どうしたら世界が平和になるかわかった

──ミニアルバムには全7曲が収録されますが、どういう基準で選ばれた楽曲なんですか？

BOB　曲のストックはたくさんあって、アルバムにはバンドの初期衝動みたいな7曲を詰め込みました。

SEIYA　今の俺らがやりたいのはこれだよねっていう7曲になってると思います。

EREN　本当にたくさんあったんですよ。何十曲もあった中から7曲に絞って。すごく悩みましたけど、おかげで納得いく曲が集まりました。

SEIYA　曲はライブシーズンと制作期間で分けたりせずに日々作ってるんですよね。

EREN　メンバーと喧嘩したときにしか味わえない気持ちとか、毎日いろんな感情が生まれるから、それが消えないうちにガンガン作ってます。

──なるほど。UVERworldやシシド・カフカなどを手がける平出悟さんが今回のアルバムのサウンドプロデュースを担当しています。平出さんとはどのように出会ったんですか？

TKT　事務所のボスとどういう人にプロデュースしてもらうのがいいかって話した結果、平出さんと会うことになったんですけど、平出さんも僕らもすごい人見知りで、最初会ったときはお互いガチガチだったんです。でも、話を進めていく中でだいぶ打ち解けたよね。

SEIYA　超大御所で厳しい人なんだろうと思ったんですけど、実際は物腰の柔らかい人で。お酒が大好きな人なのでビールを酌み交わしたところから打ち解けましたね。

TKT　プリプロまで関わっていただいたんですけど、作業後に一緒にビールを飲んで。

BOB　自分の作業がない日は単純に平出さんとビールを飲みに行ってました。

EREN　飲むたびにグルーヴが上がって意思疎通が取れた気がしますね。バンドの方向性でメンバーが揉めたときも平出さんが飲みに連れて行ってくれて。

RINA　クラシックをやっている人とロックをやっている人のズレを埋めてくれるというか、通訳じゃないけど、どっちのこともわかってくれるので、平出さんがいてくれることでメンバー間の意思疎通がスムーズになりました。

SEIYA　平出さんのおかげで日々楽しく過ごせました。

EREN　あの日々を通して、どうしたら世界が平和になるかを学んだ気がします（笑）。いろんな人がいて、いろんな考え方があることがわかったというか。

BOB　自分たちの開けてない引き出しを開けてくれた感じもありますね。

SEIYA　平出さんにはレコーディングエンジニアもお願いしたんですが、完成した音源を聴いたらAliAがやりたいことをしっかり理解してくれてるのがわかって。

EREN　できたものを聴いて「これだ！」って思ったもんね。

進化したAliAを必ず見せる

──バンドはこれから初の全国ツアー「AliAliVe 2019」を行います。最後にこのツアーに向けた意気込みを教えてください。

AYAME　音源とライブでは全然違っていて、その日その日でまったく違う気持ちでやっているので、ぜひライブに来てほしいなと思います。どの会場でも衝撃を与えるような仕掛けを作っているので楽しみにしてほしいです。

TKT　正直、今は右も左もわからない状態なんですが、ツアーを通して吸収できることは多いと思うので、ツアーファイナルではその成果を見せたいです。

SEIYA　自分たちの音楽をしっかり示しつつ、新しい自分たちを見つけていけるツアーにしていけたらいいかなと思います。

EREN　ツアーファイナルとして行う初の渋谷CLUB QUATTRO公演では、数カ月間で北海道から九州まで全国23カ所を巡って進化したAliAを必ず見せられると思います。ぜひ皆さんとライブ会場で会えたらうれしいです。待ってます。