2月11日に神奈川・横浜BLITZにてライブイベント「卒業LIVE 2013 Re: Thank you」が開催され、
イベントは東京・八王子にある日本工学院ミュージックカレッジの学生たちが卒業制作の一環として企画・制作を担当。観客も学生が多数を占め、場内はフレッシュな空気が漂っていた。
トップバッターを務めたのは、イベントに携わっている学生たちともっとも年齢が近いThe SALOVERS。1曲目の「ビオトープ」が始まるとステージを覆っていた紗幕が落とされ、大きな歓声が響く。その声に応えるように4人は「サリンジャー」や、台湾コールを巻き起こす「オールド台湾」などを全力でプレイ。古舘佑太郎(Vo, G)は中盤のMCで「今日は3バンド出るんですが、僕ら皆さんと同世代なんでこの話が来たときすごくうれしくて。皆さんの2年間を象徴するライブができたらと思います」と意気込みを明かし、さらにラストナンバーの「愛しておくれ」の前には「また音楽の畑で会えたらうれしいです」と学生たちにエールを送った。
なおこの日はライブアクトの間に2回の転換を挟み、その間にはDaichiがボイスパーカッションによるステージを展開。彼の驚異的なパフォーマンスにフロアから何度もどよめきが沸いた。
2番手のTHEラブ人間は、エモーショナルなライブを展開。歌詞の一部を「工学院のみんなにも」と変えた「砂男」、主催者の学生たちに捧げるような「これはもう青春じゃないか」「大人と子供」などを続けて披露した。また金田康平(歌手)のギターにトラブルが発生するも、メンバーは学生スタッフとともに窮地を乗り越えてみせる場面も。ラストの「体は冷たく、心臓は燃えている」を全身全霊で届けたあと、金田は「工学院のスタッフ、全員ひっくるめて今日はTHEラブ人間でした!」と叫び、学生たちの働きぶりを讃えた。
トリを務めたN'夙川BOYSは、予測不能なパフォーマンスでオーディエンスを翻弄。マーヤLOVE、リンダdada、シンノスケboysは曲ごとにパートチェンジを行い、ド派手なプレイでオーディエンスの視線を奪っていく。場内が一体感に包まれたのは「このライブにぴったりな曲ががあってよかったな」というマーヤLOVEの紹介から始まった「homework」。ここではコール&レスポンスが繰り広げられ、リンダdadaは「今日はみんなの集大成なんやで!」と呼びかけ、会場をさらなる熱狂へと導いていった。後半に差し掛かると3人のプレイはますます自由になっていき、ラストナンバー「物語はちと?不安定」でフロアの熱気はピークに。曲の終盤にリンダdadaとマーヤLOVEがハモリながら「物語はちと?不安定」と口ずさむと、ステージ両脇からきらびやかなリボンキャノンが発射される。そして大きな拍手と歓声が響くフロアに向かって、マーヤLOVEは「工学院、現場で会おう!」と卒業生たちに約束した。
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- 卒業公演2013|赤坂・横浜BLITZ|日本工学院ミュージックカレッジ
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音楽ナタリー @natalie_mu
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