このライブはタイトルどおり、1月9日のニューアルバム「EMBRACE」発売に先駆けて行われたもの。全編を通じて観客による撮影が許可され、ファン自らがSNSなどを通じて会場の盛り上がりを全世界に届ける形となった。またライブの模様はニコニコ生放送でも中継され、延べ3万人を超える視聴者が彼らの熱いパフォーマンスを楽しんだ。ライブではこれまでの人気曲の数々はもちろん、アルバムに収録される新曲もいち早く披露。待望の新作への期待を煽る内容となった。
1曲目に演奏された新曲「NINE」では、パフォーマンス中にファンが撮影した画像や映像を使用してこの曲のビデオクリップを制作するという企画が発表されていたこともあり、ひときわ多数の携帯やスマートフォン、デジタルカメラが掲げられる。それらの液晶が輝く中で中野雅之(Programming, B)はキーボードを奏で、川島道行(Vo, G)はギターレスでボーカルを響かせる。静謐なサウンドにサポートドラマー福田洋子の叩くビートが加わると、オーディエンスは徐々に撮影することを忘れて踊り始めた。続く「ANOTHER PERFECT DAY」で会場の熱狂はさらに増幅。ここで「EMBRACE」に収録される、THE BEATLES「HELTER SKELTER」のカバーへ。重厚なアンサンブルが会場中に響き渡った。
「MOMENT I COUNT」では川島の鳴らすギターリフ、中野と福田が生み出すリズムに乗せ、フロアが大きく揺れる。今年6月にリリースされたシングル「BROKEN MIRROR」に続いては、こちらもアルバムからの新曲「EMBRACE」。アグレッシブな楽曲の数々から一変し、彼らのもうひとつの魅力でもある緻密で幻想的な音像がオーディエンスを魅了した。本編最後には「EASY ACTION」と「KICK IT OUT」を連続で披露。迫力あるパフォーマンスで会場中を踊り狂わせた。
アンコールに入る前には川島が「今日は来てくれてありがとう。楽しかったですか?」とオーディエンスに挨拶。「2年半ぶりにアルバムが出ますけど、その後はライブハウスツアーを回って、ひと回り大きくなって帰ってこようと思ってます。東京のファイナルは5月3日、武道館です」と、ツアーファイナルの武道館公演を発表し、観客から驚きと喜びの入り混じった大歓声を浴びた。そしてアンコールの声に応えて「DIVE FOR YOU」「DRESS LIKE ANGEL」の2曲を演奏した。
その後もダブルアンコールを求める声は止まず、メンバーは再びステージへ。最後に「STAY」を披露し、熱狂のQUATTROワンマンを締めくくった。
彼らは1月9日にアルバム「EMBRACE」をリリースし、1月22日より全国ツアー「BOOM BOOM SATELLITES EMBRACE TOUR 2013」を開催する。アルバム購入者を対象に、ツアー終盤を飾る東名阪3公演のチケット先行予約も行われるので、今回のライブに参加できなかったファンはぜひ申し込んでおこう。
"EMBRACE" The 15th Pre Release QUATTRO Premium Party
2012年12月6日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
01. NINE
02. ANOTHER PERFECT DAY
03. HELTER SKELTER
04. BACK ON MY FEET
05. MOMENT I COUNT
06. BROKEN MIRROR
07. EMBRACE
08. FOGBOUND
09. EASY ACTION
10. KICK IT OUT
<アンコール>
11. DIVE FOR YOU
12. DRESS LIKE AN ANGEL
<ダブルアンコール>
13. STAY
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