「ピエールナイト」はピエール中野が毎年、海の日に開催している恒例企画。初の大阪開催となったこのイベントには神戸からMAMADRIVEとセックスマシーンの2組も招かれ、満員の会場を舞台に熱いライブが繰り広げられた。
開場と同時に前田博章(DJ)がオープニングからハイテンションなナンバーをプレイして観客を出迎える。その後ピエール中野がDJブースに現れると「ピエールナイト始まりました! 全力で楽しんで!」と開会を宣言し、邦楽ロックやアイドルソングなどを次々とスピン。続けて「大阪ピエールナイト初開催! 大阪はすげーパワーがあるって聞いてやってまいりました、ピエール中野ですよ!」と煽り、フロアを盛り上げた。
まずは1組目のライブアクトのMAMADRIVEがステージに登場。演奏が始まるとシブヤマサコ(B, Vo)のエモーショナルな歌声や、緊張感とポップさをあわせ持った攻撃的なバンドのアンサンブルが観客のテンションを一気に高めていく。MCではオオギマナブ(Dr)がイベント出演への感謝の気持ちを伝えたのちに「盛り上がっていけるか!」と叫び、3人は激しいパフォーマンスを見せつけた。
続いてDJブースのピエール中野が「俺はみんなに会いたかったぜー!」と煽り、AKB48の「会いたかった」からDJタイムをスタートさせる。さらに嵐の「A・RA・SHI」を振り付けを交えながら熱唱したほか、ももいろクローバーZの「行くぜっ!怪盗少女」ではDJブースに駆けつけた前田とともにダブルえびぞりジャンプを披露した。
大盛り上がりのDJタイムのあと、ピエール中野が「大阪いいね! じゃあ続いてはセックスマシーンってバンドを紹介します。頭のネジを100万本くらい外して、バカになって楽しんでください!」と2番目のライブアクト、セックスマシーンを呼び込む。セックスマシーンはメンバー全員がライブ開始直後からフルスロットル状態で、ストレートで男らしいロックチューンを連発。森田剛史(Vo)はフロアに降り立ち「あんたたちはもうライブを観に来たんじゃない! ライブをしに来たんだ! 歌えよ!」と絶叫し、観客とともに一体感あふれる大合唱を巻き起こした。
前田によるJ-POPを中心にしたDJを挟み、3番目のライブアクトとして出演したのはカオティック・スピードキング。最初にピエール中野が1人でステージに現れ、でんぱ組.incの「でんでんぱっしょん」にあわせて迫力あるドラムプレイを観客に見せつける。そしてtakuto(G / about tess)、井澤惇(B /
そしてラストアクトには毎回「ピエールナイト」でトリを務める玉筋クールJ太郎が登場。凛として時雨のライブでもお馴染みの「バイブスコール」のコール&レスポンスから幕を開け、大きな歓声が沸き起こる。演奏が始まると次々と下ネタ満載のリリックを投下し、1曲目が終わる頃には会場全体に少しずつ冷めたムードが広がっていく。クールJことピエール中野は「俺、ピエール中野じゃないから! クールJだから! 怒られちゃうでしょ!」と前置きをし、メンバーとともに下品な言葉で埋め尽くされたMCや楽曲を畳み掛ける。観客の爆笑と失笑が入り交じる中、「この曲で1つになろう!」とクールJが叫び、卑猥な単語を連呼するラストナンバーを会場全体で大合唱。最後はメンバー全員で「ピース!」と叫び、大阪でも変わらぬ存在感を見せつけた玉筋クールJ太郎のライブは終演を迎えた。
ライブ終了直後、会場内にバースデーソングが流れ、バースデーケーキが登場。7月18日が誕生日のピエール中野は祝福を受けて「今日は集まっていただいてありがとうございます! 長丁場でしたけど体調とか大丈夫?」と観客を気遣いながら感謝の気持ちを伝えた。また観客のパワーに驚いたピエール中野は「みんなすごいね! これから俺と前田さんでDJタイムやります。全力でいくんでみんな最後まで楽しんでいきましょう!」と会場を盛り上げる。DJブースで凛として時雨の「DISCO FLIGHT」にあわせてスティックを持ってエアドラムを披露し、Xの「X」では観客とともにXジャンプを決めてフロアを揺らした。ピエール中野は最後に「大阪で開催できてよかった! 本当にありがとうございました! みんな帰るまでがピエールナイトだぞ!」という感謝の言葉で、約5時間強にわたるバースデーイベントを締めくくった。
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音楽ナタリー @natalie_mu
初の大阪「ピエールナイト」5時間超イベント大盛り上がり http://t.co/d6lr98f79y