているであろうライブ。amazarashiと生で対面できる日は遠くないのかもしれない。
amazarashi(あまざらし)
青森県むつ市在住の秋田ひろむを中心としたバンド。青森県内500枚限定の詩集付きミニアルバム「0.」を2009年12月に発表し、翌2010年2月にその全国盤「0.6」をリリース。その後ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズへ移籍し、2010年6月に第1弾作品「爆弾の作り方」を発表。アーティスト本人の露出がないまま、口コミを中心に話題を集めていく。11月にメジャー第2弾となる7曲入りアルバム「ワンルーム叙事詩」をリリース。2011年3月発売の「アノミー」タイトル曲は、ドラマ「ヘブンズ・フラワー」の主題歌に起用された。