奈良橋陽子(前編):「SAYURI」「ラスト サムライ」「バベル」─日本とハリウッドをつなぐキャスティングディレクターという仕事
以前に比べ、海外作品で日本の俳優が活躍する姿を見ることが増えている。近年、ハリウッドを中心に推進されている多様性・包摂性の向上も、彼らの活躍の場を広げるキャスティングディレクターの腕の見せどころだ。連載「国境を越えて活躍する日本人」では、スティーヴン・スピルバーグ監督作「太陽の帝国」で映画の世界に入り、「ラスト サムライ」や「バベル」、そして近年の話題作「G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ」「ケイト」など多数の映画・ドラマのキャスティングを手がける奈良橋陽子に話を聞いた。前編ではキャスティングディレクターに就くまでの経緯から、最近のキャスティング事情、海外で活躍するための秘訣について。後編では具体的な作品を挙げて語ってもらった。