佐藤タイジ、中津川SOLARフェス「来年も絶対やろうぜ!」
2013年9月23日 14:55
2 音楽ナタリー編集部
野外ロックフェス「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013」が9月21、22日に岐阜・中津川公園内特設ステージにて開催され、39組のアーティストが熱いライブパフォーマンスを披露した。
1日目:2013年9月21日
日本初の野外フェス「全日本フォークジャンボリー」の開催地として知られる岐阜・中津川で開催された「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013」。メインステージ「REVOLUTION」の脇にはソーラーパネルが一面に並べられ、「太陽光から生まれた電気でライブする」というフェスのコンセプトを体で感じることができる。そんなREVOLUTIONでは、青空の下でa flood of circleが「Summertime Blues II」から勢いよくフェスの口火を切った。佐々木亮介(Vo, G)は「記念すべき中津川でのフェス1発目のオープニングアクトでまじ光栄です。ロックンロールでかっ飛ばしていくんでよろしく!」と喜びを語り、「シーガル」「Dancing Zombiez」といったロックナンバーをかき鳴らした。またソーラーパネルを側面に張り付けた大型トラックの荷台をステージにした「REDEMPTION」では、今回唯一のガールズバンドFLiPが「カザーナ」「平成ジュラシック」などのナンバーでアグレッシブなライブを展開した。
REVOLUTIONの2番手としてステージに登場したMIYAVIは「FUCKIN' CRAZY DRUMMER」と紹介して中村達也を呼び込み、2人で「WHAT'S MY NAME?」をパフォーマンス。続いて佐藤タイジが加わってジャムセッションを繰り広げ、「HELL NO」では圧巻のパフォーマンスを見せつけた。またMCでは中村達也が38年前に林間学校で中津川に来ていたことが判明。MIYAVIに「ふてくされながら参加してたんでしょ?」と聞かれると「遅刻して半泣きだった」と明かし、会場は笑いに包まれた。
アコースティック中心のステージが展開される「RESPECT」にはインディーズ電力が登場。ザ・タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」を軽やかに歌い上げ、Van Halenのカバー曲「Jump」では佐藤タイジが鮮やかなギターソロで観客を魅了した。うつみようこが「あたしは会場の入口でスタッフに止められたよ。『うつみようこです』って言ったら『調べます』って言われた」と話し始めると、スタッフから巻きの指示が入る。うつみはMCを中断して「MY ATOM LOVER」を声量たっぷりに聴かせた。今年4月に東京・WWWで行われた「THE SOLAR BUDOKAN IN SHIBUYA」でTHEATRE BROOKと共演した堂珍嘉邦はREDEMPTIONのステージで「Euphoria」「Damaged Cupid」などアップテンポなナンバーを連発。最後はバラード曲「Lasers」を夜空に響かせた。
小室等らによる中津川ソーラーフォークジャンボリーや遠藤賢司によるRESPECTでのライブを経て、REVOLUTIONで初日のトリを務めたのはZIGZO。彼らは陽気なナンバー「笑う月」、疾走感あふれる「衝動」、ミディアムバラード「トロイメライ」、アップテンポな「WALK」など新旧のナンバーを惜しみなく投下し、最後は「I'm in Love」で締めくくった。鳴り止まない手拍子の中で登場した高野哲(Vo, G)は、「昔若気の至りでアンコールはやらないって言っていたんだけど、我々も空気の読める大人なんで」と言ってアンコールに突入。佐藤タイジを呼び込み、インディーズ電力でもおなじみの「KEEP ON ROCK'IN IN A FREE WORLD」をプレイして観客を興奮の渦へと巻き込み初日は終了した。
2日目:2013年9月22日
