アベンジャーズ、もしくはスマブラ
──皆さんはAliAをどういうバンドにしたいと考えていますか?
AYAME 私はどんなときでも聴く人に寄り添えるようなバンドにしていきたいです。
SEIYA バラバラな6人なので、その個性をまとめてAliAとして1つのものを作っていきたいという気持ちがありますね。
EREN もっと砕いて言うなら、全員が主役ということ。楽曲制作時にも、ボーカルとバックバンドみたいな感じじゃなくて、全部のパートが一番目立つようにすることを考えていて。あんまり言いたくないんですけど……「アベンジャーズ」みたいな。
──すごくわかりやすいです。
EREN もしくは「スマブラ」。「個性の交通渋滞」みたいなバンドって今意外といないなと思っていて。人間性でメンバーを選んだのもそういう理由です。
SEIYA 全部のパートが曲の中で絡まってるんですよね。ボーカルがこうだから、ピアノはこうって。
EREN 僕が一番目立ちたいし、他のメンバーに目立たれると悔しい気持ちもあるんですけど、メンバーのことが大好きだからそれぞれ一番目立ってほしくて。
BOB それぞれ個性を出しつつ、全体的にできあがったものがAliAっぽければいいなと。
──目標としているバンドなどはありますか?
TKT 特にはないですね。
RINA 珍しい編成のバンドだし、自分たちで新しいジャンルを切り開いていきたいんです。
EREN きっとあるはずの俺らにしかできないものを常に求めていきたいと思っています。どこかにある「ワンピース」を探す海賊たちのような感じで……。
──なるほど。
SEIYA 「アベンジャーズ」ほどわかりやすいたとえじゃなかったですね。
一同 (笑)。
それぞれの思いを乗せながら作り上げた楽曲
──楽曲の制作は具体的にどのように行っていますか?
SEIYA ERENが打ち込み音源を作りつつ、細かくみんなに投げるんですよ。
EREN 原型を僕が作って、各パートのアレンジはメンバーに任せています。でも、自分のこだわりポイントは厳しく言っていて。
RINA ギターのフレーズをバイオリンで弾いてほしいと言われて戸惑うこともあるんですけど、やってみると斬新でカッコよくて。
BOB ドラムに関してもそうなんですよ。ERENが送ってくるデモ音源はドラマーが考えるようなフレーズとは違っていて、どう叩くのこれ?って。まあ面白いんですけどね。ライブでは叩きやすいようにアレンジすることもあるし(笑)。
EREN 例えばTKTは音大卒だからめちゃくちゃ弾けるんですけど、シンプルにしてもらうこともあって。自分のこだわりがちゃんとメンバーに伝わったときにバンドとして一歩進んだ感がありますね。その結果、彼らの個性やポテンシャルがちゃんと生きるような形になっているかなと思います。
RINA 私とAYAMEの上モノ2人で調整が必要なこともあって、私はこうしたいってAYAMEに伝えたり、バンドで相談しながら作ってる感じはありますね。
誰が作詞してるか当ててほしい
──作詞はAYAMEさんとTKTさんが手がけているんですよね。
TKT 作詞に関しても最初にERENがこういう思いで曲を作ったんだということを細かく伝えてくれるんです。それを僕なりに解釈して思いを付け加える形で作詞しています。
AYAME 私の場合は逆で、普段自分が思ったこととかムカムカしたことを曲にしてほしいってERENに投げるんです。それを受け取ったERENが曲を投げ返してくれて、歌詞を乗せる形です。
EREN 言われたままに作るのは違うなと思っていて、自分の解釈をしっかり乗せて、こいつには負けないと思いながら作っています。ある意味、戦いです。
TKT それがバンドのよさだよね。それぞれがちゃんと自分の思いを加えながら作る。
AYAME 私とTKTの歌詞は作り方だけじゃなくて中身も真逆な感じなので、歌詞を読んだら、どっちが書いてるかわかるという面白さがあるかなと思います。
SEIYA クレジットを見ずに曲を聴いてもらって、どっちが書いてるか当ててもらえたらいいかな。
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