この日に登場したのは2次オーディションを通過してファイナルに駒を進めた5人のうち、辞退した1人を除く4人。さらに飛び入りで、あやまんJAPANにいつもタクシー代をくれる社長の娘だという「めぐ」、あやまん監督の実妹「れいこ」など夜の六本木で集めてきたという4人が急遽参加し、計8人で最終オーディションが行われた。
オーディションはあやまんJAPAN代表曲「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」を踊るダンス審査や、それぞれが自信のある1曲をワンフレーズ歌う歌唱力審査、自ら考えたシチュエーションで告白シーンを演じる演技力審査、相手の肩にまたがる宴会芸「あやまんジェットコースター」の素質を調べる「ジェットコースター安全バーチェック」を実施。8人のオーディション参加者はこれらの審査でそれぞれの個性をアピールした。
あやまんJAPANによる演歌風の楽曲「タク代の唄」のパフォーマンスを経て、いよいよ合格発表。あやまん監督により合格者の名前が読み上げられ、これまでのオーディションから勝ち上がってきた「金玉澤」「サムギョプサル和田」の2人と、今回飛び入り参加した「あいな」が新メンバーに決定した。
最後に、卒業するファンタジスタさくらだからあやまん監督とルーキタエへのお別れの言葉が告げられた。さくらだはルーに向けて「去年一緒に行った飲み会で、本当はタクシー代3万円もらったのに1万円しかわたしてなくてゴメンね」と告白し、監督に向けて「いつも『あやまんババア』って呼んでたけど、冗談じゃなくババアだと思ってました」と謝罪。「元気な赤ちゃんを産んで、また一緒に遊んでもらえるようにがんばります」と涙で顔を濡らしながら語っていた。
監督とルーはそんなさくらだに卒業証書を渡し、監督は「アルバイト先で初めて会ったときも、毎晩試合で楽しんでいたときも、まさかこんなことになるとは思わず、気付けば毎日のように一緒に時を過ごし、気付けばテレビに出るようになり。さくらだが卒業してしまうのはとてもめでたいことではありますが、正直さみしい気持ちのほうが今は大きいかもしれません。さくらだがいなかったらあやまんJAPANはこうなってなかったと思うし、本当にさくらだに出会えてよかったなと思っています」と胸の内を吐露。
そしてルーは「一緒に住むようになったときに、お互いちゃんと働いてなかったからガスが止まったり、洗濯機が壊れて友達の家に2人で行って洗濯させてもらったり、つらい時期を一緒に過ごした戦友です。それからあやまんJAPANを紹介してもらって。3人で過ごしたいろんな時間、忙しすぎてあんまり思い出せないのが今すごく悔しいです。全部覚えておけばよかった。正直に言うとさくらだが結婚したときも、妊娠したときも、すごく嬉しかったけど、私から取られちゃったみたいですごく悔しかった。でもさくらだのことが大好きだから、これからも幸せになってもらいたいから、笑顔で見送ろうと思います。幸せになってください」とエールを贈っていた。
これに返すようにさくらだは「始めたときはただただ楽しくて、自分たちが楽しいことをするのが目標だった。けど、やっぱりすこしずつ大きくなるにつれて、周りに伝わらないこととか、あやまんが目指していること、ルーちゃんが目指していることにズレが出てきて。もしかしたらこういう道じゃなかったら、もっと長く3人で続けていけたのかもしれないって、今朝起きて会場に来るまで思ってたけど、オーディションをして、これからのあやまんJAPANを作ってくれる3人が決まって、今日は終わりじゃなくて始まりの日なんだって思ってます。あやまんJAPANにとっても、私にとっても」と涙ながらに語り、感謝の気持ちを表していた。
ところがその後、あやまん監督が「でもやっぱりさくらだと比べると新メンバーはまだ頼りない」「やっぱ卒業やめるわ」「もともとは私が戦力外通告したから卒業することになったわけ。私が戦力外じゃないって言えば取り消しになる。監督の言うことはー?ぜったーい!」と言い出し、事態は急展開。しかし会場に「今夜はブギー・バック」が流れ出し、さくらだの夫・Boseを名乗るベースボールキャップをかぶった老人が現れて「さくらだ大好き! 卒業させて!」と連呼し始めたため、仕方なく予定どおりさくらだは卒業することになった。
イベントのラストには、あやまん監督によるあやまんJAPANの今後についてのビデオメッセージが上映された。このビデオメッセージによれば、あやまんJAPANは今後「イメージカラーは白」「テーマは清純、潔白、癒し」「夜の試合はもうしない。これからは昼の茶話会」「酒じゃなくてハーブティと爽健美茶」「六本木にはもう来ない。これからは三鷹ジブリの森」「あやまんの『あ』はありがとうの『あ』、あやまんの『や』はやさしさの『や』、あやまんの『まん』は満足の『まん』」というコンセプトに変更されるとのこと。さらに監督は「劇団あやまんJAPAN」を旗揚げすると宣言し、新メンバーを含めた5人が森ガールのような白いワンピース姿でステージに現れた。
終演後に行われた囲み取材では監督が、新メンバーとして3人を選んだポイントを「今後、劇団を始める上で必要な演技力やダンス、歌などについて即戦力になると感じた」と説明。最終選考に落ちた5人については「あやまんJAPANユース」として育てていきたいと語った。このほか森ガール的なコンセプトへの方向転換については、監督は「六本木につかれた。もう結構な歳なので、毎晩酒を飲んでいると体へのダメージを感じる。規則正しい生活をしたほうがいいんじゃないかと感じた」と真相を明かした。
また、さくらだのおなかの中にいる赤ちゃんは「多分女の子」とのことだが、「絶対あやまんJAPANには入れない」と娘のユニット入りを拒否。なお彼女は半年間の産休ののちなんらかのソロ活動をできる範囲で始めたいとのことで、「ものを作るような仕事をしたい。でもまずはおなかの中の第1弾作品をリリースしてから」と話していた。
※記事初出時、本文中に事実とは異なる記載がありました。訂正してお詫びいたします。
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