歌いたかったのは“ザ・アイドルソング”
──総選挙といえば2013年に指原さんが初めて1位になって、自分がセンターで歌う「恋するフォーチュンクッキー」を初めて聴いたとき、全然その曲を好きになれなかったっていうエピソードが大好きなんですよ。
そうなんですよ。全然いいと思わなくて。
──超名曲じゃないですか!
今はそう思えるようになったんですけど。最初にみんなで聴いたとき、こじはる(小嶋陽菜 / AKB48)さんが「え? カップリング?」って言ったんですよ(笑)。それが忘れられなくて。「確かに!」って。今だったら「なんだよ、この曲!」って笑いにできると思うんですけど、当時は「初めてセンター取ったのに、この曲か……終わった」とか思って。秋元さんには「お前が好きな曲なんて、目をつむっても書けるよ」って言われるぐらい、私は“ザ・アイドル!”って感じの曲が好きなんですよ。なのでショックでした。しかも、「お前のためにA面の曲、替えたから」って言われてたから、「それなのに、この曲?」って。でも(篠田)麻里子様だけ「いい曲じゃん」って言ってたのはすごく覚えてます。
──へえ! 1人だけわかってたんですね。
それで「終わったな……」と思ってたら、タモリさんが「あの曲、いい曲だね」って言ってくださって。あとは千原ジュニアさんとかも褒めてくれて。最初に公開したとき、AKBファンの方々は「え?」って反応だったんですよ。
──まあ、AKBっぽくはないですからね。
でも、一般のリスナーの方からはすごい反響があって。それで私も手のひら返しするようになって。「この曲、最高じゃない?」って(笑)。
──実際、最高なんですよ(笑)。
秋元さんには申し訳ない(笑)。でも、秋元さんは最初から「この曲は絶対に売れます」って言ってたんですよね。やっぱり、すごいなって。
──指原さんとしては、今回の「#好きなんだ」みたいな曲を待ってたってことなんですよね。
そういうことです。
──“ザ・AKB”みたいな。
私はこういう曲が好きです、やっぱり。
クラブで泣いた「真夜中」のできごと
──じゃあ、もし今回の「#好きなんだ」を渋谷のクラブでDJが流して一緒に踊るみたいな企画があったら……。
(遮るように)最悪!
──ダハハハハ! 指原さんが「真夜中」の収録でクラブに行って、DJが「恋するフォーチュンクッキー」を流してみんなで踊るはずが、嫌すぎて泣いて中止になったってことがネットニュースになりましたよね。
なりましたね。ああいうネットニュースのライターって……ちょっと豪さんから言ってくださいよ!
──ボクが言っても届かないですよ(笑)。
言ってください。「そんな小銭稼ぎはやめろ」って。テレビを観て感想書くだけで。大きい声で「やめろ」って言ってくださいよ、本職の人から(笑)。
──ライターとしてのプライドを持て、的な(笑)。
お願いします。取り締まってください(笑)。
──面白かったですけどね、その記事が拡散されてクラブ界隈の人が反応したりして。ジブさん(Zeebra)が「何があったんですか?」って言ってきたり。
そうなんですよね。でも自分からは、あえて何も言わないようにしようって。
──指原さんの中では、“クラブ界隈の人=怖い”っていうイメージがあるんですよね。
そうです……。
──ジブさんは全然怖くないですよ。すごいジェントルマンです。
そうなんですね。なんかクラブ界隈の人って怖いイメージがあって。私、偏見がひどいんで。
──昔、ハロー!プロジェクトの曲を流すクラブイベントとかもあったじゃないですか。
そういうのもたぶん無理だと思います。大きい音の中でみんなが酔っぱらってるのが、まずダメなんで。ちょっと前にマツコ(・デラックス)さんがテレビ(「夜の巷を徘徊する」)で、ハロプロの曲が流れるバーに行ってたじゃないですか。ああいう落ち着いた場所だったら行きたいんですけど、ズンドコ系が苦手で。
──暗闇の中、重低音で音楽が流れてて、みんなが酔っぱらってるような状況が。
ダメですね。
──でも、別にクラブで酔っぱらいに絡まれたりしたわけではないんですよね?
酔っぱらった人に「指原!」とか言われたりするのが無理なんですよ。だから絡まれたっていうより、雰囲気がもう無理。
──ライブ会場とかで「指原!」って言われたりするぶんにはいいんですよね?
「指原」って呼び捨てされるの、めちゃめちゃ嫌いです。握手会とかで「指原」って言われると「……は?」って言います。「私だって、お前のこと呼び捨てにしねーだろ」みたいな。
──ダハハハハ! なるほど(笑)。
「お前」って言っちゃってますけど(笑)。だから「指原」って言ってくる人には冷たくしてます。敬語じゃなくてもいいんです。「さっしー」って呼ばれるぶんにはいいんですよ、でも初対面の全然知らない人が自分のことを「指原」って言ってくるのが全然好きじゃないです。お仕事だったら別ですけど。
──クラブで酔っぱらった人がハイテンションで「指原!」とか言ってきたら。
絶対イヤ!
──じゃあ、「恋するフォーチュンクッキー」がクラブで流れたりしてたことについては?
