イギリス公演は当初、O2 Academy Islingtonというライブハウスでの開催がアナウンスされていたが、その後チケットが即完売となったため倍のキャパシティとなる老舗のO2 Shepherd's Bush Empireへと変更。会場の規模を大幅に拡大したにも関わらず、現地は熱狂的なファンでフロアが埋め尽くされていた。
この日の1曲目となったのは、先日フランスの広告祭「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」でも披露され、最新のテクノロジーを取り入れた演出で世界中を驚かせた「Spending all my time」のエクステンデッドミックス。踊るメンバーの全身をスクリーンにしてプロジェクションマッピングが投影されるという不思議な光景を目の当たりにして、Perfumeライブ初体験の観客は圧倒されつつも大いに沸いていた。
MCで彼女たちは英語での自己紹介に挑戦。さらに中継カメラを通して各国それぞれのライブビューイング会場にいるファンに向けて呼びかけた。のっちは観客に「We can't speak English. But, we will use magic(私たちは英語を話せないけど、これから魔法を使います)」と説明し、その直後「誰か日本語できる人ー!」と来場者の中から通訳を急募。日本語が流暢な男性客にマイクが渡され、しばらくの間3人は彼に同時通訳してもらいながらトークを展開した。
またMC中に、「Facebookの『Like』ボタンは、日本では『いいね!』って言うんです。この『いいね!』っていうのはすごくステキな言葉なんです」と彼女たちが現地のファンに日本語をレクチャーし、会場中の人々が口々に「いいね!」と言い出す一幕も。イギリスでの食事を振り返って「日本ではあまりおいしくないものみたいに聞いてたけど、初めてフィッシュ&チップスを食べたらサックサクですごくおいしかった! この機会に日本でも『フィッシュ&チップス超おいしい』って広めるね」と話していた。これを受けて彼女たちは、観客をエリアごとにグループ分けしてコール&レスポンスを行うコーナーでは観客を「フィッシュ」「チップス」の2つのグループに分け、さらに各国でライブビューイングに参加している人々にもレスポンスを呼びかけた。
セットリストには最新の楽曲のみならず「エレクトロ・ワールド」などの長年の人気曲も含まれ、Perfumeらしさを現地の人々に余すところなく伝える選曲に。観客との距離が近いライブハウスならではの熱気に満ちたステージとなった。ライブの定番となっている「P.T.A.コーナー」ではおなじみの楽曲に加えて、ロンドン出身バンドであるQUEENの「We Will Rock You」も組み込まれ、会場中で大合唱が沸き起こった。
本編のラストとなった「MY COLOR」では、曲の前にあ~ちゃんが「Let's make next song together. Please put your hands up like this(次の曲は一緒に作りましょう。皆さんもこんなふうに手を上げてください)」と呼びかけ、観客が一斉に手のひらを空に掲げた。この日のステージはアンコールを含めて約1時間半で終了。彼女たちにとって初となったイギリス公演は、惜しみない拍手に包まれながら幕を閉じた。
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