ぶつかって泣いて成長する体育会系、マジェスティックセブン

──マジェスティックセブンはSF的でやけに壮大なテーマを歌っていますが、これはどういうコンセプトなんでしょうか。

大平　マジェスティックセブンは宇宙の平和を守るために戦うグループで、1人ひとり、係？ 役割があるんです。「未知とのSo Good!!」のラップパートにはその紹介が入ってたり、本当に宇宙の……宇宙です。

鈴木　私たちはユニットの中でも最後にできたチームで、最初はオリジナル曲もなくて。今みたいに体育会系じゃなくて、メンバーみんな遠慮して、どこかよそよそしかったんですよ。でもクリスマス公演（参照：3B junior、新曲も届けた少し遅めのクリスマスワンマン）で初めて歌った「未知とのSo Good!!」は出会いを歌った曲で、この頃からメンバーの仲が一気に深まった気がします。

大平　2曲目の「友情のPlanet」も宇宙が舞台だけど、仲が深くなった私たちとリンクしたような歌詞で。サビではみんなで円になる振り付けがあって楽しいです。

──2曲ともハウスミュージックの要素を取り入れた、ダンサブルなサウンドもマジェスティックセブンの特徴ですね。メンバー7人の特徴は？

鈴木　マジェスティックセブンは平均年齢が若いから熱くなる気持ちがあって、本番前はみんな長文のメールを送りあってるんですよ。

中村　えー！ そうなの？ 部活の大会前みたい（笑）。

大平　めっちゃ長文なの。本当に。

──3B juniorの中でも体育会系が集まってるんでしょうか。

雨宮　あー、その言葉ぴったりだね。確かに体育会系。ぶつかって泣いて成長して、みたいな（笑）。

ロッカジャポニカは変化の途中

──ロッカジャポニカは唯一メジャーで活動していて、デビューシングル「ワールドピース」発売時には単独でインタビューも行いました（参照：ロッカジャポニカ「ワールドピース」インタビュー ）。今作には「ワールドピース」のカップリング曲「WEE FIGHT OH!!!!!」の別バージョン「WEE FIGHT OH!!!!! [miyamoto ver.]」と、ももクロのカバー「走れ！」が収録されています。

高井　まだロッカジャポニカじゃなく「キングレコード組（仮）」って名乗っていたときにもらった曲がすごく正統派で、このまま正統派で行くのかな？と思ってたら、「WEE FIGHT OH!!!!!」というすごいアゲ曲が来て。正統派な曲だけ歌ってた時代はユニット自体がまだおとなしかったんですけど、「WEE FIGHT OH!!!!!」を歌い始めてから5人の雰囲気も変わってきたと思います。

──確かに前回のインタビューのときはまだ正統派な印象が強かったけど、あれからまた雰囲気が変わって、2ndシングルの「教歌SHOCK!」では一気に幅が広がりましたね。

高井　めっちゃ変わりました（笑）。もう1つの「走れ！」は、ロッカジャポニカの5人が集まって最初に歌って踊った曲なんです。私たちにとって思い出深い曲で、ももクロさんの曲なんですけど、アレンジが変わっていて、ラップの部分もセリフ口調に変えたりとか、私たちならではの「走れ！」になっていると思います。

年上組＆年下組、個性が輝く2つの星ソング

──最後の2曲は先日のリベンジ公演で初披露されましたけど、「原色エモーション」は高校生メンバー、「想い星」は小中学生メンバーによる楽曲で、雰囲気のまったく違う見事なコントラストの2曲が生まれました。

葉月　「原色エモーション」は3B juniorの中で一番激しい曲です。

雨宮　歌詞も暑苦しいぐらいに熱くて。ライブで歌うのが一番好きな曲かも。制御されない感じというか、みんな枠をはみだして好きにやってる。いつもは大人数だから振りをそろえるよう意識してるんですけど、この曲は1人ひとりがそれぞれに表現していて。年上組ならではな感じがいいです。

葉月　「ウリャ！ オイ！ ウリャ！ オイ！」ってお客さんの熱気もすごい。

雨宮　私、沸くのが好きだから（笑）、歌っていてすごく楽しいですね。

──一方、年下組の「想い星」はものすごくポップで爽やかな。

鈴木　雰囲気は真逆だけど、どっちも星つながりなんです。「原色エモーション」は流れ星で、「想い星」は一番星。私、気になって一番星のことを調べてみたら「その人にとって一番輝いて見える星」だそうなんですよ。私ももっともっと輝いて一番星みたいになりたいなって「想い星」を歌いながら思いました。

──わざわざ調べて確かめたんですね。

大平　私はレコーディングのときにそれを教えてもらいました（笑）。

高井　歌詞も私たちにぴったりな気がして、すごく好きです。未来への希望みたいな。

どんな場所でもお客さんの気持ちをつかめるグループに

──12月には7日間連続の単独公演「真冬の大決闘 ～クリスマスなんか大っキライ!!～」というこれまでにない挑戦が控えていますが、どんなライブになりそうですか？

高井　7日間ライブをやることは、浅草のときにサプライズで発表されたんですけど、そのときに「新しい3B juniorを見せてもらう」って言われたので、どんな新しいことをやるのか楽しみにしています。

大平　タイトルが気になる。クリスマス、好きなのに……。

──9月にはナタリーと「@JAM」が共同開催する「@JAM×ナタリー EXPO 2016」に出演していただくことも決定しました。

雨宮　出させていただけると聞いたときはうれしかったです。これまで3B juniorは全然外に出ていかなかったんですよ。3B juniorはずっと私たちだけでやるというのがこだわりとしてあったのか、外に出るとしてもスタダ内だったり。この前の「TIF」が26人全員で外に出た初めてのイベント（※2015年開催の「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」は選抜メンバーのみで出演）だったんですよ。「@JAM×ナタリー EXPO 2016」もいろんなアイドルさんがいっぱいだし、アイドルさんだけじゃないので、そこに3B juniorが出ていってどうなるのか。どんな場所でもお客さんの気持ちをつかめるグループになりたいです。

──これまではCDもライブ会場限定だったから、ライブに足を運ぶほど熱心なファンしかCDを手にしてなかったけど、このアルバムは全国流通なので「ライブは観たことないけどなんとなく気になってる」というレベルのライト層も手に取る機会があるということですから、まさに外に出ていくタイミングですね。

鈴木　そうだ。うれしいー。

中村　おー。広がっていけるといいなあ。

──ずっと虎の穴に籠って、外に出てからも比較的安全な場所にいたけど、ここからはいよいよ険しい荒野に飛び出していくような。今までにない試練も待っているかもしれませんけど、戦い抜くためには何が必要だと思いますか？

葉月　惹き付ける力？ まずは観てもらわないといけないけど、観てもらったときに「おお、このグループはすごい」という惹き付ける力がないと、記憶にも残らないと思うので。

雨宮　それをパフォーマンスでしっかり出せるようにならないと。

鈴木　ももクロさんのパフォーマンスを観ていたら自分も楽しくなるし、ちょっと疲れたときに元気をもらいたくなるんです。私たちもそうやって元気をたくさんの人にあげられるようなパフォーマンスができるようになりたいです。