私としては「アーティスティックな岡井千聖」を引き出したい

──11月1日と3日に岡井さんは初めてのソロライブを行いますよね。岡井さんとしては今後も歌う気はあるんですか？

岡井　最初は「自信がない」と言っていたんです。℃-uteじゃない自分が1人で歌うっていうことに自信が持てない。歌うのであれば、歌手活動を一番にしないと失礼な気がしていたんです。中途半端なことはしたくないなと思ったんです、少なくとも今の時期は。でもイベントやコメントなどでファンの人の声を聞くと、やっぱり「歌っているところが観たい」という意見も多かったんですよね。℃-ute最後の握手会のときも、1人ひとりの意見を聞いていると「これからも歌を続けてほしい」っていう意見は多くて、それで揺らいだ部分はありました。想像していない反応だっただけに、「そうなのかあ……」って。

──ほかのアーティストのライブとかミュージックビデオを観て、「よし！ 一丁、私もやってやるか！」と一念発起することはありません？

岡井　いや、自分の自信をなくすだけです。「ホント、この人すごいなあ」って感動して終わりですよ。ハロコンとか観ていても、「私も歌いたいなあ」っていうよりは「みんな、がんばっているなあ」っていうのが正直な気持ちなんです。

理姫　なるほどねー。私個人の考えを言うと、バラエティに懸けたいっていう気持ちが千聖ちゃんにあるんだったら、歌を辞めても別にいいんじゃないかと考えているんです。だって今、「テレビをつけたら出ている」っていう状態じゃないですか。℃-uteが解散してから、タガが外れたみたいに活躍しまくっていますからね（笑）。ただ同時に、「歌を続けてほしい」という声もわかるんですよ。だって、せっかく歌がうまいんだし、ハスキーで魅力的な声を持っているんだし。そしてどうせやるんだったら、アイドルの延長線上というよりは完全なアーティストとして歌ったほうが私はいいと思う。アカシックが千聖ちゃんのソロ用に曲を書くなら、私としてはそこで「アーティスティックな岡井千聖」を引き出したいです。「タレントが片手間に歌いました」っていう中途半端な感じにする気はまったくないです。

岡井　いやー、うれしいですね。やっぱりやるからには全力でやりたいんですよ。歌で手を抜いたら、結局、恥ずかしい思いをするのは自分ですから、どうしても一生懸命やらざるをえないじゃないですか。それで、どんどんなし崩し的に歌うことになるという（笑）。理姫ちゃんが私のために曲を書いてくれたら、どうなるのかめちゃくちゃ楽しみですね。だってプライベートのこととかも相当話しているから、どんな歌詞になるのか……。

これからも一生2人で「幸せになりたいね」って言い合い続けたいです

──2人で飲みに行くときは恋愛の話もするそうですね。

岡井　まあ妄想ですよ。「こういう人がいいんだけど」みたいなことをずっと話していて。

理姫　「幸せになりたいよねー」とか言ってね。うちら、「幸せになりたい女」だから。そんなことばっかり話しているよなあ（笑）。

岡井　そういえば、今回のアルバムでもそんな曲があった！ あれって、私たちの実体験か（笑）。

理姫　私、いつか千聖ちゃんと一緒にお店を出すのが夢なんですよ。赤坂あたりで会員制のスナックをやりたい！

岡井　やりたいねー。そのときは私がチーママやるからさ！（笑）

──かねてから岡井さんが言っていた「居酒屋 岡井ちゃん」から路線変更ですか（笑）。美人ママが2人いて繁盛しそうです。

岡井　理姫ちゃんは絶対モテる！ ほかの人と一緒に大勢でいても、1人だけ違う“オンナのオーラ”を出していますからね（笑）。同性の私から見ても色っぽいし、やっぱり大人の女性だなあって思う。カッコいいですよ。

──クラスにいたら、違うグループだったかもしれませんね。岡井さんは体育委員会とかで張り切るタイプ。理姫さんは文学少女で。

岡井　そうかな？ クラスにいても意気投合していたんじゃないかな。

理姫　うん。私、こう見えて昔は体育委員だったしね（笑）。ただ、さっき千聖ちゃんは私のことを“オンナのオーラ”とか言ってましたけど、こっちからすると千聖ちゃんも十分に色っぽいですけどね。

岡井　えー、そんなことないよー！

理姫　「アフロの変」フェスのとき、うちのバンドの男たちは℃-uteの5人を見ながらこう言っていましたから。「あの岡井千聖ちゃんっていう子が一番エロいな」って。

岡井　いやー（笑）、でもエロいなんて言われたことないよ、本当に！

理姫　だって、℃-uteのほかのメンバーは彫刻のような美しさじゃないですか。リーダーの矢島舞美さんなんて本当に隙がなくて完璧だし。もちろん千聖ちゃんも美しいんだけど、どこか生活感が滲み出ているというか、親しみやすいというか……そういうところが男どもからするとグッとくるみたいですよ。

──最後にお互いに応援メッセージをお願いします。

岡井　普段から遊んでいる理姫ちゃんと、こうやって仕事で関わることができるのが幸せだし、今日は意外な一面も見えた気がします。今回のアルバムを聴いて、やっぱりもっともっとたくさんの人にアカシックを好きになってもらいたいと思ったんですよ。最近よく感じるんですけど、私たちの世代って音楽を聴く習慣が薄れている気がするんです。そもそもCDも買わなくなっている時代ですし。「ドラマで使われなかったら聴く機会もない」という新しい層が増えている気がして。アカシックって上級者向けというか、どこかマニアックなイメージがあるかもだけど、実際は全然そんなことないんですね。1曲聴いたら絶対にハマるし、理姫ちゃんの声がクセになる！ ましてやフェスとかライブとかで観たら、この性格のよさや面白さに加えて、この美貌ですから。好きにならない理由が見つかりません！

理姫　これ以上ないほどのお褒めの言葉、ありがとうございます（笑）。私から千聖ちゃんに望むことは、1つだけ。今の千聖ちゃんはテレビをつけたら出ている状態ですけど、将来、私が結婚して子供を産んだときも、まだテレビに出続けていてほしいなって思います。もういっそのこと、幸せにならないでもいいからテレビのスターでいてほしい！

──岡井さんは、それでいいんですか？

岡井　最近私は井森美幸さんのような方を目指していますから。

理姫　女の幸せに関して言うと、これからも一生2人で「幸せになりたいね」って言い合い続けたいです。