「単独コンサートがしたい」
──ファンはコンサートを求めている。メンバーもやりたがっている。だったら全国ツアーとかをガンガンやればいいじゃないですか。
横山 実を言うと、そこはまさに私が戦ってきたところなんです。単独でコンサートをやりたいという希望は、ずっと言っています。
向井地 だから、これはシングルとコンサートで分けて考えたほうがいいと思うんです。シングルは姉妹グループがいたほうがいいとしても、コンサートでファンの方が求めるものは違いますから。姉妹グループも含めたAKB48全体だと、300人くらいのメンバーがステージの上にいるので、どうしてもスポットライトが当たる割合が減ってしまうんです。
──AKB48の単独コンサート、ツアーができない理由はなんですか?
横山 スケジュールの問題、これが一番の理由です。単独コンサートについては3年間、私も交渉を続けてきたんです。だけど結局は調整が付かずに実現しませんでした。そこは私が総監督をやっていて、唯一悔いが残るところでもあります。なので、みーおんに託したいと今は考えています。
向井地 はい、だから総監督になって最初に目指す目標はそこです。なんとしてでもツアーを実現させたい。
コンサート不足の解決策を模索
──横山さんが「東京ドームに再び立ちたい」と言い続けているのも、その延長線上の話なんですか?
横山 その通りです。例えば東京ドーム公演を〇月〇日にやったとしますよね。大事なのはその当日だけではなく、そこに至るまでのプロセスもなんです。そこに向かってメンバーが一丸になったり、自覚を持ったり、汗をかいたりする。どうしてもメディアで取り上げられるときって、キャッチーな言葉が使われるじゃないですか。私も「東京ドーム! 東京ドーム!」ってアホみたいに繰り返しているわけじゃなくて、そこの部分を汲み取ってほしかったんです。
向井地 今のAKB48はコンサート経験のあるメンバーが減っているんです。正直、そこも不安なところなんです。AKB48に限らず、コンサートはアイドルの基本だと思うので。劇場公演とコンサートでは、また違ってきますし。
横山 スケジュールの関係でどうしてもツアーができないというなら、全国握手会の中でやるライブを豪華にするのはどうかという話も出たんです。で、また「豪華にするってどうやって?」というところで意見がぶつかったりもしたんですけど(笑)。「それをやっちゃうと、いざ全国ツアーをやったときに来てくれなくなるんじゃないですか?」とか。
向井地 でも、私は明るく考えているんです。課題がはっきりしているということは、自分がやるべきことがはっきりしているわけなので、それを1つひとつ丁寧にやっていけばいいんです。
みんなにパワーを与える存在に
──AKB48の未来は明るく輝いている?
向井地 それは間違いないです。AKB48グループは世界進出も視野に入れた活動も活発になっています。バンコクのBNK48とか、現地の人気は本当にすごいです。ほかの姉妹グループもジャカルタ(JKT48)、マニラ(MNL48)、上海(AKB48 Team SH)、台北(AKB48 Team TP)、ホーチミンシティ(SGO48)と来て、とうとうムンバイにまでできる(MUM48)。韓国では「PRODUCE 48」(AKB48メンバーも参加したオーディション番組。宮脇咲良、本田仁美、矢吹奈子がIZ*ONEメンバーとしてデビュー)もありました。今年の1月、タイのバンコクで「AKB48グループ アジアフェスティバル」というイベントがあったんです。
横山 あれはホントすごかったね。
向井地 リハーサルの時点から、もう前代未聞の光景! ステージの上で4カ国語が飛び交っていたんです(笑)。
横山 そこで再確認したのは、「やっぱりAKB48の楽曲は素晴らしいな」ということでした。みんなバラバラの言葉で歌っているんだけど、曲自体は誰もが知っているからメンバーもお客さんも一緒になって盛り上がっているんです。言葉が通じなくて挨拶もろくにできないのに、一緒の振りを踊りながら笑顔になれるんです。すごく一体感がありました。音楽が国境を超えるってこういうことなんだなって思いましたし。
向井地 タイで思ったのは、「私、これがやりたかったんだよな」って。私たちが楽しくステージで踊っていて、それを観たファンの方も心から楽しそうにしている。「AKB48からパワーをもらえました」と言ってもらえる。シンプルな話なんです。総監督として至らないところもあると思いますが、そこを私は目指していきたいです。
- AKB48「ジワるDAYS」
- 2019年3月13日発売 / You,Be Cool!
-
Type A初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90613~4 -
Type A通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-613~4
- CD収録曲
-
- ジワるDAYS
- 私だってアイドル! / 指原莉乃
- Generation Change / AKB48カップリング選抜
- ジワるDAYS(off vocal ver.)
- 私だってアイドル!(off vocal ver.)
- Generation Change(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
- 「ジワるDAYS」Music Video
- 「私だってアイドル!」Music Video
- 「Generation Change」Music Video
-
Type B初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90615~6 -
Type B通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-615~6
- CD収録曲
-
- ジワるDAYS
- 私だってアイドル! / 指原莉乃
- 初恋ドア / 坂道AKB
- ジワるDAYS(off vocal ver.)
