2010年末にスタートして以来、東京都内にて過去4度にわたり繰り広げられてきたこのイベント。南波ゆかりのアーティストを招いた多彩なラインナップも毎回注目を集めているが、今回はバンドじゃないもん!、タルトタタン、
オープニングアクトを務めた住岡梨奈は、男性客の比率が大きい客席を前に「男の方がいっぱいいるから緊張しますわ」とつぶやきながらも、アコースティックギター1本の堂々としたパフォーマンスを披露。川本真琴「1/2」のカバーを含む3曲を熱唱した。
続いて登場した有井優と亀高綾乃の2人組・タルトタタンはこの日が初ライブ。バックを務めるのはプロデューサーの西浦謙助(Dr / アゼル&バイジャン、
3番手のバンドじゃないもん!は、ステージに2台のドラムを配置したおなじみのスタイルで登場。彼女たちは“ツインドラムあいどる”ユニットとしてこの秋メジャーデビューが決定しており、「バンもん!のテーマ」「パヒパヒ」など10月3日リリースのデビュー作「バンドじゃないもん!」からの楽曲を中心としたセットリストが披露された。また恒例となっている寸劇のコーナーでは、みさこ(Dr, Vo / 神聖かまってちゃん)が夏の間はき続けていたパンストの匂いをかいだかっちゃん(Dr, Vo)が死に、続いてみさこも生き返ったかっちゃんからパンストをかがされ死んでしまうという謎のやりとりを見せ、観客を失笑の渦に巻き込んだ。
トリを務めた「THE NANBA SHOW 相当衝撃的なスクールポップ!! 実行委員長」南波志帆は、イベントタイトルの元になった「それでも言えない YOU&I」や最新シングル「髪を切る8の理由。」など幅広いセットリストを展開した。南波は終盤のMCでこれまでのことを振り返り「私は音楽活動を始めたときからずっと『10代のうちに武道館でライブを』という夢を持っていて。でもなかなか現実は難しくて、夢と現実とのギャップに苦しむこともあります。うまくいかないなってもがいたりもしてるんですけど、こうやって集まってくださる皆さんや力を貸してくれるスタッフさんたちがいるから、歌い続けていられると思うんです。本当にいつも応援してくださってありがとうございます」と感謝の思いを伝えると、思わず大粒の涙を流してしまう。温かい声援を受け、最後は涙ながらに「セプテンバー」を歌い上げた。
アンコールのステージでは、洋楽カバーアルバム「"Choice" by 南波志帆」からのレパートリーを初披露。セレクトされたのはTHE BANGLESのナンバー「MANIC MONDAY」だ。最後は「『THE NANBA SHOW』はこれからもずっと、5年、10年、15年、25年、50年、100年、200年……そこまで生きてないかもしれんけども、ずっとずっと続けていきたいと思います」と宣言し、シングル「少女、ふたたび」のカップリング曲「トラベリンライト」で締めくくった。
「THE NANBA SHOW 相当衝撃的なスクールポップ!! Vol.5」セットリスト
住岡梨奈
01. feel you
02. 1/2
03. ナガレボシ
タルトタタン
01. 恋するカレンダー
02. 入り鉄砲に出女
03. 鳴門
04. シンギングインザレイン
05. epoch making love
06. ランララン
07. しょうがないマイラブ
バンドじゃないもん!
01. バンもん!のテーマ
02. 歌うMUSIC
03. ショコラ・ラブ
04. Back in you
05. パヒパヒ
南波志帆
01. 少女、ふたたび
02. 宇宙の中のふたりぼっち
03. 水色ジェネレーション
04. 天国のキッス
05. 髪を切る8の理由。
06. それでも言えない YOU&I
07. こどなの階段
08. ミライクロニクル
09. 楽園にて
10. セプテンバー
<アンコール>
11. MANIC MONDAY
12. トラベリンライト
※記事初出時、出演者の氏名表記に一部誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
リンク
- 南波志帆オフィシャルサイト
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音楽ナタリー @natalie_mu
南波志帆、相当衝撃的な自主企画ライブ第5弾で思わず涙 http://t.co/pXhQZOWX