それはうれしいです! 自分が知らないところで、いろんな人に曲を聴いてもらえてるっていうことはすごくうれしいです……行きたくはないですけど。
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本当にハロプロは楽しい!
- AKB48「#好きなんだ」
- 2017年8月30日発売 / KING RECORDS
-
Type A初回限定盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-90499~500 -
Type A通常盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-499~500 -
- CD収録曲
-
- #好きなんだ / 選抜メンバー
- だらしない愛し方 / アンダーガールズ
- 戸惑ってためらって / ネクストガールズ
- #好きなんだ(off vocal ver.)
- だらしない愛し方(off vocal ver.)
- 戸惑ってためらって(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
- #好きなんだ(Music Video)
- だらしない愛し方(Music Video)
- 戸惑ってためらって(Music Video)
-
Type B初回限定盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-90501~2 -
Type B通常盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-501~2 -
- CD収録曲
-
- #好きなんだ / 選抜メンバー
- だらしない愛し方 / アンダーガールズ
- 自分たちの恋に限って / フューチャーガールズ
- #好きなんだ(off vocal ver.)
- だらしない愛し方(off vocal ver.)
- 自分たちの恋に限って(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
- #好きなんだ(Music Video)
- だらしない愛し方(Music Video)
- 自分たちの恋に限って(Music Video)
-
Type C初回限定盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-90503~4 -
Type C通常盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-503~4 -
- CD収録曲
-
- #好きなんだ / 選抜メンバー
- だらしない愛し方 / アンダーガールズ
- 月の仮面 / アップカミングガールズ
- #好きなんだ(off vocal ver.)
- だらしない愛し方(off vocal ver.)
- 月の仮面(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
- #好きなんだ(Music Video)
- だらしない愛し方(Music Video)
- 月の仮面(Music Video)
-
Type D初回限定盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-90505~6 -
Type D通常盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-505~6 -
- CD収録曲
-
- #好きなんだ / 選抜メンバー
- だらしない愛し方 / アンダーガールズ
- プライベートサマー / SHOWROOM選抜
- #好きなんだ(off vocal ver.)
- だらしない愛し方(off vocal ver.)
- プライベートサマー(off vocal ver.)
- DVD収録内容
-
- #好きなんだ(Music Video)
- だらしない愛し方(Music Video)
- プライベートサマー(Music Video)
-
Type E初回限定盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-90507~8 -
Type E通常盤
[CD+DVD] 1646円
KIZM-507~8 -
- CD収録曲
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- #好きなんだ / 選抜メンバー
- だらしない愛し方 / アンダーガールズ
- ギブアップはしない / チェリー宮脇、ロングスピーチ横山、パッパラー木崎、キューティーレナッチ、サックス古畑、ハリウッドJURINA、ユンボ島田、道頓堀白間ラックベリー向井地
- #好きなんだ(off vocal ver.)
- だらしない愛し方(off vocal ver.)
- ギブアップはしない(off vocal ver.)
- DVD収録内容
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- #好きなんだ(Music Video)
- だらしない愛し方(Music Video)
- ギブアップはしない(Music Video)
「#好きなんだ」選抜メンバー(1~16位)
指原莉乃 / 渡辺麻友 / 松井珠理奈 / 宮脇咲良 / 荻野由佳 / 須田亜香里 / 横山由依 / 惣田紗莉渚 / 岡田奈々 / 北原里英 / 高橋朱里 / 白間美瑠 / 本間日陽 / 古畑奈和 / 高柳明音 / 吉田朱里
- AKB48(エイケイビーフォーティエイト)
- 秋元康プロデュースのもと、2005年に始動したアイドルグループ。劇場に足を運べば毎日会える「会いに行けるアイドル」をコンセプトに、秋葉原にある専用劇場(AKB48劇場)で毎日ステージを行っている。楽曲の作詞はすべて秋元康が担当。2006年2月にシングル「桜の花びらたち」をインディーズからリリースし、オリコンウィークリーチャートでトップ10入りを果たす。同年10月にはシングル「会いたかった」でメジャーデビュー。2007年春には初の全国ツアーも開催されたほか、同年末の「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たすなど、着実に知名度を上げていった。2011年1月には初のドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」が公開。同年8月には「AKB48 22ndシングル 選抜総選挙」での上位21名が歌う22ndシングル「フライングゲット」をリリースし、発売初日に100万枚を売り上げたことでも話題を集めた。以後、10月に東日本大震災復興応援ソング「風は吹いている」などでミリオンセールスを連発。2011年オリコン年間シングルチャートで1位から5位をAKB48が独占する結果となり、“国民的アイドル”と呼ばれる地位を確立した。また2009年から年に1回、シングル曲のメンバーをファン投票によって決める「AKB48 選抜総選挙」を行っており、2013年の「恋するフォーチュンクッキー」では指原莉乃が、2014年の「心のプラカード」では渡辺麻友が総選挙1位としてセンターを務めた。2015年から2017年の「選抜総選挙」では指原莉乃が前人未到の3連覇を達成し、2017年8月リリースの49thシングル「#好きなんだ」でもセンターを務めている。