音楽ナタリー Power Push - 「50TAクリスマスLIVE2016」開催記念特集 50TA

クリスマスに生まれる新たな伝説

狩野英孝扮するアーティスト・50TAが、12月22日に東京・豊洲PITでワンマンライブ「金曜★ロンドンハーツ 50TAクリスマスLIVE2016 Support by au ビデオパス」を開催する。

このライブは観覧希望者を抽選で無料招待して行われるもので、当日50TAは、このライブのために制作した新曲を披露する。auの動画配信サービス「ビデオパス」では、ライブの模様を完全生中継。会場に足を運ぶことができない人も配信を通じてリアルタイムでライブを楽しむことができる。

音楽ナタリーではライブで披露する新曲のレコーディングを終えたばかりの50TAにインタビューを実施。彼は新曲についてやライブへの意気込みのほか、自身の音楽的ルーツ、今後の展望などを教えてくれた。

取材・文 / 石橋果奈

「金曜★ロンドンハーツ 50TAクリスマスLIVE2016 Support by au ビデオパス」をauビデオパスで生配信! 会員登録なしで誰でも無料で楽しめます

苦労するわりに短命なクリスマスソング

──たった今新曲のレコーディングが終わったばかりということで、お疲れ様でした。制作はいかがでしたか?

5月に行われた「金曜★ロンドンハーツ 50TAプレミアムLIVE in JAPAN」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。

年末で忙しくてだいぶ締め切りも遅れちゃって。家でずっと作業していて、歌詞も曲も、本当に昨日できあがったばかりです。

──今回の新曲はクリスマスソングだそうですね。

はい。めちゃくちゃ難しかったです。クリスマスソングってやっぱり名曲が多すぎて。一通りいろんな楽曲を聴いたんですけど、どれもこれもいい曲ですね。

──例えばどんな曲を聴きましたか?

back numberの「クリスマスソング」も聴きましたし、往年の名曲である山下達郎さんの「クリスマス・イブ」も聴きました。あとクリスマスを感じさせるワードって、雪とかソリとかサンタとか……限られてくるじゃないですか。そこに自分らしさをどうやって入れようかなっていうのは考えました。

──そこで悩んだ部分があったんですね。

けっこう大変でした。クリスマスソングって基本的にクリスマスにしか聴かないし、意外と苦労するわりには短命だなと思いましたね(笑)。

“サンタ目線”で自分らしさを表現

──最終的に50TAさんがクリスマスソングに入れた自分らしさとはなんだったのでしょうか?

5月に行われた「金曜★ロンドンハーツ 50TAプレミアムLIVE in JAPAN」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。

クリスマスを楽しみにしてる人の目線に加えて、サンタ目線を入れてみたりして。

──サンタ目線ですか?

サンタってきっと優しい人だけど、やっぱり一晩で世界中にプレゼントを配りますから、ちょっとしんどいんじゃないかな?と思って。そっちの目線を入れつつ。

──サンタのしんどさを表現したんですね。

最初サンタ目線で1曲まるまる作ってみたんですけど、愚痴ばっかりの曲になっちゃって(笑)。あんまりハッピーな曲じゃないなと思って、そこから試行錯誤してハッピーな歌詞に仕上げました。

──クリスマスソングはバラード曲だそうですが、先ほどスタジオからアッパーな楽曲も聴こえてきました。

実は今回新曲を2曲作ったんです。もともとクリスマスソングは絶対に作ろうと思って、バラードでいくっていうのも決まってたので、じゃあ正反対のヤツ作ってみようかなと。会場がひとつになってみんながワイワイできるような曲になったと思います。

──歌詞はどのようなテーマで書いたんですか?

5月に行われた「金曜★ロンドンハーツ 50TAプレミアムLIVE in JAPAN」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。

「どんな逆境でも折れない心」をテーマにしました。でも強がりやハッタリも入れつつ、それでも前へ進もうっていう感じの。

──歯を食いしばることで奥歯が削れていく様を描いた「ファイティングポーズ」や、カルシウム不足のインド人に牛乳を届けることを歌った「インドの牛乳屋さん」など、50TAさんの楽曲には斬新なものも多いですが、今回はストレートに気持ちを伝えたような歌詞ですか?

でもやっぱり、らしさや癖はあると思います。さっきアレンジャーさんにも「この歌詞は50TAさんにしか書けないと思います」と言われたので。

「金曜★ロンドンハーツ 50TAクリスマスLIVE2016 Support by au ビデオパス」

2016年12月22日(木)東京都 豊洲PIT
<出演者>
50TA

「auビデオパス」とは?

auビデオパスは、auの動画配信サービス。月額562円(税抜)で映画(洋画・邦画)やドラマ、アニメなどさまざまなジャンルの映像作品が見放題となり、さらに追加料金なしで毎月1本の新作も視聴できる。初回登録時は30日間無料。なお今回のライブ配信ではau利用者以外の方でもスマホ・タブレットにGoogle Play、App Store、au Marketより「ビデオパス」アプリをダウンロードするだけで、会員登録不要・無料でライブの模様を視聴することができる。

「金曜★ロンドンハーツ 50TAクリスマスLIVE2016 Support by au ビデオパス」をauビデオパスで生配信! 会員登録なしで誰でも無料で楽しめます

50TA(フィフティーエー)
50TA

狩野英孝扮するアーティスト。2009年2月に放送されたテレビ朝日系「ロンドンハーツ 50年に1人の勘違い男 ボク芸人やめますSP!」にて、テレビ朝日の放送50周年企画として田村淳(ロンドンブーツ1号2号)が仕掛けたドッキリ企画から誕生。「50TA」には「50周年テレビ朝日」という意味が込められているが、本人には「GO TOP ARTIST」という意味だと伝えられた。番組終了後に50TAが作詞作曲した楽曲群が配信リリースされると、その独特の歌詞の世界観やメロディが話題を集め、放送後の2日間で10万ダウンロードを突破した。10月には千葉・幕張イベントホールにて単独公演を開催し、約5000人の観客を集める。2010年2月にはオリジナルアルバム「50TA」を発表。オリコン週間 CDアルバムランキングでは初登場9位を獲得した。2012年9月には2度目の幕張イベントホール公演を実施。2016年4月に放送された特番「金曜★ロンドンハーツ&アメトーーーーク!姉妹番組4時間スペシャル!!」では、「金曜お引越し記念・ドッキリスター狩野英孝in台湾」と銘打ったドッキリ企画を仕掛けられ、その中で新曲「Over the rainbow」「ファイティングポーズ」を披露。この2曲は放送終了後に配信リリースされた。12月には東京・豊洲PITにてライブイベント「金曜★ロンドンハーツ 50TA クリスマスLIVE 2016 Support by au ビデオパス」を開催する。