11月21日に1stフルアルバム「SWEET」をリリースした
イベントが始まると、LOVE ME TENDERの「メスカリーター」のPVにも出演していた、メンバーの親友である柚木隆一郎(EL-MALO)が黒いハットにジャケット、サングラスを身につけて登場。早くも泥酔しながらステージから頭を下げ、イベントの開演を宣言した。柚木の紹介を受けてメンバー5人が仰々しく登場すると、バカンス気分にさせてくれる「RAINBOW」でライブはスタート。リズム隊のTEPPEI(B)、MAKI999(Dr, Vo)による掛け合いにTAKAGI SOTA(Key)がソロを乗せ、パーティ感を煽りながら2曲目「メスカリーター」へと突入した。
その後も16ビートの「円山町ラプソディ」や、弾むビートの「ダイエット」などを畳み掛けるように披露。ダイナミックな展開を繰り広げるアンサブルに、オーディエンスから口笛や拍手、歓声が飛び出した。紅一点のMAKI999はMCで観客に向けて「円山町で恋をしました。そしたら子供ができました。妊娠6カ月なんですけど、おなかに1人、人間がいます。これから本格的な産休に入らせていただきます」と、これから産休に入ることを告げた。
ゆったりしたAOR調のナンバー「恋をしたなら」ではピンクの照明が淫媚な雰囲気を醸し出し、ACKKY(Sax)のソロが妖艶さを演出。TAKAGI SOTAが「MAKIちゃんの復帰後のアルバムに入れようと思っています」と紹介したアルバム「SWEET」未収録の新曲「ヘレン・ヘレン」はメタリックなファンクナンバーで、高中正義のように弾き倒すARATAのギターが会場を盛り上げる。「Unlimited」はLUVRAW(
さらに彼らはアニメ「ドラゴンボール」のエンディングテーマ「ロマンティックあげるよ」も扇情的にカバー。「2007年7月7日の七夕に結成して、初めて作った曲です」とTEPPEIが語って披露された「シャーマン青春サイケ」では、ラストにARATAが突如「美しい人、醜い人、弱い人、強い人……不公平だ」がアジテーション即興ラップを繰り広げ、観客を沸かせた。アンコールを受けて再登場した彼らは、しんみりした「花と盆」も演奏。終始笑いにあふれるパーティとなった。
なお、この日は来場者におみやげとして、LOVE ME TENDER監修の「奥渋谷ガイドマップ」が無料配布された。これは彼らのホームタウンである神泉・円山町エリアの遊び場ナビで、TAKAGI SOTAによる情念たっぷりのテキストが掲載されている。このガイドマップは現在、渋谷を中心に都内の一部ショップで配布されている。
ナタリーPower Pushでは現在、LOVE ME TENDERのメンバー5人へのインタビューを公開中。バンド結成の経緯などを訊くとともに、“奥渋谷系”とも評される彼らのアーバンなシティポップサウンドがいかにして生まれたのかに迫っている。
関連する特集・インタビュー
LOVE ME TENDERのリリース情報
リンク
- LOVE ME TENDER:ラブミーテンダー公式サイト|TOP
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
LOVE ME TENDER、笑いあふれるレコ発&産休ライブ http://t.co/xmXf4r7O