- 私だってアイドル!(off vocal ver.)
- 初恋ドア(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
- 「ジワるDAYS」Music Video
- 「私だってアイドル!」Music Video
- 「初恋ドア」Music Video
-
Type C初回限定盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-90617~8 -
Type C通常盤 [CD+DVD]
1646円 / KIZM-617~8
- CD収録曲
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- ジワるDAYS
- 私だってアイドル! / 指原莉乃
- 必然性 / IZ4648
- ジワるDAYS(off vocal ver.)
- 私だってアイドル!(off vocal ver.)
- 必然性(off vocal ver.)
- DVD収録内容
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- 「ジワるDAYS」Music Video
- 「私だってアイドル!」Music Video
※IZ4648「必然性」のMVは未収録。
- 「ジワるDAYS」
-
岡田奈々 / 岡部麟 / 荻野由佳 / 小栗有以 / 柏木由紀 / 坂口渚沙 / 指原莉乃 / 下尾みう / 白間美瑠 / 菅原茉椰 / 須田亜香里 / 高橋朱里 / 瀧野由美子 / 田中美久 / 中井りか / 松井珠理奈 / 松岡はな / 向井地美音 / 矢作萌夏 / 山内瑞葵 / 横山由依 / 吉田朱里
※センターは指原莉乃。
- 「私だってアイドル!」
-
指原莉乃
- 「Generation Change」AKB48カップリング選抜
-
浅井七海 / 太田奈緒 / 大西桃香 / 小田えりな / 加藤玲奈 / 行天優莉奈 / 久保怜音 / 倉野尾成美 / 込山榛香 / 佐藤栞 / 鈴木くるみ / 田口愛佳 / 谷川聖 / 谷口めぐ / 西川怜 / 前田彩佳 / 武藤十夢 / 村山彩希 / 山田菜々美 / 横山結衣
※センターは西川怜。
- 「初恋ドア」坂道AKB
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梅澤美波 / 梅山恋和 / 大園桃子 / 岡部麟 / 小栗有以 / 加藤史帆 / 久保史緒里 / 小池美波 / 小坂菜緒 / 小林由依 / 齊藤京子 / 坂口渚沙 / 佐々木美玲 / 下尾みう / 菅井友香 / 鈴本美愉 / 瀧野由美子 / 田中美久 / 土生瑞穂 / 福岡聖菜 / 矢作萌夏 / 山内瑞葵 / 山下美月 / 与田祐希 / 渡邉美穂
※センターは山下美月。
- 「必然性」IZ4648
-
梅澤美波 / 岡田奈々 / 小栗有以 / 柏木由紀 / クォン・ウンビ / 小池美波 / 小林由依 / 齋藤飛鳥 / 指原莉乃 / 白石麻衣 / 菅井友香 / 須田亜香里 / チャン・ウォニョン / チョ・ユリ / 長濱ねる / 西野七瀬 / 土生瑞穂 / 堀未央奈 / 本田仁美 / 宮脇咲良 / 矢吹奈子 / 山下美月 / 横山由依 / 渡邉理佐
※チャン・ウォニョンと宮脇咲良のダブルセンター。
- 「「屋上から叫ぶ」Sucheese(すちーず)
-
石田千穂 / 梅山恋和 / 小熊倫実 / 久保怜音 / 末永桜花 / 矢作萌夏 / 渡部愛加里
※センターは矢作萌夏。
- AKB48(エーケービーフォーティエイト)
- 秋元康プロデュースのもと、2005年に始動したアイドルグループ。劇場に足を運べばメンバーに会える「会いに行けるアイドル」をコンセプトに、秋葉原にある専用劇場(AKB48劇場)で公演を行っている。楽曲の作詞はすべて秋元康が担当。2006年2月にシングル「桜の花びらたち」をインディーズからリリースし、オリコンウィークリーチャートでトップ10入りを果たす。同年10月にはシングル「会いたかった」でメジャーデビュー。2007年春には初の全国ツアーも開催されたほか、同年末の「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たすなど、着実に知名度を上げていった。2011年3月に20thシングル「桜の木になろう」をリリース。以降、5月に「Everyday、カチューシャ」、8月に「フライングゲット」、10月に「風は吹いている」とミリオンセールスを連発。2011年オリコン年間シングルチャートで1位から5位をAKB48が独占する結果となり、“国民的アイドル”と呼ばれる地位を確立した。2018年6月に10回目の「選抜総選挙」となる「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」を開催し、松井珠理奈が1位を獲得。宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美の3名が日韓合同アイドルIZ*ONE専任メンバーとなり、10月末に韓国でデビュー。2019年3月に「選抜総選挙」3連覇の偉業を成し遂げた指原莉乃の卒業シングル「ジワるDAYS」をリリースした。