ナタリー PowerPush - ALTIMA

まだまだ未知数!アニソン界のスーパーユニットが語る未来

「住所は地球です」みたいな人になりたい

──SATさん曰く勝負の3rdシングルがリリースされたばかりなので、少し気が早い話なのかもしれませんが、今後の予定や目標ってありますか?

SAT ここまで来たからには、そろそろアルバムメイキングを。

MAONMOTSU おーっ!

SAT まだ野望の段階ではあるんですけど、今、シングル3枚からは想像できない1枚にするための試行錯誤は繰り返しています。で、そのアルバムを引っさげてのライブやツアーですかね?

MOTSU したいっスねえ。

インタビュー風景

MAON あと、海外でもやってみたいですね。

MOTSU 最近、m.o.v.eで行くたびに言われますからね。「ALTIMAどう?」「次はALTIMAでも」って。

MAON そうなんですよ。海外の方も普通にALTIMAのことを知ってくれていて。

SAT うん。僕のところにもコンベンションの出演オファーが来てますし。

MOTSU 僕らの情報くらい、世界のどこにいてもネットで簡単にチェックできますから。日本をベースに活動していると、自分たちのことを世界の人たちがチェックしていることって意外と意識できないんだけど、すごく下世話に言うと、結構ビジネスチャンスはあるはずなんですよ。だから、何か打ち出し方は考えるべきだろうとは思っています。

MAON 最初のMOTSUさんの話じゃないですけど、特にALTIMAみたいなサウンドって海外ウケしそうですもんね。

MOTSU もちろん日本で皆さんと一緒に盛り上がるのが大前提なんですけど、その盛り上がりを海外に輸出することって、ホントにあり得ない話じゃないと思ってます。例えば、ファンクラブツアーみたいな形で日本のファンとALTIMAが一緒に海外のコンベンションに乗り込んでみたりしても面白いはずですし。というのも、海外のアニメ系のコンベンションって日本人が行くとチョーモテるんですよ(笑)。

SAT ホントですか!?

MOTSU 日本製アニメのファンが集まってるのに、肝心の日本人が会場にほとんどいないから。ヨーロッパならアジア人ですらちょっとしかいないし、テキサスあたりだとお客さんの半分くらいはアジア人なんだけど、それでもネイティブ日本人はスタッフくらい。だからモテるんです。

MAON それはMOTSUさんだからって話じゃなくて?

MOTSU 違うんですって! ここでは言えないような話がいっぱいあるんですって! だから、僕はもう、外国の永住ビザを取っちゃおうかな、と(笑)。

SAT どこに住むつもりなんですか?(笑)

MOTSU どこか決まった場所に住むというよりは、よくいるじゃないですか。「住所は地球です」みたいな人。そういうコスモポリタンでセレブな感じがいいんですよ。で、国籍だけはタックスヘイブン的な、ほとんど無税みたいな国に置いておく(笑)。

「本質的な豪華さを提供していこう」がALTIMAのコンセプト

──さっきからチョイチョイお金の話が飛び出しますよね。

MAON いっつもそうなんですよ(笑)。新巻鮭って! バジェットって! タックスヘイブンって!

MOTSU でも今の時代、そういう面も音楽を聴く楽しみの一部になってるんじゃないですか。「コイツら、次はどんな企画を仕掛けてくるんだろう」「どんなコンテンツとコラボするんだろう」「なにを見せてくれるんだろう」って。

──それに、憧れのアーティストにはリッチであってほしいですよね。そうなってもらえればコンテンツやステージもきっとゴージャスなものになりますから。

SAT それもALTIMAのコンセプトの1つなんですよ。「本質的な豪華さを提供していこう」って。楽曲にせよ、PVをはじめとしたアートワークにせよ、ライブにせよ、何か表現するときは、常に大人の余裕や遊び心を見せたいんですよね。

MOTSU ALTIMAポーズもそうですし。大の大人である我々が、あくまでも真剣に、そして過剰なまでの勢いであのポーズを決めたら面白がってもらえるんじゃないか、ってことで始めてますから。

MAON ALTIMAのお披露目になった、去年のアニサマライブであのポーズをやったときは、お客さんは盛り上がりながらも頭から「?」を出してましたけど、そのあとのリスアニ!ライブでは、やった瞬間「おおっ!」って会場が一体になりましたもんね。客席にも結構やってくれる人がいたり、最近Twitterで「友達3人でALTIMAポーズをやってみました」とか「面識はなかったんだけど、同じALTIMAファンっていうことだったので知らない人とやってみました」なんて写真をいただくようになったりしてますし。

MOTSU だから、まだまだ未知数な部分も多いものの、ALTIMAのやりたいことや、ALTIMAの過剰さ、そしてその楽しみ方が徐々に浸透してきている実感はありますよね。

MAON ええ。このままALTIMAポーズの輪が広がっていって、ALTIMA自身にももっともっと大きな旋風が巻き起こるといいですよね。

インタビュー風景

3rdシングル「BURST THE GRAVITY」 / 2012年7月25日発売 / ワーナー・ホーム・ビデオ

収録曲
  1. BURST THE GRAVITY
  2. CYBER CYBER
  3. BURST THE GRAVITY -instrumental-
  4. CYBER CYBER -instrumental-
収録曲
  • 「BURST THE GRAVITY」PV
ALTIMA(あるてぃま)

ALTIMAm.o.v.eのmotsu(MOTSU)、fripSideのsat(SAT)、黒崎真音(MAON)により結成された3人組ユニット。2011年にさいたまスーパーアリーナで行われた「Animelo Summer Live 2011 rainbow」でシークレットゲストとして登場し、観客に大きなインパクトを残した。その後アニメ「灼眼のシャナIII-FINAL-」のエンディングテーマになった「I'll believe」「ONE」という2枚のシングルを発表。2012年7月にはアニメ「アクセル・ワールド」のオープニングテーマとなった3rdシングル「BURST THE GRAVITY」をリリースした。