コシミハル、優美な歌声と“小さなダンス”で魅せた一夜

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コシミハルが7月3日に東京・北沢タウンホールにて、最新アルバム「Madame Crooner」の発売記念コンサートを開催した。

ステージに置かれたイスを使いながら、さまざまなダンスを披露したコシミハル。

ステージに置かれたイスを使いながら、さまざまなダンスを披露したコシミハル。

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この日の公演には、アルバムのレコーディングにも参加したフェビアン・レザ・パネ(Piano)、浜口茂外也(Dr, Per)、渡辺等(B)がバンドメンバーとして出演。丁寧なアンサンブルでコシのパフォーマンスをサポートした。

「Madame Crooner」の1曲目を飾る「Polka dots and moonbeams」から始まったコンサートは、コシ曰く“小さなダンス”を交えた見どころ満載の内容に。軽やかにステージに現れた彼女は、イスに足をかけてウィスパーボイスを聴かせたかと思えば、グロッケンやアコーディオンを操りながらチャーミングな歌声をホールいっぱいに響かせる。また「You do something to me」や「Un jour mon prince viendra」は、フェビアンの伴奏だけのシンプルなスタイルで披露した。

中盤ではいったんバンドメンバーが退場し、コシひとりがステージに残る。彼女は「今日は初めての弾き語りなので緊張してます」と述べたのち、シャンソンの名曲「Les roses de Picardie」や「Parlez-moi d'amour」を弾き語りで歌い上げた。「Corset」を歌う前にはコルセットに対する愛を熱く語り、観客を笑わせる一幕も。またダイナミックなアンサンブルに乗せて歌い上げられた「Fou d'amour」では、再び華麗なダンスで観客を魅せたコシ。「C'est si bon」で軽やかな空気を紡ぐと、本編の最後はミラーボールが静かに回る中で「Moulin rouge」を届け、会場全体を夢見心地にさせた。

アンコールでは「これからも古い曲を歌い、オリジナル曲を作っていきたいと思います。また観に来てください」とファンに語りかけた彼女。「Petit Paradis」を歌い終わると、フェビアン、浜口、渡辺と一列に並び観客に別れを告げる。そしてファンから花束を受け取ったコシは、笑顔を浮かべ優雅にステージをあとにした。

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