初日に引き続き太陽光がさんさんと降り注ぐ晴天の下、REVOLUTIONの2日目トップバッターを務めたのはOKAMOTO'S。彼らは「Are You Happy?」からライブをスタートさせると、最新シングル「JOY JOY JOY」やルースターズのカバー「恋をしようよ」を届けた。一方REDEMPTIONの1番手、黒猫チェルシーは「Hey ライダー」や「ファンキーガール」などを披露して観客の視線を釘付けにした。
昨年12月に行われた「THE SOLAR BUDOKAN」に参加していた和田唱は、今回はTRICERATOPSとして出演。「FEVER」「Future Folder」「トランスフォーマー」などの新旧のシングル曲の合間に新曲「氷のブルー」を聴かせ、ファンを喜ばせた。青空が少しずつ夕焼けに変わり始めた頃、REVOLUTIONにはACIDMANが登場。1曲目の「新世界」からオーディエンスを熱狂させると、「River」「赤橙」を畳み掛ける。大木伸夫(Vo, G)は7月にACIDMANが行った東京・日本武道館公演でも太陽光発電によるシステムを使用していたことを伝え、「きれいごとかもしれないけど、きれいごとを言い続けた人が世界を変えてきたと思う」とオーディエンスに語りかけて「アルケミスト」を壮大に歌い上げた。
その後、REVOLUTIONでは仲井戸"CHABO"麗市がTHEATRE BROOKとともにステージに姿を現す。「中津川へよォーこそ」といって「よォーこそ」を演奏し、続く「打破」ではCHABOと佐藤タイジがギターセッションを繰り広げる。坂本九の「上を向いて歩こう」やブルース・スプリングスティーンの「Hungry Heart」などを披露したあと、「せっかくだから友達呼んでいい?」と会場にいるファンに話しかけると、ステージには山口洋(HEATWAVE)、藤井一彦(THE GROOVERS)、宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))、大木伸夫(ACIDMAN)、高野哲(ZIGZO)、オカモトショウ(OKAMOTO'S)、渡辺大知(黒猫チェルシー)、和田唱(TRICERATOPS)という豪華な面々が登場。彼らは「雨あがりの夜空に」を全員で大合唱した。
MANNISH BOYSの2人はおなじみのつなぎスタイルで登場し、「MANNISH BOYSのテーマ」からライブをスタートさせる。強いメッセージを持った「猿の惑星」や、パートを入れ替えて演奏するパンキッシュなナンバー「ないない!」で会場を盛り上げ、MCでは斉藤和義が「オリンピックの開会式をぜひ MANNISH BOYSにやらせてほしい」と語った。さらに堀江博久が加わり「Dark is easy」や「あいされたいやつらのひとりごと」が披露されると会場はますますカオティックな空気に。締めとして本日2度目の「MANNISH BOYSのテーマ」が演奏され、彼らはステージをあとにした。
そして大トリを務めるTHEATRE BROOKは、コーラスとして参加したうつみようことLeyonaとともに「キミを見てる」から穏やかにライブをスタート。続いて軽快なリズムを刻む「ドレッドライダー」やパワフルなギターが印象的な「ノックしつづける男」をプレイしていく。MCで佐藤が「SOLAR BUDOKANには政治の入る余地ないやん? これは我々音楽好きの勝利やで!」と高らかに宣言すると、オーディエンスも拳を振り上げて呼応する。ライブ終盤、佐藤はステージに高野哲を呼び込んで「まばたき」を共演。続いて堂珍嘉邦が参加して「もう一度世界を変えるのさ」を歌い、会場の一体感を高めていく。さらにステージにはMANNISH BOYS、冷牟田竜之、ACIDMAN、OKAMOTO'S、黒猫チェルシー、辻コースケ、ZIGZO、子供ばんど、岡本真夜、畠山美由紀が続々と登場し、およそ30名のアーティストたちが全員で「ありったけの愛」を熱唱。佐藤タイジは「中津川SOLAR BUDOKAN、来年も絶対またやろうぜ!」と大声で呼びかけ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
花鳥風月 @hana_kaze_tsuki
てことは来年もやってくれるかな。
3年契約て聞いたから、ちょっと心配してた。ずっと続けて欲しい。
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